『松阪競輪開設65周年記念(GIII)レポート』 初日編

配信日:5月8日
 松阪競輪場を舞台に開設65周年記念「蒲生氏郷杯王座競輪(G3)」が開幕。8日に初日が行われた。メーンの特選3個レースでは、松谷秀幸、志智俊夫、佐藤友和が、それぞれ白星を挙げて好スタートを切った。また、地元の浅井康太と神山雄一郎のSS班の2人がともに初日特選で敗れ、2次予選回りを余儀なくされた。9日の2日目には初日特選を勝ち上がった9選手による優秀「松阪牛賞」が、メーンで行われる。シリーズの行方を占う意味でも、見逃せない一戦だ。
 本場では、様々なファンサービスとイベントでお客様をお待ちしています。開催中の毎日、『2=9⇒肉キャンペーン』、先着プレゼント(2日目は500人に『松阪銘菓モーちゃん饅頭』)を行います。また、9日の2日目には、「アルコ&ピース」によるお笑いライブ、「スピーチーズ」のライブなども予定されています。ぜひ、松阪競輪場へ足をお運びください。
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中村良二選手
中村良二選手
 打鐘で出た一ノ瀬匠が先行態勢を取ると、中野彰人が4番手をキメにいって北日本勢と中団争い。マイペースで駆けた一ノ瀬を中村良二(写真)がきっちり交わして九州3車で上位を独占した。
 「こんな展開はなかなかないですよね。ジャンから行ってくれて、(まくりは)誰も来ないって。あれで交わせなかったら、ダメですからね。一ノ瀬とはなかなか決まってなかったしよかった。ワンツーは初めてかもしれないですね」
 2着に逃げ粘った一ノ瀬匠が引き揚げてくると、息を整えながら気持ち良さそうに汗をぬぐう。
 「中野君が中団にこだわってくれたんで、そこが良かった。ペースでいけたし、恵まれました。(中野が)カマシに来ても、もう自分は勝負と思っていた。あれで(中村に)差されないようにしないと、上にはいけないですよね。ニク(松阪の2=9⇒肉キャンペーン)にできんかった」

<2R>
 中国コンビが切った上を、同県の上野真吾を連れた巴直也が大ガマシで3番手以降をちぎる。5番手にいた長島大介は、最終2コーナーから踏み上げて行くと前を行く神奈川勢を好スピードでとらえた。
 「前が詰まったのが見えたんで、自分のタイミングで(まくって)行きました。結果は良かったし、脚の調子はいいと思うんですけど。組み立てがダメですね。(2次予選は)組み立てをしっかりとしていきたい」
 最終バックでも8番手に置かれた川口公太朗が、まくり追い込み強襲の2着に反省しきり。
 「申し訳ない。(後ろが)練習も一緒にしている先輩(松尾淳)なのに…。すごい先に行っちゃっているなっていうのもあったんですけど。そこを無理にでも自分が行っていれば、松尾さんにもチャンスがあったと思う。力的なこともそうだけど気持ちの面がまだまだ。そういうところしっかりしていかないとS級では戦っていけない」

<3R>
野原雅也選手
野原雅也選手
 野原雅也(写真)が冷静にペース駆けに持ち込もうとした矢先に、中団外併走から保科千春が襲い掛かる。最終ホームではいったん前に出られたものの、インから盛り返して再び主導権を奪取。濱田浩司のまくりも合わせて逃げ切った。
 「自分が前に出た時に保科さんが外にはずしているのがわかった。だから、あんまり流さないようにと思っていたんですけど。自分のペースに入れてしまった。あんなに(保科に)出られてしまったし、危なかったんで内容は全然ですね。それでも1着を取れたのはうれしいです」
 山田幸司に割り込まれかけた金田健一郎だったが、うまくリカバーして野原に流れ込んだ。
 「出られたと思ったんで、一瞬構えたら(野原が)踏んでいったんで。アカン遅れると思った。(濱田の)まくりが止まったのを確認できたけど、自分はいっぱいいっぱいだった」

<4R>
伊藤正樹選手
伊藤正樹選手
 主導権を握った桜井雄太は、最終ホームを過ぎて全開。車間が空いた4番手にいる山田庸平との間合いを図りながら、番手の伊藤正樹(写真)が最終4コーナーの立ち上がりから踏み込んで勝機をモノにした。
 「自分はなにもすることがなかった。ただ、2着がね…。山田君も強かった。(最終)バックでは誰も来なかったし、あとは自分の後ろが地元(岩見潤)なんで。誰が来たらとは思っていた」
 4番手をキープした山田庸平だったが、仕掛けるに仕掛けられず直線勝負で2着まで。
 「伊藤さんも番手まくりっていうのも頭にあって…。それに屋良(朝春)さんが後ろにいたから、締めながらと思って気にしすぎた。その前のところも中途半端だったし、反省点はいっぱいありますね。しっかりと修正していきたい」

