『四日市競輪開設57周年記念(GIII)レポート』 2日目編
 
配信日:8月18日


 四日市競輪、開設57周年記念競輪『泗水杯争奪戦』は二日目を迎え、今日は優秀競走「フォーリンカップ」をメインに二次予選A、Bで争われた。そんな中、「フォーリンカップ」では浅井康太が気を吐き、地元ファンの前で大アピール。その他も激しいレースの連続となった。
  明日もたくさんのイベント、ファンサービスが予定されております。まずは開催を通してオリジナルクオカードが当たるスピードくじが配布され、その他『開運!カキ氷』の無料サービスと、『現役選手がサポートする脚力測定』が行われます。
  また、明日19日はMACKライブ(5R発売中)、お笑い系音楽ユニット「ロコモコボンゴ」ライブ(6R発売中)、スペシャルゲストに競艇選手・井口佳典を迎えて選手会三重支部によるトークショー(9R発売中)、畑中奈津枝さんによる演歌ショー(7R、10R発売中)が行われます。こちらもどうぞお楽しみに。



<5R>
志村太賀選手
志村太賀選手
   5レースは前受けした川口直人が、山出裕幸を突っ張って先行。最終ホームで中団がもつれたものの、志村太賀(写真)が落ち着いて好まくりを決めた。
  「昨日はスカスカする感じだったけど、ギアを上げて(3.71)みて今日はしっかりと踏めていた。先行していれば調子が分かるけど、はっきりとは分からないね。ホームでちょっとゴチャ付いたけど、落ち着いて対応できているので悪くはないと思う。準決Aは(昨年10月)防府記念以来。Aだといつも(渡部)哲男さんと一緒になるんですよ。明日はどうなるかな」
  志村にキッチリとマークし、堀政美が2着に入った。
  「4番(山出)が先行したいのは分かっていたし、やり合っても仕方ないからね。志村君は無理をせずに落ち着いてたね。志村君はダッシュが良いから離れ気味になってしまった。何とか追い付いたけど脚は一杯だったよ」


<6R>
澤田義和選手
澤田義和選手
   6レースは人気の澤田義和(写真)が七番手に置かれてしまった。しかし、内をスルスルとすくっていくと、逃げる柴崎俊光の番手を奪った。結局、番手無風となった澤田が1着をゲット。
  「8番(中山健)も出る感じでちょうど内が空いたからすくって行った。中団までと思っていたけど、全部空いたから結局番手まで行ってしまった。ラッキーな展開になったね。前回の平塚は軽かったんだけど、昨日重たかったから今日はギアを(3.85から3.77へ)下げてみたんです。そうしたら今日はスカスカする感じだった。明日上げるかちょっと考えてみます」
  澤田にマークした秋山智幸が2着に入る。一方、柴崎の番手を奪われた朝日勇は秋山の後位を確保し、3着で首の皮一枚繋がり準決Cへ。
  「誰も巻き返してこなかったし、前で決まったと。横に振って波を作ったとき、まさか内からきているとは…。柴崎(俊光)君に申し訳ないことをしました」


<7R>
中村美千隆選手
中村美千隆選手
   7レースは中村美千隆(写真)が外併走から力強くまくりを決めた。
  「前の8番(永澤剛)が駆けたのが分かったし、無理に叩くよりも外で休んでからまくった方がいいと思った。併走はキツくなかったけど、ジャンで四元(慎也)さんと接触したのがキツかった。行くタイミングがずれたし、立て直すのに脚を使ってしまった。井上(貴照)さんが容赦なく番手から出て行ったらヤバかったけど、(永澤を)残していたから助かりました」


<8R>
一丸安貴選手
一丸安貴選手
   8レースは柴崎淳が昨日に続いて果敢に主導権を奪う。柴崎のかかりは良く、岡田征陽と井上昌己はからんでまくり不発。結局、前のラインで上位を独占し、番手の一丸安貴(写真)が差し切った。
  「柴崎は凄く掛かるし強い。1コーナーからス~ッと行ってしまう感じだった。八割位で踏んだから良かったけど、目一杯で踏んだら凄いと思うよ。多分千切れるよ。最後は4コーナーから目一杯踏んでやっと抜けた」
  柴崎淳は2着となったが、格上の井上を破り満足げ。
  「前回優勝して、その後もしっかりと練習できたので、今回はあとは展開だけという状態。ラインで上位が決まって良かった。来る前は準決に乗れれば良いと思っていたけど、ここまで来たら決勝に乗りたいですね」


<9R>
村上義弘選手
村上義弘選手
   9レースは先行した松尾淳の三番手を追走した立石拓也が、バックから自力まくりを敢行。立石を追った村上義弘(写真)が追い込んで1着となった。
  「本当なら8番(立石)よりも先に出るべきだったけど、(立石が)車間を空けて出る感じだったし、そこから無理して自分が出ても併走になって石橋のまくりごろになってしまうから我慢しました。今の状態ではこれが精一杯。車が進みだすとすぐに止まってしまう」
  立石拓也は初日に続き見せ場を作った。
  「今日はとりあえず一番後ろのラインに付けて、叩かれれば切り替えて行こうと思っていた。松尾君が押さえたら皆自分の後ろに続いたから良い位置になりましたね。展開が良かったけど、自分のデキも良いですよ」
  石橋慎太郎は後方不発で凡走に終わる。
  「今日はなるべく脚を使わずに行こうと。村上さんと松尾さんでやり合うのも少し期待してしまった。村上さんが行ってくれてその上をまくろうと思っていたけど、村上さんが後ろを警戒していたので動けなかった。昨日よりは踏んだ感じは良いけど、まだまだ重たいですね」


<10R>
武田豊樹選手
武田豊樹選手
   10レースは武田豊樹(写真)がカマしてきた稲川翔の番手にはまる展開となる。武田はワンテンポ置いて呼吸を整えると、バックから番手まくりを放って快勝した。
  「ジャン前で4番(稲川)が車を下げたのは驚いたけどね。あそこで引いたら先行できないだろうし。でも、すぐに巻き返してきたね。今日は慌てず行けました。でも、この時期は皆そうかも知れないけど、自分が思っているより体は仕上がっていないかも。フレームに関しては別府のときよりはずっと良いね」
  番手の金古将人は追走一杯となり、佐藤康紀に食われ3着に。
  「武田は駆け方が巧い。車間が詰まったと思ったら踏んで行くし、そこからペースに入れてたから自分はバックを踏んでしまったし。最高の展開だったけど、一番苦しいパターンだったよ(苦笑)。四日市はナイターでは軽いイメージがあるんだけどバンクも重たい」


<11R>
浅井康太選手
浅井康太選手
    前述の通り、最終11レースは浅井康太(写真)が本領を発揮。持ち前の地脚を武器に堂々の逃げ切り勝ちを収めた。
  「すんなり駆けたように見えたかも知れないけど、ホームがもの凄く重たくて苦しかった。渡部(哲男)さんがまくってきたのが見えたから最後は必死で踏み直しました。昨日と同じタイミングだから3着に入れるかなと思ったけどまさか逃げ切れるとは。記念は準決Aが壁になっているので、明日は突破して地元で決勝に乗りたいですね」
  番手の鈴木幸紀は追走一杯となり、三番手を追走した山口幸二が鋭く伸びて2着に食い込んだ。
  「アタマかと思ったけど誘導をフルに使えたし、浅井が掛かってたね。自分は神山(雄一郎)を見ながら余裕を持って三番手を回っていた。最後は早めに踏むと後ろを引き出してしまうから、幸紀が踏んでから自分は仕掛けた」

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情報提供:日刊プロスポーツ新聞社
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