『富山競輪開設57周年記念(GIII)レポート』 前検日編
 
配信日:6月20日


 明日、6月21日から富山競輪場開設57周年記念「瑞峰立山賞争奪戦」が4日間に渡って開催される。注目は何と言っても地元の総大将・小嶋敬二だ。熊本記念から中2日で、疲れは心配されるが、ファンの圧倒的な支持にしっかり応えたいところ。他地区にも絶好調の石橋慎太郎や村上義弘ら実力者が控えており、短走路を舞台に激しいバトルが繰り広げられる。
 なお、開催中はファンサービス、イベントも盛りだくさん。初日の明日は女性の先着入場者200名様にあぶらとり紙をプレゼント。LOVE9による開門時のお出迎えと模擬レース(7レース発売中)も予定されています。ぜひ、この機会に富山競輪場にお越しください。


<1R>
 オープニングレースは菊谷信一に注目したい。前回の松戸Sは途中欠場するなど、ここのところ少しリズムを崩している。
 「3場所前の福井で失格してS級の点数確保が少し厳しくなってしまいました。前回はちょっと熱が出て、途中欠場しましたが、もう影響はありません。このバンクはスピードが出るので、自分に合っている。小回りバンクだから先行の仕方は考えないといけないけど、脚の感じはいいので、落ち着いて走れば大丈夫でしょう」


<2R>
大内達也選手
大内達也選手
   2レースの大内達也(写真)は前回の松戸Sで久々の決勝進出を果たした。
 「調子は上向いてきていると思います。松戸の後も思ったほど雨は降らなかったし、しっかり練習してきました。選抜に乗れなかったけど、それが今の実力だから仕方ないですね。来期もA級ですから。三三のコマ切れ戦はあまり好きじゃないけど、初日は突破したい」


<3R>
大塚玲選手
大塚玲選手
   3レースの大塚玲(写真)は予選で安定した走りを見せている。
 「先行回数が増えてきて、成績も上がってきました。最近は山登りの練習を多く取り入れるようになり、感じ良く踏めています。前回の松戸でS級のボーダーには届いたので、今回は少し余裕があります。富山は初めてですが、思い切って仕掛けて暴れたいですね」


<6R>
伊原克彦選手
伊原克彦選手
   6レースからは選抜戦。伊原克彦(写真)は前回の青森Sで準Vを飾るなど、急成長を遂げている。
 「昨年の11月に落車して横突起と尾骨を骨折してからしばらく低迷しましたが、ようやくケガの影響がなくなって自分の走りができるようになりました。前回の決勝は組み立てがちょっと甘かったですね。出切るのに脚を使ってしまい、最後に踏み直せなかった。今回もいい成績を残したいけど、それよりもまず力を出し切るレースを心がけます」  明田春喜は前回の青森で惨敗したが、明確な理由があった。
 「青森の前に風邪を引いてしまい、全く練習していない状態で走ったんです。踏んでも踏んでも車が出なかった。その後はしっかり練習できたし、今回は大丈夫だと思います。三三なので前々にいないと勝負にならないでしょう」


<7R>
 7レースの松田優一は落車や失格で今ひとつ波に乗れない状況が続いている。
 「宇都宮記念の落車で肘と腰を痛めたけど、補充の宮杯で大敗したのは力不足が原因です。前回の松戸も決勝で失格してしまいましたが、走りとしては悪くなかった。三三は好きなので、ここで流れを変えたいですね」


<8R>
神山拓弥選手
神山拓弥選手
   8レースは先行力上位の神山拓弥(写真)に期待が集まる。
 「前回の静岡が終わった後、違反点のペナルティーでお寺に6泊7日で行ってきました。その期間は全く練習ができず、体重も減ってしまった。ただ、帰ってきて2日間練習したけど、それほど違和感は感じなかったです。張り切って練習しすぎてしまい、逆にオーバーワークが心配。体重は戻ってきたし、三三も嫌いじゃないので、しっかり結果を出したい」
 坂本亮馬は前回の熊本記念で散々な成績に終わった。
 「熊本は一番苦手なバンクですからね。前回の成績は仕方ありません。中2日でほとんど練習はしていないけど、三三の走り方は心得ているし、今回は大丈夫でしょう」


<9R>
村上義弘選手
村上義弘選手
   9レースからはメインの特選。村上義弘(写真)は徐々に調子を上げてきている。
 「宮杯の後、違反点のペナルティーで競輪学校に行ったけど、昔みたいに自転車に乗れないわけではないし、それほど影響はないでしょう。練習の感じは以前よりもだいぶ良くなったし、今回は楽しみです」
 地元の松崎貴久は「ここに向けてやることは全てやってきました。決勝に乗りたいけど、自分の力を出し切って、それでダメなら諦めるしかないですね」と気合十分。


<10R>
石橋慎太郎選手
石橋慎太郎選手
   10レースの石橋慎太郎(写真)は前回の広島Sで完全優勝。決勝は上がり10秒8のバンクレコードを樹立した。
 「ここのところずっと配分が詰まっていて、疲れが取れず、前回は身体が全然動かなかったんですよ。決勝は前がかかっていたし、そのスピードをもらえただけ。届くとは思わなかった。その後は疲れを取ることに専念し、練習はほとんどしていません。富山は好きなバンクなので、頑張りたいと思います」
 番手の村本大輔は宮杯で2勝をマークするなど、差し脚の切れが戻ってきた。
 「今回は藁科軍団4人で参加するので、来る前から盛り上がっています。直前に合宿もして、調子は上向き。慎太郎はここ相性がいいみたいだし、抜けないかもしれませんが、離れないようにしっかり付いていきたい」
 小橋秀幸は戦法転換の真っ最中。
 「自力が出なくなってきたし、色々と考えて、3月くらいから追い込み中心でやっていこうと決めました。今はバックを取らないようにしています。今は点数も上がってきて、流れも向いていますね」


<11R>
小嶋敬二選手
小嶋敬二選手
   最終11レースには主役の小嶋敬二(写真)が登場。大勢の報道陣に囲まれ、インタビューに応える。
 「去年7月の四日市から記念優勝がないので、早く記念の優勝が欲しいですね。今回のメンバーなら負けられないでしょう。疲れはありますけど、それはしょうがないし、大丈夫だと思います」
 小嶋マークの濱口高彰は余裕の表情。
 「最近は自転車に乗る量を減らして、身体のバランスを整えるのに重点を置いています。調子は悪くないので、小嶋としっかり連係を決めたいですね」
 石毛克幸は前回の函館記念で準Vと軽快な動きを披露した。
 「決勝は海老根(恵太)が強かったから仕方ないですね。状態はだいぶ戻っているけど、もう少しスピードと切れが欲しい。ここに向けてもしっかり練習はやってきました。親王牌には出られないので、今回頑張ります」
 加倉正義は打倒・小嶋に燃える。
「前回の防府は決勝に乗れなかったけど、気合負けですね。今はギヤなど、色々と試行錯誤しています。明日は少しでも小嶋さんを苦しめたい」

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情報提供:日刊プロスポーツ新聞社
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