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 後続を一本棒にして長井妙樹がグングンと加速して逃げる。車間を空けた藤田竜矢は、最終2コーナーから迷うことなく番手発進。3車横並びの接戦を制して、白星をもぎ取った。
 「今日は本当に長井君が頑張ってくれた。もう自分はそのおかげですよ。あそこは自分で踏んでいかないとと思って(番手まくりに)行きました。状態的にはまあまあですかね」
 中団からジリジリと詰め寄った竹村勇祐は、2センターで川村昭弘に外に振られて僅差の3着まで。
 「脚は問題ないと思うんですけど。藤田さんの2段駆けもあったし、それを考えちゃって踏んでいけなかったです」

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 水谷好宏が打鐘で巻き返して荒井春樹を叩くと、山本直がすかさず反応。最終1センターではスッポリ空いた3番手で逃げる水谷を射程圏にとらえると、そのままの勢いでまくって1着。
 「もう流れでスーッと行ったんで、そのまま吸い込まれるように行きました。(落車で)怪我してから強くなりました。最後は(吉永)和生さんに抜かれないように、踏みました。目標は決勝なんで、明日もまたしっかりと走ります」
 最終ホームで山本との連結を外した吉永和生だったが、上原龍の後ろに入ると直線で狭いコースを縫って2着。現地集合での中国ワンツーとなった。
 「今日は(山本)直が強かった。もう緩んだらどこからでも行くって言ってたし、有言実行ですからね。自分はワンツーは、ワンツーなんですけど…」

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西村光太選手
西村光太選手
 南関3車に神開将暢が続いて、西村光太(写真)は5番手で中村雅仁と併走。中村が最終2コーナー手前からインを突くと同時に、外併走の西村がまくり発進。1着で、地元記念を幸先のいいスタートを切った。
 「外併走もずっとニュートラルだった。いつでも行ける態勢を整えていたし準備はしていた。(あおりで)振られるのも想定済みだったし、あとは3コーナーまでにはまくり切りたいと思っていた。自分のスピードも乗っていたし、2センターあたりではもう抜かれないかなっていう感じでした」
 3番手の富永益生は踏み出しで遅れたが、舛井幹雄はソツなく西村を追走して2着。
 「(西村は)自分に自信があったのか、どこからでも行けるっていう雰囲気だった。僕から見たら危険でも、本人はあれが安全策だったんでと思う。外併走でもまくれるって感じで。自分は年甲斐もなくオーバーワークかと思って、昨日はマッサージやらしてもらった。まだ朝の練習では不安もちょっとあったけど、顔見せでは軽かった」

<8R>
 「赤板を過ぎたら突っ張ろうかとも思ったんですけど。ここじゃやっぱり杉森(輝大)君が相手になってくるんで」と、前受けを強いられた松岡篤哉は北日本勢を出させて、結果6番手からの立て直し。最終1コーナーから早めの仕掛けで鮮やかにまくり切った松岡だったが、地元の萩原操が離れては手放しでは喜べない。
 「仕掛けは良かったかもしれないけど、後ろを連れ込めなかったのが…。自分の感じは引き続きいいとは思います」
 中団にいた北日本コンビ。木村弘が不発も大森慶一は、松岡のまくりを追って2着入線。
 「(木村は)出たらもう踏もうとしているし、あれで先行しても2人で8、9着になっちゃうから落ち着いてくれればと思った。そこからは来た(杉森)ラインを出させてでした。もう松岡君が来てたし後ろがいなかったからスイッチした。なんとか食らいついていけたから、悪くないと思います」

<9R>
 赤板で齋藤友幸にフタをしたまま北川大五郎が、外併走で仕掛けをギリギリまで我慢。打鐘で踏み込んだが時すでに遅く、前で構えた鈴木庸之が突っ張り先行策。力の違いで別線を寄せ付けず関東で3着までを独占。
 「あれで(北川を)出させてもダメですよね。軽く合わせられたと思ったけど、意外に北川君はダッシュがありましたね。踏んでいる感じも伸びていた。このフレームで先行らしい、先行をしたのが初めてなんで良かったです。練習でもまくりばっかりだったんで、練習では200(メートル)しか踏んでないけど、競走では600踏まされました」
 佐藤真一は、8分の1輪まで鈴木を追い詰めたところがゴール。
 「強いですね、鈴木君は。ゴール前はいい勝負ができたけど、抜けなかった。自分の感じはだいぶいいし、少しずつですけど良くなってくれれば」

