『四日市競輪開設58周年記念(GIII)レポート』 前検日編
 
配信日:10月24日


 四日市競輪場開設58周年記念「泗水杯争奪戦」が明日から開幕。グランプリ09への賞金争いはいよいよ大詰め。出場のボーダーラインに位置する選手は少しでも賞金の上積みを図りたいところだ。明日から優勝を懸け、激しい争いが繰り広げられる。
 なお、本場ではたくさんのイベントが用意されております。四日間を通して、オリジナルクオカードが当たるスピードくじを配布(先着順)が配布されます。明日25日(日)は原口あきまささんによる「ものまねステージ」が。選手会三重支部主催にイベントコーナー(脚力測定会11:00~、検車場ツアー「受付」女性子供ルーム前にて 10:30~先着14名様)と、未確定車券抽選会など、盛りだくさんのイベントで開催を盛り上げます。こちらもどうぞお楽しみに。


<1R>
水谷好宏選手
水谷好宏選手
   オープニングは水谷好宏(写真)のラインに人気が集まりそうだ。今期からS級に昇級し、10月は大垣、平塚と予選を突破。S級でも健闘が続いている。
  「地区プロで中1日だったから、昨日は体の感じをみるために軽く乗ってきました。ちょっと疲れがあるけど走る分には大丈夫だと思います。四日市はチャンレンジで特班を逃したバンクなんです(苦笑)。でも、相性自体は悪くないので全く心配はないですよ。まだ逃げたときのペース配分が難しいけど、いつも通り力を出し切るだけです」


<2R>
 2レースは西村尚文と池崎太郎の主導権争いとなりそうだ。点数上位の池崎太郎だが、「成績が落ちてるしヤバいですね」と近況の成績に危機感を募らせる。「練習はずっとしっかりやっているし、調子も悪くないんですけどね。自分のレースは出来ているんだけど何だか調子と展開がうまくかみ合ってこない。自転車のセッティングも少し悩んでますね。でも、きっかけ一つだと思うので、何とか頑張っていきたい」とトーンは低め。西村尚文も「前期と比べて8点くらい落としてますね。前期は成績が良かったのに何でですかね。練習は普通にやっているけど結果が付いてこない。今は我慢の時期ですね」と漏らす。


<3R>
一ノ瀬匠選手
一ノ瀬匠選手
   3レースは実力伯仲で混戦模様だ。そんな中でも、近況は点数と調子で小堺浩二が一歩リードといったところか。
  「前回が終わってからすぐに練習を再開して、一日休もうと思ったら急遽、地区プロに参加することになって。その後、休みを取れずにまた練習をしたので正直疲れがありますね。調子も把握できてないし、一走してみないと分からないですね。明日はもがき合いになれば良いですね。予選をクリアしないと残りの3日間が面白くなくなってしまうので、明日は頑張ります」
 一ノ瀬匠(写真)は和歌山、武雄と直近は大きい数字が並ぶ。
  「いつも通り逃げているけど、残れないですね。いつもの感じでないのは確かだけど、何が原因なのかよく分からない」
  一方の森田康嗣は7月に長期欠場したが、「ようやく調子が戻ってきました。練習でも感じが良かったし今回は楽しみ」と、意気軒昂だ。



<4R>
西谷岳文選手
西谷岳文選手
   新鋭・西谷岳文(写真)が記念初出走となる。
  「7月に地元で落車したけど、今は違和感もなくなったし大分良くなりましたね。S級は何をするにも脚を使わないとダメだし、地の体力が必要になってくる。でも、自分も体力はある方だと思ってるし頑張りたい。記念は初めてだけど、自分の力を出し切ることに変わりはない。それで結果が出れば最高ですね」



<5R>
 5レースは山中貴雄が頭一つリードしている。
  「地区プロのスプリントに出て、決勝で堤洋さんと戦って優勝しました。追加は昨日入ったけど大丈夫だと思います」
  点数で劣る西本直大だが、チャレンジャーとして一矢報いたいところだ。
  「前回はギアを4倍にして重たかったし、感じが良くなかったので今回は下げます」変わり身に期待したい。
  阿部秀樹は落車で調子を崩し、長いトンネルをさまよっている。
  「復帰してもなかなか手応えがないですね。タイムは普通に戻ったんですけど。調子が良くないから、レースでは中途半端になってしまっている」


<6R>
 小埜正義は前々回の花月園で落車し体調が気掛かりだ。
  「まだ少し痛みがあるけど、普通に練習してきたし大丈夫だと思う。地区プロは全然ダメだったけど、今回は積極的にいきたいと思います」
 小松剛之は当所は前回準優勝しているゲンの良いバンクだ。
  「調子は点数通りだけど、四日市は相性が良いので。武雄が終わってからしっかりと練習してきたので頑張りたいですね」



