『四日市競輪開設55周年記念(GIII)レポート』 前検日編
 
配信日:2月2日



 中部地区07年のGⅢ第一弾となる四日市記念「泗水杯争奪戦」が明日3日から開幕。輪界屈指のパワーを誇る小嶋敬二が今シリーズの中心になりそうだが、平原康多、後閑信一の関東コンビや佐藤友和、佐藤慎太郎の東北勢も差はなく、熾烈なV争いが繰り広げられそう。競輪祭から中4日の日程で、主力選手の調子を見極めることがポイントになる。
 開催初日の明日はBb☆Angels競輪グッズジャンケン大会やケイリンメッセージソング「Fight Money」ライブ葛城ユキwith 選手会三重支部Ver.など、各種ファンサービス、イベントが盛りだくさん。是非、本場に足をお運びください。
 

<1R>
青森 伸也選手
青森 伸也選手
   オープニングレースからは青森伸也(写真)を取り上げたい。今期は久々のS級戦だが、2場所で2勝、2着1回とまずまずの走りを見せている。
 「S級は今期が2回目。久しぶりだけど、前よりは走れていますね。ただ、展開が早くてなかなか難しい。ちょっと緩めたらすぐに叩かれてしまいますからね。もっと力を付けないと上には行けないと思う。練習は普通にやってきたし、状態は悪くないと思うので、何とか勝ち上がりたい」


<2R>
 2レースの田中誠は初のS級で苦戦している。
 「S級は先行を基本にいざとなれば、何でもやるという気持ちで戦っていますが、なかなか結果が出ませんね。最後の4コーナーからの踏み直しが全然効いていない。前回の高知の後は2泊3日でスノーボードに行ったけど、帰って来てからきっちり練習したし、体調は問題ないと思います」


<6R>
宗景 祐樹選手
宗景 祐樹選手
   6レースの宗景祐樹(写真)は近況目立った戦歴を残していないが、強気の位置取りで存在感を発揮している。
 「決まり手に逃げが2回付いているけど、これはかなり前のレース。最近はほとんど動いていないし、前回の小田原も目標がなくて、2日間競りに行きました。昨年の8月ぐらいにギックリ腰をやったけど、もう完璧に治っているし、状態は良くなってきています。毎年この時期は雪であまり練習ができないんですが、今年は暖冬で雪が降らないので、充実した練習をこなせています」
 追加参戦の松田孝志はこのバンクとの相性の悪さを強調。
 「もう15年ぐらい前の話になるけど、初めて3日間9着に終わったのがこのバンクなんですよ。それから悪いイメージを持ってしまい、いつも成績が悪いんです。でも、記念はスピードが上がるし、ギヤをかけている自分には走りやすいので、何とか今回はいい成績を残したい」


<7R>
廣川 泰昭選手
廣川 泰昭選手
   7レースは新鋭の廣川泰昭(写真)に注目。S級昇格後は持ち前のスピードを存分に発揮し、各地で大暴れしている。
 「最近の成績には満足しています。前回の松戸からは1週間ちょっとあったので、街道中心にしっかり練習してきました。今回は初の記念なので、勝ち上がってトップクラスの選手と走ってみたい。先行、まくりでアピールできるように頑張ります」
 川崎健次は前回の前橋の準決勝で失格している。
 「前回は久々の実戦だったんですが、鈴木誠さんと競る展開になってしまって、競り勝ったと思った瞬間に後ろの人を落車させて失格してしまった。調子は問題ないので、気持ちを切り替えて頑張ります」


<8R>
丸山 啓一選手
丸山 啓一選手
   8レースの丸山啓一(写真)は前回の競輪祭で散々な成績に終わっている。
 「競輪祭の前は合宿にも行ったし、かなり練習したけど、結果的に疲れが取り切れず、身体が思うように動かなかった。調子は落ち気味なんですが、長い目で見てほしいですね。このバンクは結構好きだし、気負わずにいつも通り力を出し切る競走をします」


<9R>
平原 康多選手
平原 康多選手
   9レースは平原康多(写真)の力強い走りに期待したい。競輪祭では惜しくも決勝進出を逃したが、連日の動きは光っていた。
 「大宮記念の時は落車の影響で身体のバランスを崩していたけど、前回の競輪祭はかなりいい状態で走れました。決勝に乗れなかったのは悔しいけど、仕方がありません。その後は普通に練習したし、競輪祭と同じぐらいの状態ですね」
 連係する後閑信一は追加参戦ながら気合十分。
 「競輪祭はかなり鬱憤が溜まりましたね。脚の状態は全く問題なかったんですが、流れが全く向かなかった。終わってから走りたくてしょうがなかったし、ちょうどいい追加をもらえて良かったです。前回の悔しさをここでぶつけたい」


<10R>
小嶋 敬二選手
小嶋 敬二選手
   10レースは小嶋敬二(写真)に人気が集中しそうだ。
「競輪祭の後は2日しか自転車に乗っていない。疲れは確かにあるけど、それは皆同じでしょう。疲れていないのは競輪祭に乗っていない選手だけ。ここは前回来た時はナイターで軽く感じたけど、昼間はどうなんでしょう。風が強くてきつそうですね」
 小嶋敬二に挑戦する小川勇介は体調面に不安が残る。
 「前回の小倉で初めて落車したんです。ムチ打ちと骨盤を痛めて、欠場も考えたぐらい。思うように練習はできなかったし、まだ腰に痛みもあるので、ちょっと不安ですね。明日はチャレンジャー精神で力を出し切るだけです」


<11R>
佐藤 慎太郎選手
佐藤 慎太郎選手
   最終11レースの佐藤慎太郎(写真)はいつも通り余裕の表情でインタビューに応える。
 「競輪祭の後は1日ぐらいゆっくりして、後は普通に練習してきました。最近はウエイトの量を減らしていたけど、また前やっていた頃の感じに戻しました。疲れは多少あるけど、走りながら調整すれば大丈夫でしょう。ここは国際ケイリンでワールドチャンピオンになったバンクですからね。あの頃ぐらいに伸びてくれればいいんですが、後は気持ちでカバーします」
 佐藤友和は自信満々の様子。
 「競輪祭は勝ち上がりでつまずいてしまい、納得はしていないですけど、先行できたし、内容は悪くなかったと思います。体調的には前回と変わらないと思うし、頑張るだけですね」
 三宅達也は表情が冴えない。
 「競輪祭の時は体調が良かったけど、走ってみたら思っよりも力が入らず、車が伸びなかった。その後は疲れが出たし、風邪気味でほとんど練習していません。今回はちょっと不安ですね」
 地元の海田和裕は「12月の小田原で落車した影響がまだ残っていますね。背中から落ちて、首が少し痛い。地元で結果を出したい気持ちはありますが、あまり意識しないようにして走ります。」

   
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情報提供:日刊プロスポーツ新聞社
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