『松阪競輪開設64周年記念(GIII)レポート』 3日目編

配信日:5月10日
 松阪競輪開設64周年記念「蒲生氏郷杯王座競輪」は佳境に入り3日目を迎えた。本日のメインは準決勝。3個レースはどれも激戦となり、本日、死闘を勝ち抜いたファイナリスト9戦士が決定しました。
 なお、本場では最終日もたくさんのイベント、ファンサービスが予定されております。まずは選手会三重支部によるお出迎え、先着ファンサービス、自転車バーチャルゲーム、さらに未確定車券抽選会など盛りだくさん。また、最終日の5月11日(日)は吉井秀仁氏・内林久徳氏による「予想会」をはじめ、「ゲーリー杉田とヴァーモスコンサンバショー」、「ボートレーサーの井口佳典選手・新田雄史選手によるトークショー」などが予定されております。最終日もどうぞお楽しみに。
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友定祐己選手
友定祐己選手
黒木誠一選手
黒木誠一選手
 準決勝の1つ目は友定祐己(写真)が勝利して決勝1番乗りを果たした。レースは打鐘まで動きがなく、4コーナーから椎木尾拓哉、黒木誠一の近畿ラインがカマして後ろを千切っていく展開となったが、最後は内のコースを踏んだ友定が直線で抜け出した。
 「状態的には良かったんだけど、なかなか思った通りにはいかないね。8番(椎木尾)が良い勢いで行ったけど、だれもそれに切り替えていかないし。マル(石丸寛之)さんに悪いことをした。俺がまくりに行ってこの結果ならまだしも。ホームからが見えてなかったね」
 黒木誠一(写真)が追い込んで2着に入る。
 「外が1人来ているのは見えたけど、内の友定は分からんかったね。でも、今日は作戦通り。スタートで位置が取れなかったら、ああしろと言ってあったんで。(椎木尾が)よく行ってくれました」
 菅原の後ろから、園田匠が中のコースを伸びて3着。
 「8番(椎木尾)が動かなかったのは誤算ですね。押さえたその上を叩こうと思ってたんで。ああなってしまったんで、とにかく、最後までコースを待って待ってしてから。決勝に乗れるようにと。とりえず決勝に乗れてよかった」
 椎木尾拓哉は力を出し切り納得の様子。
 「作戦通りでした。あれ以上待つと出られなくなるんで、距離は長いけど緩んでたから思い切って行きました。残れなかったのは仕方ない。練習するだけです」

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土屋裕二選手
土屋裕二選手
金子貴志選手
金子貴志選手
 前受けの早坂秀悟が車を下げると、打鐘過ぎ4コーナーからカマして主導権。中団に金子貴志、7番手に中川誠一郎の1本棒に持ち込むと、後ろからの反撃はなく前団で勝負あり。最後は番手の望月裕一郎が残し気味に踏んだ所を、土屋裕二(写真)が3番手から突き抜けた。
 「抜いちゃいましたね(笑)。後ろがどうなっているのか全然分からなかったけど、早めに踏まないと被ってしまうし勝負にならないと思ったんで、申し訳ないけど早めに行かせてもらいました。記念の決勝はいつ以来だったかな。(準決A,B,Cがなくなって)この制度になってから初めてだと思う」
 「(早坂を)残したかったなあ」と悔しがるのは望月裕一郎
 「走る前から早坂君は気合が入ってたんでね。行ったときにこれは(早坂が)残るなって思ったんで、その感じで自分も踏んだけど早かったかな。今日はラインの前と後ろのおかげです」
 「めちゃくちゃ掛かってましたね」と話すのは金子貴志(写真)。懸命にまくり追い込んだものの3着が精一杯。辛うじて決勝へ駒を進めた。
 「追い付くなと思ったし、2コーナーから行こうと思ってたけど、全く行けなかった。あれだけ掛かってたんで、3コーナー勝負かと。キツかったですね。調子が悪かったら離れてたかも」

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鈴木誠選手
鈴木誠選手
阿竹智史選手
阿竹智史選手
 最終レースに落車のアクシデントが発生した。レースは上原龍が先行する展開に。上原が逃げる一方で、最終バックから田中孝彦と浅井康太がそれぞれまくり、さらに2センターから合わせるように阿竹智史が踏み込み各車で力勝負に。直線に入るとそれぞれがからんで計4名が落車。波乱の決着となった。勝ったのは4コーナーで内を突いた鈴木誠(写真)
 「田中君は上手く3番手を取ってくれたし、1番(浅井)の仕掛けに反応してしっかり仕掛けてくれた。僕はコースが空いてなかったけど、こじ開けるしかなかったんで。思い切り当たると派手なことになってしまうんで気を付けて。でも実際に落車があったし、僕が失格をとられても仕方ないケースだったけど、セーフでよかった」
 5番手からまくり追い込んだ阿竹智史(写真)が、直線で外を伸びて2着に入る。
 「3番手を取りたかったけど、周回中のあの位置では厳しかった。上原君は前回(平塚)、バックから掛かっていく感じだったんで、無理に行かずに待ちました。先に(田中が)行ってくれた分、隊列が短くなって助かった。(田中に)待たれたら厳しかったですね。風も自分に向いていたので」
 逃げた上原龍の番手から大薗宏が追い込んで3着。決勝へ滑り込んだ。
 「今日は上原君の頑張りに尽きる。(鈴木)誠さんはさすがでしたね。内を空けてないつもりが、抜きに行くときに空けてしまった。田中君が外に見えたんだけど、誠さんはまだ(車輪を)差してるかと思って油断してしまいました」
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