<7R>
佐々木雄一選手
佐々木雄一選手
   7レースは田中誠と佐々木雄一の自力型対決に注目が集まる。田中誠は8月熊本で落車、復帰からこれで3戦目となる。
  「熊本の前も落車とかで調子を落としたけど、何とか走れてますね。前回、2勝しているけどまくりなので。先行していないし、地区プロで調整できていないので、調子は何とも言えないですね」
  佐々木雄一(写真)は「前回の最終日は相手が二段駆けで仕掛けるタイミングがずれてしまい、良い終わり方ができなかった。調子自体は悪くないし、練習はメニュー通りしっかりできている。明日は関東が付いているし、思い切ったレースでいきます」と、今回が仕切り直し。


<8R>
大塚玲選手
大塚玲選手
   8レースは地元ラインに注目が集まる。柴崎俊光は「直前に地区プロがあったけど、その前は開催の間にしっかりと練習が出来ているから問題はないですよ。ただ、富山は成績が悪かったんで、それを引きずらなければ良いんですけどね。意気込みすぎても失敗するので、明日はいつも通り力を出し切るレースでいきます」と落ち着いた様子。 柴崎の番手を回るのは中村光吉
  「柴崎は弟弟子。A級でも連係したことがあるし相性は良い。踏み出しが良いので気を付けていきます」
  大塚玲(写真)は今回から新フレームで挑む。
  「練習で感じが良かったから思い切って今回持ってきました。柴崎君とは千葉、大垣と戦って、千葉の決勝ではまくらせなかったけど、大垣の初日はまくられている。練習はしっかりできたし、今回は勝ちたいですね」


<9R>
永井清史選手
永井清史選手
   9レースは萩原操、古田義明の地元勢を永井清史(写真)が牽引する。
  「地区プロがあったし配分が詰まっているので、昨日は午前中は練習して、午後はしっかり休養をとりました。調子は変わらずってとこですね。このバンクは4年ぶりくらいだから、感じは忘れてしまった。(柴崎)淳に聞いたら重たいみたいだけど皆条件は一緒だし、今回もいつも通り力を出し切るだけです」
  萩原操が永井の番手回りとなった。
  「永井君とは(5月)岐阜で一緒になった以来。準決、決勝と連係してワン・ツーだし相性が良い」
  藤田竜矢は前回の共同通信社杯で落車している。
  「まだ少し痛いけど、擦過傷もかさぶたができて痒くなっている。怪我は良くなっているから大丈夫ですよ。四日市は記念に来たこともあるし何度も走っている。ただ、成績が良くないんですよね」


<10R>
 10レースにはディフェンディングチャンプで地元の柴崎淳が登場する。前回の共同では車体故障で一次予選敗退。巻き返したいところだが。
  「取手で後輪のスポークが壊れてしまい、新しく注文したのが昨日届きました。地区プロがあったりで配分が詰まっているので疲れもあるし、去年のような自信はあまりないですね。でも、新しい車輪が届いたんで、それに一発賭けてみたい」
  松岡健介も共同から地区プロと過密日程をこなして当所に参戦。今回は休養を十分にとってきた。
  「中3日は何もしてないし、調子は走ってみないと分からないですね。疲れはあるけど条件は皆一緒だし、言い訳は言ってられない」
  飯野祐太は全日本の落車がまだ尾を引いているようだが、「まだ影響が少しあるし完璧ではないですね。でも、自分は気持ちの面が一番重要ですから。中3日だけど普通に練習してきたし、感じは悪くなかった。気持ちの面も問題ないと思います」と、気合で乗り切る。


<11R>
平原康多選手
平原康多選手
   V候補の筆頭・平原康多(写真)は最終レースに登場。希望あっせんとはいえ、平原も共同、地区プロと過密スケジュールは一緒だ。
  「中3日しかなかったけど、街道で一日調整してきましたよ。調子は走ってみないと分からないけど、出るからにはしっかりと頑張りますよ。前回の共同からハンドルを調整したら感じが良くなった。四日市は走りやすいバンクなんで頑張りたいですね」
  度重なる落車で今年前半は調子を落とした新田康仁だが、共同では2勝を挙げるなど、ここにきて調子を戻してきた。
  「まだ乗っていて感じが良くない所があるけど、大分動けているし、1着が取れるようになってきから調子は良くなっている。疲れもしっかりと取ってきたので、今回も大丈夫だと思う」

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情報提供:日刊プロスポーツ新聞社
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