『富山競輪開設59周年記念(GIII)レポート』 前検日編
 
配信日:8月12日


 明日から富山競輪場で開設59周年記念「瑞峰立山賞争奪戦」が開幕する。全日本選抜で落車した武田豊樹、村上博幸の欠場はあったが、寬仁親王牌でG1初タイトルに輝いた市田佳寿浩や山田裕仁、浅井康太らSS3名を始め豪華メンバーが参戦。33バンクを舞台に激しい攻防戦が繰り広げられる。
 開催中は毎日、先着1440名様に6Rの2車単車券をプレゼント。久保千代志氏による予想会(1R発売前、5R発売中)、磯一郎氏による予想会(6R、9R発売中)も開催されます。さらに明日(13日)は栗田貫一ものまねショー(11:30~、14:00~)も開催されるなど、場内イベントも盛りだくさん。お盆休みはぜひ富山競輪場で生の競輪をお楽しみください。


<1R>
梶山裕次郎選手
梶山裕次郎選手
   オープニングレースで人気を集めそうなのが梶山裕次郎(写真)だ。今期からは予選スタートが続いているが、3場所で連対率は6割超えと調子を上げてきている。
 「6月別府記念の前にしっかりケアをしたのが良かった。あれから良くなりましたね。ボロボロだった平塚記念の頃に比べたら全然良いと思います」
 古原勝己は前回の函館F1で久々の決勝進出と乗れてきた。
 「前期は失格ばかりだったし、競走得点も90何点になった。このままじゃA級になるんじゃって思って練習したら、しばらく疲れが取れなかったけど、最近はだいぶ感じが良くなってきました」


<2R>
 松尾淳は前回千葉F1でまさかの99欠着。ここから流れを変えたい。
 「前回はフレームとかシューズとかイジり過ぎた。悪かったのは、それが理由ってことにしときたいですね。今回は全部元に戻してきました。ここから何とか立て直さんといかんですね」


<3R>
松崎貴久選手
松崎貴久選手
   地元勢のトップバッターは松崎貴久(写真)だ。5月別府記念で3度の確定板にあがると、その後も場所ごとに勝ち星を挙げている。
 「地元記念だからといって特に何かはやってない。別府あたりから流れが良くなったし、上手くレースの流れに乗れてる。地元のトップは責任重大ですね。あとの選手にプレッシャーをかけられるように。調子は良くなってるので、明日からしっかり走りたい」
 富山との相性抜群な大塚玲も虎視眈々と勝ち上がりを狙う。
 「2年前の記念で1着を取ったし、そのあともF1で決勝に乗ってる。富山は相性が良いし、逃げたら良い結果を残せてる。最近の調子も良いので、頑張りますよ」


<4R>
 F1戦は3場所連続で優出中の萩原孝之だが、まさかの予選スタート。「緊張しますね」と神妙な面持ちでメンバーを見つめる。
 「最近も勝ててるので調子は悪くないですね。富山は1年ぶりくらい、33は嫌いじゃないし苦手意識もない。前回から中3日だけど練習は軽めに。状態が変わってなければ戦えると思う。初日から気合で頑張るしかないですね」
 対する乾準一は苦手な33バンクをどう攻略するか。
 「ギアが3.64だった時は得意バンクだったんですけどね。周りがギアを上げて僕も85にしてから苦手になった。でも調子は上がってきたし、気分的にもやっと楽しくなってきた。先行することだけで満足せず、そろそろ結果も求めていきたい」


<5R>
西徹選手
西徹選手
   西徹(写真)は前回の観音寺F1で決勝に進出。気分良く地元記念に乗り込んできた。
 「前回から配分は空いたけど、暑くてちょっとバテてきてますね。走ってみてだけど、何とか頑張りたい。地元を意識しても変わらないので、練習はいつもどおりに。流れ良く来てるので、気持ちは良いですね」


<6R>
伊藤正樹選手
伊藤正樹選手
   追加参戦の伊藤正樹(写真)はたった1人の差で特選スタートを逃した。
 「特選から走れると思ったんですけどね。6月の弥彦記念でも初日に失敗してから3連勝でも点数を落としたし、今回もはまらないように気をつけないといけないですね。後ろも地元だし、緊張します。追加だけど、昨日から来てゆっくりしてるから疲れの心配はない。33もペースが上がるので嫌いじゃないですよ」


<7R>
 岸澤賢太は約1カ月ぶりの実戦となる。
 「欠場はしてないです。配分がたまたまこれだけ空きました。前回があまり良くなかったので、時間をかけて予定どおりの練習ができました。富山は初めて。33は嫌いじゃないけど、展開に左右されるので上手くレースを組み立てたい。1カ月空いたので走ってみてだけど、練習の感じは悪くなかったです」


