『四日市競輪開設56周年記念(GIII)レポート』 前検日編
 
配信日:7月11日


 四日市競輪開設56周年「泗水杯争奪戦」が明日12日から開幕する。2強の一角・山崎芳仁が欠場したことにより、優勝の行方は一気に小嶋敬二に傾いた。G1レーサーの井上昌己、親王牌ファイナリストの成田和也をはじめ、五十嵐力、村上博幸らがどこまで小嶋に肉薄できるかが焦点となる。また、今節は柴田淳ら90期台の選手が多数参戦し、成長著しい若手選手の走りにも注目が集まる。

 今回はたくさんのファンサービスとイベントが用意されております。記念クオカードが当たるスピードくじが先着順で配布され、カキ氷無料サービスが北門にて行われます。イベントは縁日風屋台、地元選手会の主催によるローラー試乗会、1レース前には四日市情報組合によるレース展望が予定されております。以上は4日間の開催を通して行われます。
  さらに、明日12日は和太鼓演奏(10時、7R発売中)、オオクワガタプレゼント(4R発売中)、猿回しステージ(6、10R)、地元支部選手によるトークショー(9R)を予定しておりますので、こちらもどうぞお楽しみに。




<1R>

安東宏高選手
安東宏高選手
   一次予選は若手の自力型がバランス良く振り分けられた。開幕の1レースは、今期からS級に昇級した安東宏高(写真)に注目が集まる。
  「前回の観音寺で逃げ切ってS級初勝利をしたけど、(5月に)広島で落車してから体はまだ戻っていませんね。最近、バック数が減っているし、先行選手として見られていないから明日は積極的にいきたい。今回は小野(俊之)さんと一緒だし勉強させてもらいます。一緒に走れたら最高ですけど」


<2R>
 2レースもS級に初昇級した服部克久を取り上げたい。前回の防府Sでは優参は逃したものの、192着で2連対と滑り出しはまずます。
  「S級は展開が速いし、トップスピードが高いですね。今回は同期(90期)がたくさんきているし、S級のトップクラスが集まっているから楽しみ。いろんな選手の走りを見て勉強したいですね」


<3R>
 3レースの篠塚光一は、昇級初戦の前回防府Sは3日間主導権を奪ったのの、持ち味の地脚を発揮できずに746着と不満の内容となった。
  「前回はS級の洗礼を浴びました。一時期は調子が良かったけど、内面的なことで悩んだり、そのあと5月に落車もあって調子を崩しました。最近は地脚もなくなってきた気もしますね。でも、出るからには力を出し切るレースをしたい」


<4R>
 4レースの武田良太は、前回の観音寺Sに続いて橋爪亮と対戦となった。
  「前回の初日に対戦してるんだけど、中団の三番手を取ったのにまくれなかった。橋爪君は地脚があるし強かった。明日はその辺も頭に入れて頑張りたい」
  橋爪亮は追加参戦となる。
  「追加は2日前に入ったけど、体調には問題ありません。また武田君と対戦なんですか。正直言ってやりづらいですね」


<5R>

柴崎淳選手
柴崎淳選手
   一次予選で1番の注目は柴崎淳(写真)だ。WCC出身のエリートで、潜在能力は91期ナンバーワンといっても過言ではない。A級では敵なしの状態だっただけに、今回も人気が集まりそうだが、「前回の富山は風邪で欠場しました。FI戦を走って感じをつかみたかったんですけどね。調子は落ち気味で練習ができていないし、いきなりGIIIだから不安はありますね。でも、地元バンクは夏場は軽いから自分に合っている。バックを取って積極的なレースをします」。


<6R>

篠原龍馬選手
篠原龍馬選手
   柴崎淳と同様に、6レースの藤田竜矢も風邪により前回の高松記念を途中欠場。今回も調子が気になるところ。
  「前回は調子が悪過ぎましたね。でも、今回はしっかりと練習をしてきたから大丈夫だと思います」
  篠原龍馬(写真)も「一時期よりは調子はあまり良くない」という。「前回から10日くらいあったんで、慢性的な疲れをとるために一週間休みました。練習を再開しようと思ったら雨が降ってしまって思うようにできませんでした。調子が悪い中でも成績を残すことがこれからの新たな課題です」


<7R>
 7レースの岡本大嗣は、「親王牌の後は同期の山崎(芳仁)さんと金成(和幸)さんの祝勝会に参加しました。9日には支部プロがあってスプリント、千m、スタンディングの3種目に出たけど、疲れはないし脚が軽い状態でここに入れたから大丈夫だと思います」。


<8R>
 8レースには地元の雄・松岡彰洋が登場する。
  「地元だし、それなりに仕上げてきましたよ。前回から中3日だけど逆にその方が良いんじゃないかな。観音寺では決勝には乗れなかったけど、しっかりと走れていたから」
  前を任された松山桂輔は、「いつも通りに頑張るだけ。前回から日程が空いてしっかりと練習ができたし、調子も良いと思います」。


<9R>

井上昌己選手
井上昌己選手
   9レースは井上昌己(写真)を取り上げたい。九州地方を襲う連日の大雨は、井上にも大きく影響を与えているようで、「ずっと雨で練習ができなかった。ほんのちょっと街道に出たくらい。室内練習しかやっていないから、やれるかやれないかは走ってみないと全く分からない。四日市は全プロ記念で決勝に乗って以来です」。
  欠場した山崎芳仁の替わりに入ったのは金成和幸
  「4日に山崎君との(競輪祭優勝とヤングGP優勝の)合同祝勝会があって、その後はスピード練習を中心にみっちりと乗ってきました。山崎君に替わって自分が頑張ります」


<10R>

成田和也選手
成田和也選手
   10レースは好調の成田和也(写真)に注目したい。
  「親王牌のあとは普通に練習してきました。最近は人の後ろを回っているけど、明日は自分で流れを見ながら戦うしかないですね。基本は自分が前で戦っているから問題はないですよ。G1が終わって気持ちの面も大丈夫」
  松尾淳はフレームを替えて今節に挑む。
  「富山記念の前に使っていたものを、もう一度セッティングを見直してきました。調子ですか? 普通ですかね。浜口(高彰)さんがついているし、一生懸命頑張るだけ」
  佐々木則幸は前回の別府記念で落車し顔面を負傷。怪我の状態が気になるところ。
  「治療で病院に通ったりして2週間自転車に乗っていません。だましだまし走れればってところですね。骨だけは折っていなくて良かったですよ。骨折していたら地元のオールスターが駄目になっていたところですから。オールスターまで2カ月で仕上げなくてはいけないし、今年は試練の年ですね」


<11R>
小嶋敬二選手
小嶋敬二選手
   11レースはディフェンディングチャンプの小嶋敬二(写真)が登場。宮杯に続き、親王牌も制した直後の一戦となるが、2月当所記念に続き連覇となるか。
  「親王牌の後は私用もあったりで、疲れは正直あります。でも、出るからにはしっかりと走りますよ。気持ちの面も大丈夫だと思う。宮杯を獲ったあとの地元記念も走れたしね」
  対戦する小林大介は前回の西武園Sでは準決勝で敗退、調子が気になるところ。
「前回は3日間流れが悪くて。準決勝ではスタートでけん制して、追い付いたと思ったらもうレースが動いていた。調子自体は変わってないし、問題はありません」

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情報提供:日刊プロスポーツ新聞社
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