<10R>
松谷秀幸選手
松谷秀幸選手
 打鐘の4コーナーで高久保雄介を押さえて出た松岡貴久の動きに、松谷秀幸(写真)が素早く反応。追い上げて高久保をキメにかかるかに思われたが、そのまま松岡を叩いて先行策。人気の山崎芳仁のまくりを半車輪凌いで逃げ切った。
 「まさか自分が逃げる展開になるとは(笑い)。きつかったけど、でもあそこは叩かなきゃって思った。見えているし、反応もできたけど、踏んでいる距離が長かったですよ。3車だったし、後ろの2人が勝ち上がってくれればって思ったんですけど。仕事をしてくれたし、もう自分は感謝です」
 後方の山崎芳仁が、最終1コーナーから反撃。合わせてまくって出る高久保を乗り越えて前団に迫ったが、和泉田喜一のブロックで外に振られるロス。松谷をとらえるまでには、至らなかった。
 「高久保のところを越えるのに外、外を走らされた。それでも(仕掛ける)タイミング的にはあそこしかなかったし、反応はできていると思う。和泉田さんが外に差し込んでいたし、(ブロックに)来ると思った。きつかったですね」
 バックで切り替えた小野俊之が、一瞬の隙を逃さず松谷と白戸淳太郎の間を突いて3着。
 「(松岡)貴久が頑張ってくれた。自分は練習をしてきたし、自信があった。まだまだこれからですよ、間違いなく日増しに(調子は)上がってきますから」

<11R>
志智俊夫選手
志智俊夫選手
 先行態勢を取った池田勇人は、神山雄一郎を連れて突っ張る気満々。池田が打鐘の3コーナーで張り気味に踏むと、柴崎淳は神山との間にできたスペースをトリッキーに斬り込んで、池田をすくって主導権。
 「神山さんのところが1車くらい空いていたんで、これなら行けると思って入っていった。あれであと飛んでくるのは(吉本卓仁)ひとりと思っていたら、来なかったんで自分が駆けるしかなかった。結果は出ましたけど、乗っている感じがちょっと気持ち悪かった。(サドルを)上げすぎたのか、ちょっとイマイチですね」
 柴崎の動きにもしっかりと対応した志智俊夫(写真)が、車間を切って後続にプレッシャーを与えてから図ったように差し切った。
 「柴崎が急にああなったから、自分としてはビックリしたけど。(ラインで)ワンツースリーですよね。余裕ですか? そんなことはなかったし、めちゃくちゃきつかった」
 外を追い上げてドッキングを試みた渡部哲男だったが、最終ホームの踏み出し勝負で池田に負けて4番手。3コーナーで池田が外したわずかな隙を突いて3着で優秀へと進んだ。
 「ゴチャゴチャしたけど、なんとかリカバリーができた。1コーナーで慌ててバックを入れた時に、(柴崎に)駆けられてしまった。スタートでも神山さんとハウス(接触)してしまったし、反省点の多いレースでした」
 「後ろを確認しようとしたら、ちょうどそこに柴崎に来られて…。やられた」と、柴崎の俊敏な立ち回りを神山雄一郎が振り返る。

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川村晃司選手
川村晃司選手
 片寄雄己が川村晃司(写真)を出させず、打鐘から飛ばして駆ける。4番手に収まった川村は、最終2コーナーからまくりを打って前団を豪快に飲み込んだものの後ろが離れて援護はなし。最後は佐藤友和につかまり2着。
 「後ろが地元(浅井康太)なんで、主導権を取りに行こうって思ったけど。片寄君はなにがなんでも先行みたいな感じだった。たまたま中団に入れたから良かったけど。入れなかったら、終わってました。片寄君はイエローラインくらいを走っていたから、自分は締めていないといけなかったから脚を使った」
 柏野智典には競り勝った浅井康太だったが、川村に付いていく余力は残っていなかった。
 「自分が先行するよりもきつかった。(競りを)なんとか凌いだけど、サラ脚の川村さんを追えなかった…」
 川村のまくりをターゲットに佐藤友和が、最終2コーナーから発進。スピードが光った。
 「競りの決着がつく前に、仕掛けて行きたかった。川村さんが目標になったけど、(早めに仕掛けてれば)もっと楽に走れたかなっていうのはある。感触は良かったですよ」
 渡邉晴智に絡まれながら踏ん張った明田春喜が3着。大粒の汗をぬぐう。
 「(渡邉)晴智さんとからんじゃったけど、なんとかですね。前回でフレームがダメになっちゃって、今回は練習用のフレームなんでそれがもうちょっとですね。体の方は全然大丈夫」
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