『松阪競輪開設62周年記念(GIII)レポート』 前検日編

配信日:11月16日
 明日から三重県松阪競輪場で開設62周年記念「蒲生氏郷杯王座競輪」が始まる。村上義弘、浅井康太のSS班にASを制した山崎芳仁らが参戦する注目の一戦。賞金ランク7位の村上義弘に11位の岩津裕介、12位の浅井康太らGP出場を争うメンバーの走りからも目が離せない。
 本場ではさまざまなイベントを予定しています。明日は川口舞によるミニライブ(6R、10R発売中)や三重美少女図鑑によるクイズ、じゃんけんやゲーム大会などの各種イベント。開催中は毎日、競輪予想会や選手会三重支部によるイベント、未確定車券抽選会も予定されています。明日から始まる「蒲生氏郷杯王座競輪」をぜひ本場でお楽しみください。
<1R>
古屋琢晶選手
古屋琢晶選手
 オープニングレースは古屋琢晶(写真)のほぼ先行一車といっていいメンバー構成。「チャンスですね」と笑顔でメンバーに目をやった。
「朝早いレースなので慌しいけど、普段練習してる時間だし、体は問題ないと思う。調子もいいし、今はギアも感じよく踏めてる。レースでも積極的に体が反応してますね」
 対する湊聖二は「花粉症なのか、昨日からしんどい」としながらも、最後は「中団からまくりますよ」とキッパリ。点数上位の意地を見せるか。

<2R>
稲川翔選手
稲川翔選手
 AS後は白星ラッシュの稲川翔(写真)。予選からでは当然人気になるだろう。
「調子は変わらずですね。いつも調子は分からないし、気にしないようにしてるので。今は(予選スタートで)初日から大事なんで頑張ります」
 吉永和生は「練習はしっかりできてる。数字は悪いけど頑張ります」。来月に控える地元記念へ向け、そろそろ結果を出したいところだ。

<3R>
 菅田和宏は前回の向日町F1で決勝に進出。惜しくも特選を逃した斉藤正剛に前を任され責任も重大だ。
「調子は前回と変わらずですね。でも前回は決勝に乗ってるし、良いと思います。松阪は2回目だけど、久々ですね。しかも前回は初日にコケて帰ったので、ほとんどイメージもないんですよ」

<4R>
 9月大垣F1での落車の傷も癒えた吉村和之。初日は竹澤浩司と絶好の目標を得て人気を集めるだろう。
「もう落車の影響はないですね。あとは展開だけです。竹澤君はいつも積極的だし、信頼して。全てお任せで頑張ります」
 対照的に安部貴之は前回、一宮記念で落車した影響が気がかりだ。
「しょうがないですね。レースでのことなんで。まだ痛みはあるけど、練習はしてきました。走ってみないと分からないですけどね」

<5R>
 藤田竜矢は惜しくも2人差で特選を逃したが、「しょうがないですね」とサバサバした表情。
「状態は悪くないと思います。でもセッティングとかで試行錯誤が続いてて、なかなか上手くいってくれないですね。そこがかみ合えばいけると思う。今回も後閑(信一)さんとか色んな人に話を聞いてみます」
 筒井裕哉はメンバーを見るなり「キツいなあ…」とぼやいた。
「今、僕の競走得点は98点ですか? だったら100点くらいの脚には戻ってると思います。セッティングもだいぶ落ち着いてきましたね。予定してなかった追加だけど、普通どおりの練習をしてたので大丈夫。前回の向日町くらいは走れると思います」

<6R>
 地元の萩原操は予選から上位進出を目指す。
「やっぱり落車の影響はあるね。体調はあまりよくないけど、やれることはやってきたつもり。地元記念で予選回りは悔しいけどね。少しでも上で戦えるように頑張りますよ」
 小林則之は強力な中部ラインを相手に戦いを挑む。
「上手く位置を取るか、上手く先行するかですね。来る前に練習しすぎたけど、問題ないと思います」

