『東日本大震災被災地支援競輪 開設60周年記念富山競輪(GIII)レポート』 3日目編
配信日:8月22日
本日も富山競輪場にて「東日本大震災被災地支援 富山開設60周年記念 瑞峰立山賞争奪戦」が開催されました。3日目となった今日は、メインの準決勝3レースを中心に大きな盛り上がりを見せました。
特に、最終レースで快勝した深谷知広選手は完全にトップスターという大声援を受け、それに応える貫禄の走り。そんな深谷選手に、武田豊樹選手、伏見俊昭選手らが「挑む」大注目の決勝戦は見逃せないですよ!
また、最終日の明日も予想会(4R発売中→久保千代志、8R発売中→山野憲一)、縁日、遊園地、選手会富山支部による人力発電電車「エコ電」といったイベントが引き続き開催されていますので、こちらにも是非お立ち寄りください。
<1R>
及川裕奨選手
切れ味鋭いで1着の
及川裕奨(写真)
。
「やっと1着が取れてホッとしましたね。ただ、ここ3場所は初日・2日目ダメで3日目に1着というパターンが続いてしまっているので、明日もいい結果を残して流れをいい方向に向かせていきたいですね」
及川マークから2着入線の
浦崎貴史
。
「及川君のひと捲りっていう展開になるだろうなとは思ってたんですよ。分かってはいたのに、一瞬付いていけなかった。もう段違いのスピードでしたね。しっかり付いていけば逆転の可能性だってないことはなかったので、ちょっと情けないです。でも、とりあえず結果2着で1番人気に応えられたのは良かったかなと」
<2R>
高原仁志選手
大外を捲り追い込んだ
高原仁志(写真)
が1着。
「だいぶ外を踏まされたんで、ホームではムリかなと思ったんですけど、何とか届いてくれてよかったです。ここ2日間は自分の中でモヤモヤしたものがあったんですけど、今日やっと力を出し切るレースができて、しかも1着まで取れたので精神的にはかなりプラスですね。33バンクはあまり好きではないんですけど、富山は相性がいい気がします」
主導権奪うも末脚を欠いて3着となってしまったのは地元の
小堺浩二
。
「残りたかったですね。ちょっともがく距離が長くなってしまったのが予想外だったんですよ。本当は打鐘過ぎ3コーナーくらいでカマしていければいいかなという感じだったんですけど、展開上、仕掛けるのがちょっと早くなってしまって。おかげで最後はもう一杯でしたよ」
<3R>
大谷靖茂選手
7番手からの捲りで逃げる中井を捕らえて勝ち星を挙げた
大谷靖茂(写真)
。
「中井君が遅めにくる様だったら、2コーナーあたりからのカマシを考えていたんですけど、けっこう早い段階から踏んでいたので、あとはもうどっしりと構えていけるところから行こうっていう感じで落ち着いてましたね。1着が取れているので状態は悪くないと思うし、あと1日あるのでしっかり頑張りたいと思います」
先行した
中井太祐
は9着に沈む。
「これで3日連続での9着になってしまいましたけど、昨日なんかは何もできずに終わってしまっていた中で、今日は結果的には9着だったかもしれないですけど、バックを取ることはできたので、少しはマシですかね。これをいいきっかけに出来ればいいんですけど。明日こそいい着を取りたいですね」
<4R>
熊無俊一選手
逃げた岡崎マークの
熊無俊一(写真)
が抜け出し1着。
「昨日は交わせなかったけど、今日は交わせて良かったです。とりあえず、最後はけっこう余裕がありましたね。岡崎君とは何気に相性はいいですし、中部の若手がたくさんいて、明日もいい位置を回れそうなので、ちょっと楽しみですね。地元記念の有終の美を飾れる様にしたいです」
岡崎景介
が2着に粘り中部ワンツー。
「出切れるのはすぐに分かったので、けっこう流した分スピードを殺してしまったのかもしれないですね。フォームがぐちゃぐちゃな割には底力が上がってる分、自転車が伸びてくれていますね。あとは、そのフォームやセッティングを煮詰めていけば面白いかなとは思ってるんですけど」
<5R>
窪田陽介選手
1着は捲り一発を決めた
窪田陽介(写真)
