『松阪競輪場開設56周年記念(GIII)レポート』 前検日編
 
配信日:7月8日



 明日から松阪競輪場で開設56周年記念「蒲生氏郷杯王座競輪」が開催される。地元中部地区からはGP覇者の加藤慎平をはじめ、松岡彰洋、浜口高彰など強力な顔ぶれがそろった。この中部勢に他地区の選手が立ち向かう構図となりそう。後半戦を占う意味でも見逃せないシリーズだ。
 

<6R>
   6Rの選抜戦は沢田義和に注目したい。前回の松山国際競輪の決勝で落車しているが、「腰を打ったけど、ここに向けてしっかり練習してきたし、大丈夫だと思います。5月頃から新車を使っていたが、どうもしっくりこなかったので、前回から元のフレームに戻したんです。それから感じ良く踏めるようになりました」と頼もしい。
 森田達也は近況FⅠ開催の配分が多いが、安定した走りを見せている。
 「地区プロの結果がダメで、親王牌に出られなくて悔しかった。調子はいい状態をキープしているし、練習もしっかりやってきました。記念を走るのは久しぶりなので、積極的な走りで見せ場は作りたいですね」


<9R>
   9Rの特選からは佐々木龍也を取り上げたい。 「このバンクを走るのは3年ぶりぐらいですが、記念も1回獲っているし、相性はいいですね。最近は厳しい位置からでも突っ込めているし、体調は問題ありません。今回もうまく流れに乗れれば、勝ち上がっていけると思う。期の初めのレースなので、気合が入ります」
 このレースは若手機動型が多いが、その中でも菊地圭尚の充実ぶりが光っている。
 「前回の松山は外国勢を相手にいいレースができたので、すごく自信になりました。その後は気分良く練習ができたし、今回も体調はかなりいいですね。今は早くレースを走りたいという気持ちが強い」


<10R>
   10Rの加藤慎平は今年に入ってから優勝が一度もなく、先の寛仁親王牌でも準決勝で敗退するなど、近況は今ひとつ物足りない。
 「親王牌に向けてはしっかり練習できたし、いい訳できない状態だった。準決勝が全てでしたね。金子(貴志)さんの後ろでしたが、全然余裕がなかったし、自分の力不足を痛感しました。ここに向けては調整程度でほとんど練習していないけど、この後はふるさと富山まで配分が空くし、この開催が今年前半ラストのつもりで走ります。いい形で終わりたい」
 地元の松岡も「ここは過去2回記念で優勝しているし、相性は悪くない。地元開催だし、やるしかないでしょう」と気合十分。
 親王牌で一次予選敗退という結果に終わった村本大輔だが、気落ちはしていない。
 「親王牌の前は練習時間がたっぷり取れたので、オーバーワークになってしまった。でも、体は動いたし、感触は悪くなかった。ただ、ああいう特殊なバンクはやっぱり展開に左右されてしまう。今回は何とかいい結果を残したい」


<11R>
   最終11Rは井上昌己の走りに期待したい。
 「前回の親王牌は33バンクだし、結果よりも内容を重視していた。前々に踏んでレースを作れたし、後ろが勝ってくれればぐらいの気持ちで仕掛けました。動きは悪くなかったので、今回は頑張りたい。このバンクは初めてだし、初日を走って感触をつかみたいですね」
 神山雄一郎は親王牌で3連対と確実に調子は上向き。
 「前回はまずまずの動きだった。準決勝は展開的に仕方がなかった。ここに向けては調整程度だけど、調子は問題ないと思います。このバンクは久しぶりだけど、走りやすいイメージがある」
 地元ホームバンクの岩見潤は、「追加を断ったし、ここに向けて計画通り練習できたので、調子の方は万全です」と笑顔が絶えない。

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