<8R>
宮越孝治選手
宮越孝治選手
   予選のトリを飾るのは宮越孝治(写真)だ。地元記念へ向けて準備は万端。晴れやかな表情で記者の質問に答える。
 「まずは順調に来たことに感謝したいですね。全プロに親王牌、ここって流れで来てるし、良いリズムで練習も目標を立ててできた。良い緊張感を持ってできたし、不安はないですね。先を見ても足元をすくわれるし、一戦一戦大事に戦いたい」
 7Rの岸澤同様に田中晴基も1カ月ぶりの実戦。
「正規のあっせんがこれだけ空きました。補充も断って練習は十分やったし、感じは良いです。相手は強いけど、勝てれば面白いですね」と不敵な笑みを浮かべた。


<9R>
浅井康太選手
浅井康太選手
   特選はさすがに豪華メンバー。いきなり浅井康太、渡邉一成に木暮安由が激突する。浅井康太(写真)は全日本選抜でも2連対。落車続きの悪循環からようやく開放されたようだ。
 「全日本から中3日なので軽めに乗っただけ。その分、全日本の前に乗り込めてたので。全日本からギアを3.85にしたけど、今回もそれで行きます。このギアに慣れるまではとりあえず続けるつもりです。富山も相性が良いので楽しみです」
 渡邉一成は全日本選抜から地元に戻らず、富山に入ってきた。
 「全日本の後、軽井沢で1泊して富山に来ました。一昨日は坂上(樹大)さんにお世話になって内灘に練習に行ったりした。間隔もないのであまり練習はできてないけど、走るからには頑張るしかない。33だしギアは3.77に落として、どうなるか試しながら走りたい」
 木暮安由は昨年の富山記念でも決勝に進出している。
 「全日本から間がないけど、1回だけ乗ってきた。上手く調整してきたので疲れはないと思う。最近は落車もあったり、決勝に乗ったと思ったら失格したりと良くないけど、ここを乗り切れば良くなると信じてやるしかない。富山は去年も決勝に乗ってるし、イメージは悪くないです」


<10R>
市田佳寿浩選手
市田佳寿浩選手
   寬仁親王牌で優勝した直後に京王閣記念で落車。復帰戦の全日本選抜を「悔しい思いで帰った」と話す市田佳寿浩(写真)だが、1走したことでレース勘は戻っているはずだ。
 「レースを走ってなかったので反応が鈍ってたところはありますね。今回は中3日で1日乗っただけだけど、その前にしっかり練習はしてたので。後半に向けて、試行錯誤しながらも今回は色々試してみたいことがある。でも、まずは気持ちで負けないように。33は苦手じゃないので、良い勝負ができれば」
 坂上樹大はシリーズのポイントをメンタル面だと口にした。
 「何だかパッとしないでしょ。気持ちがガツンと欲しいですね。取りこぼしが多いし、ちょっと情けないです。何が何でもって気持ちがあれば、もっと1着も増えると思う。今回は地元なんで気持ち的に攻めていきたい。甘い部分をなくしたいね」
 佐久間仙行は補充参戦の全日本選抜で233着と健闘した。
 「選手になって22年になるけど、やっぱり競輪は運と展開だね。全日本でも決して軽い感じじゃなかったし、最近は良いと思ったら重かったり走ってみないと分からないところが多い。多少疲れはあるけど、走る分には問題ない。今回も走ってみてですね」


<11R>
 全日本選抜では2日目の落車が悔やまれる稲垣裕之。それでも中3日の開催に参加するなど、怪我の影響はなさそうだ。
 「怪我は走りに影響しない程度だし、擦過傷のケアもして今回はほぼ影響はない。中3日でも感触を確かめる程度には乗ってきました。競輪場に来る時に乗ったタクシーのナンバーが良い差し(1134)だったんですよ。今回は差しでもいいから勝ちたいですね(笑)」
 全日本選抜では惜しくも決勝進出を逃した山田裕仁だが、「終わってから疲れが出たけど、良い感じで仕上がってたと思う。準決勝は慌てて外を行ったのが失敗だけど、伏見(俊昭)を交せてるしデキに問題ない」と好調を維持している様子だ。
 坂本亮馬は全日本選抜の後、「1回、周回練習をした。そのくらいです」とほとんど休養に充てたと話す。それでも7月川崎記念を制したスピードは別線にも脅威だ。
 「調子的には変わらず、戦い方もいつもどおりです。(全日本選抜の準決勝の先行は)順番もあるけど、まくり一辺倒じゃないところを見せておかないとね。負けたけど、今後を考えたら良かったと思う。かと言ってこれからガンガン先行する訳じゃないですけどね」

↑ページTOPへ


情報提供:日刊プロスポーツ新聞社
COPYRIGHT(C) JKA, All Rights Reserved