。
「前で落車があって、あと残り1周あったし何とか届いてくれっていう感じで踏みました。こうなると、初日がもったいなかったかなという気がしないでもないですけど、自転車は出てくれているし、最終日もいい形で締めくくれる様に頑張りたいと思います」
後位が4車併走となった
重倉高史
が2着に粘る。
「力を出し切ることは出来たんですけど、後ろがどうなっているか全然分からなくて、そのまま無我夢中で踏んでいたら、少しリキんでしまったみたいで、その影響で最後に垂れてしまった様な感じですね」
<6R>
友定祐己選手
逃げた関根マークの三住博昭が離れたため、関根マークを手に入れた
友定祐己(写真)
が抜け出す。
「(1着取れて)これでひと安心ですね。自力で動いて位置を取っての1着なので、やっぱり嬉しいですよね。これで少しは悪い流れを断ち切れたかなとは思いますけど、それを確実なものにするには、明日のレースが大事になってくると思うので、気を引き締めていきたいです」
ベテランらしからぬ果敢な攻めを見せた
関根幸夫
は7着。
「作戦的には狙い通りだったんですけどね。さすがに友定君に番手に入られちゃうと苦しいですよ。でも、そんな中でも力を出し切るレースはできたし、まだまだ若手に負けないっていう姿勢を見せられたのは良かったんじゃないかなと思います。もちろん、明日も自分の力を出し切るレースをします!」
<7R>
篠塚光一選手
主導権を奪った
篠塚光一(写真)
がそのまま逃げ切って今シリーズ2勝目。
「スタートで中団が取れると思っていなかったのに、取れたのがすごく大きいですね。あれで落ち着いて組み立てることができました。踏んだ感触は良かったし、昨日はもったいないことをしましたけど、これでシリーズ2勝目なので、3つ勝てる様に明日も頑張ります」
篠塚マークの
山田晃久
が2着に続き、中部近畿ラインでのワンツー。
「篠塚君が上手く先手を取ってくれたおかげで展開が向きましたね。今日は富山支部の選手がみんないい成績を残していたので、僕もその波に乗れて良かったです。この2着は本当に大きいですよ。記念の最終特秀っていうのは、競走得点的にはS級シリーズの決勝くらいの価値はありますからね」
<8R>
高木隆弘選手
目標の栗田雅也が不発とみるや自ら捲って1着をもぎ取った
高木隆弘(写真)
。
「僕の戦法的にはあんまり捲りを出したくはないっていうのがあるんだけど、そうそう負けてばっかりもいられないですからね。やっぱり、なかなか1着取れない状況が続いていくと、そのままズルズルいってしまうっていうことがけっこうあるから、それだけは避けるという意味でも今日の1着取れたのは良かったですね」
その高木を追走する形となった
鈴木幸紀
が2着。
「このレースでは高木さんと小橋(正義)さんが脚的には抜けていたし、どういう展開になってもこの2人は必ず何かしらの仕掛けをするだろうと思っていたら、ちょうど前にいた高木さんが捲っていって、そこに自然と体が反応してくれました。バックであれだけもがいている中で冷静に周りが見えているので、状態はいいと思いますよ」
<9R>
伏見俊昭選手
五十嵐力選手
珍しく単騎戦となった
伏見俊昭(写真)
だが、最終1センターからの捲りで快勝。
「単騎は難しいね。初日に平原(康多)君、2日目に武田(豊樹)さんと関東の2大先行選手と連係させてもらっていたのに、急に単騎になって不安がある中でのレースだったのもあって、展開待ちのレースになってしまいましたね。外に浮いたのがちょっと誤算だったけど、あそこで仕掛けないと僕にとっての勝負権がなくなってしまうので、イチかバチかの勝負だったけど、結果を残せてよかったです」
その伏見を追走した
五十嵐力(写真)
が2着で優勝した静岡以来となる記念優出。
「小嶋(敬二)さんにとっては地元記念優出がかかるレースだったので、あそこまで積極的に仕掛けるとは思っていなかったので、想定外の展開になってしまったんですよね。そんな中で、伏見さんが捲っていってくれたのは本当にラッキーでした。もう、あれは追いかけるしかなかったし、あの捲りがなければ負けてるパターンだったので、ツイてますね」