<7R>
井上嵩選手
井上嵩選手
 ここは井上嵩(写真)と東矢昇太の在校1位同士の対決が注目を集める。井上は年末の地元ヤンググランプリへ調子を上げている最中だ。
「ちょっとずつ良くなってきたと思う。4.25のギアを使いこなせてきたのがデカイですね。でも練習の感じではもう少し成績が上がってもいいと思うんですけどね。やっぱり今年は地元でヤンググランプリがあるし、照準はそこ。最初で最後だし、これからはそこに向けて一戦一戦大事に走りたい」

<8R>
山中秀将選手
山中秀将選手
 予選のメーンを張るのは山中秀将(写真)。「10月福井から何か悪いなと思ったら、前回名古屋の前検日にサドルが下がってるのに気づいた。そこを直したら感じが良かったですね」と笑顔。松戸記念同様にヒットを飛ばすか注目だ。
 野本翔太は思案の末、前で戦うことを選んだ。
「10月大垣からギアを上げて感じがよくなった。調子はずっといいです。でも厳しいメンバーですね。前回の松阪を見てたら重そうだったので、ギアを下げて前々勝負します」

<9R>
岩津裕介選手
岩津裕介選手
 9Rからは初日特選。村上義弘は千葉記念以来の実戦となる。ここまでの約1カ月間をこう振り返る。
「ASの落車で古傷がかなり悪化した。8月に小田原記念を休んで治療したときは上向きかなって感じだったから、今回空いて同じパターンでいけるかなと思ったらなかなかですね。走りながら治していくしかないでしょうね。気力はいつもと変わらないけど、気持ちにある程度体がついてきてくれたらね。GPに出られるか分からないけど、そこにつながるように。今回と競輪祭を頑張ります」
 岩津裕介(写真)は現在、賞金ランク11位。今回の結果次第ではベストテン入りもあり、GP争いをますます面白くしてくれそうだ。
「状態は特別上がったりとかはないし、変わりなくくらいの感じです。今は競輪祭でいかに上位にいくかを考えてるけど、ここで結果を出せばGP争いをもっと面白くできますからね。とにかくあと1カ月は死に物狂いで走りますよ」
 追加参加の神奈川コンビは同じレースに。桐山敬太郎が松坂洋平の番手を回ることになった。
「松坂君との連係は1回だけ。ワンツーは決まったけど、抜けなかった。2人とも怪我明けだし、走ってない分、追加を受けて走ろうかって感じでした。僕も競輪祭前にもう一本走っておきたかったので。自力を使いたかったけど、松坂君がいるんで任せます」

<10R>
山崎芳仁選手
山崎芳仁選手
 前橋ASで優勝した山崎芳仁(写真)だが、それ以来2カ月ぶりの実戦。「AS後は一度リセットして自転車に乗らず、川崎F1に向けて練習を始めたら腰痛が出たので欠場しました」とここまでを振り返る。初日からいきなり鈴木謙太郎の番手回りとなるが、「連係は平記念以来だと思う。番手でもギアを下げるとスカスカするので、下げずにいきます」。4.33のギアで初日から勝負する。
 吉田敏洋はフレームで試行錯誤したが、元に戻して本来の力強さを取り戻した。
「結局、調子じゃなく道具に振り回されてましたね。一宮記念から元に戻したし、練習の感触も良いときに戻ってる。今年も残り2カ月だし、もう1回気持ちを引き締めて走ります」
 前回、四日市F1で優勝の合志正臣は前回決勝で好感触を得た4.15のギアがS級上位陣にどこまで通用するか。
「けっこう感じが良かったので、このメンバーでどこまでやれるか。初日もギアはこのままでいきます。(吉本)卓仁とはけっこう連係してるけど、一度も抜いたことがない。このギアでどうなるかですね」

<11R>
浅井康太選手
浅井康太選手
 初日のトリを飾るのは三重コンビ。浅井康太(写真)はGP争いを楽にするためにも、ここで結果を残したい。
「結局は競輪祭が勝負だと思ってるので、そこに向けて良いレースをして、そして勝てればなと思います。負けないように走るだけですね。四日市で練習してるので、そこまで地元って感覚はないけど、同じ三重なんでね。良いレースをしたいなと思います」
 浅井の番手を得た岩見潤は初日が勝負とばかりに気合いを入れる。
「康太とは武雄記念の2次予選以来かな。とりあえず明日(が勝負)なんで僕は。状態は走るたびによくなってる。昨日、モガいた感じもよかったです」
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