主導権奪った小嶋マークの
志智俊夫
はかろうじて3着で決勝へ。
「小嶋さんがああいう積極的なレースをした中で、自分は何も出来ずにただ決勝へ乗ってしまったという様な感じのレースだったので、ちょっと素直には喜べないですよね。中部ラインで決勝に乗ったのもこのレースでは僕だけな訳ですし。伏見さんのスピードがちょっと違っていて、何とかしようとは思ったんですけど、どうにもならなかったです」
地元エースとして臨んだ
小嶋敬二
だが、5着で最終日は特秀を戦う。
「今日の展開では引いたところで、そこをフタされてしまうともうどうにもならなくなってしまうので、だったら仕掛けてしまった方がいいかなと思ったんですけどね…」
<10R>
武田豊樹選手
加藤慎平選手
この日も豪快な捲りで逃げる金子貴志を捉えた
武田豊樹(写真)
が1着。
「今日はいい展開になりましたね。とりあえず、僕も記念の準決勝ではけっこう負けてることが多いので(苦笑)、変に緊張してしまった部分はありましたけど、レース前のオッズでは沢山のお客さんが僕のことを支持してくれていたので、その期待に応えたいなと思っていたので、とりあえずはホッとしました。明日の決勝戦でも力を出し切るレースをして、オールスターへのいい弾みにしたいですね」
金子マークの
加藤慎平(写真)
が2着入線を果たす。
「金子さんがああいうレースをした以上、僕が結果を残さない訳にはいかないでしょう。決勝に乗れているので、状態は悪くはないですし、明日もしっかりと前の選手に付いていくことをまず第一に考えて、そこから直線勝負にかけたいと思います」
3着は捲った山田に任せた
中谷渉
。
「武田君の捲りが1人だったのが大きかったですね。あれに誰かが付いて来られてたら危なかったでしょうから。今回は山田のデキが本当に良くて、あいつと昨日、今日と連係できたのは僕にとって本当にラッキーでした」
その
山田庸平
は昨日に続く大金星はならず5着敗退。
「金子さん相手に引いてしまうと苦しくなると思ったので、勝負するしかないという感じで。せっかく記念の準決勝に乗ったのに、何もしないで終わるのだけは絶対にしたくなかったですから。でも、今日こうして武田さんや金子さんと一緒に走らせてもらって、力の差を痛感させられましたし、もっともっと強くなりたいという気持ちも強くなってので、収穫はあったと思います」
<11R>
深谷知広選手
中川誠一郎選手
深谷知広(写真)
が圧倒的な力の差を見せ付ける逃げ切り勝ち。
「体のケア自体はしっかりできているんですけど、今日も自分のタイミングで踏めた訳ではないので、この3日間は結果は出ているかもしれないですけど、自分の中で納得できるレースはまだないですね。だから、明日そういうレースが出来る様にしっかり頑張りたいと思います」
2着は3番手と絶好位を確保した
中川誠一郎(写真)
。
「3番手だったので、前の2人がどう動くかを見てしまいました。それだけ余裕というか、落ち着いてはいたんですけど、自分から仕掛けても良かったかなと。そうすれば頭(1着)まであったかもしれないので。ただ、連日深谷君の強烈な踏み直しを見せられていたので、少しビビってしまったというか、自分で仕掛けて踏みなおされて後退なんてことになったら最悪ですからね」
深谷マークの有賀が離れたことで番手にはまった
成田和也
が3着。
「最後はもちろん、深谷君の踏み直しが相変わらず強烈で(苦笑)、抜きにいくタイミングが取りづらかったというのもありますけど、後ろに小野(俊之)さんがいるのが分かって、いつか内から来るんじゃないかという感じで構えていたのもあったので、3着という結果になってしまいました。でも、とりあえず3着でホッとしました。あの展開で決勝にもいけず車券にも貢献できずなんてことになったら最悪ですからね」
↑ページTOPへ
COPYRIGHT(C) JKA, All Rights Reserved