『四日市競輪開設58周年記念(GIII)レポート』 3日目編
 
配信日:10月27日


 四日市競輪場開設58周年記念「泗水杯争奪戦」は三日目を迎え、今日は準決勝4個レースで争われた。どれも白熱のレースとなり、決勝9戦士が無事にでそろった。明日(28日)はいよいよ決勝戦、熱いバトルをぜひ本場でお楽しみください。
 最終日もたくさんのイベントが用意されております。明日もオリジナルクオカードが当たるスピードくじ(先着順)が配布されます。また、中部競輪レース展望「編集長が斬る!」(4R、8R発売中)、「LOVE9」選手紹介(5R発売中)、優勝戦出場選手特別インタビュー(7R発売中)、選手会三重支部による主催イベントコーナー(脚力測定会 11:00~、競輪クイズ6R発売中)、「LOVE9」による競輪レース(9R発売中)が行われます。最終日もどうぞお楽しみに。


<8R>
諸橋愛選手
諸橋愛選手
   準決勝Cで1着権利を手にしたのは諸橋愛(写真)。レースは藤田竜矢が主導権を奪い、柴崎俊光がバックからまくる展開に。両者の力勝負は柴崎に軍配が挙がったが、番手を奪った諸橋がゴール寸前で柴崎を交わした。
 「今日は柴崎君がどこまで行ってくれるかのレースでしたね。1着権利だから藤田君は早めに駆けないだろうから、田中(雅史)君がその上を叩く展開になれば、更に柴崎君がカマしていけばチャンスがあるかなと。昨日落車したけど怪我は驚くほどなくて、鞭打ちもガッチリ冷やしたら首が楽になった。最後は手が離れるくらいハンドルを投げました。落車したから完璧ではないけど、今日は結果を出そうと思っていた。結果が全てだから勝ててよかったですよ」
 柴崎俊光は惜しくも決勝進出ならず。
 「自分のタイミングで仕掛けたんだけど、バック向かい風でキツかった。4コーナーでは一瞬夢を見たんですけどね。でも、まくり切れたし、力を出し切れたので仕方ないですよ。後ろの諸橋さんが強かった」


<9R>
平原康多選手
平原康多選手
   二段駆け態勢の南関と中部勢の出方が注目された。主導権を取ったのはライン2車の南関勢。小堺浩二がジャンで押さえると、その上を小埜正義が叩いて先行した。すると小堺も中団まくりに出てもがき合いに。そうなると平原康多(写真)の絶好のまくり頃。ホーム過ぎから早めにスパートすると、バックで前団を抜きさってそのまま押し切った。
 「2車だし小埜さんはあんなにフカすとは思わなかったですね。でも、6番(小堺)が車間を詰めていったんで、行きやすくなりましたね。バックで後ろを見たら金子(真也)さんが付いていたからラインで決まったと思ったけど、最後に居なくなってしまったし後ろに悪いことをしましたね。今日は展開が向いたけど、日に日に感じが良くなっています」
 金子真也は離れながらも懸命に追走したが最後は脚が一杯。これを追った伊藤正樹が2着で決勝進出を決めた。
 「中団に入ったけど、ジャンの2センターで思いっきり行く作戦だったし小堺君は早めに行ってくれた。ホームで踏み合いになり、(平原が)来るかなと思った瞬間に凄いスピードで行かれてしまった。何とか切り替えたけど、前の金子君は車間を空けてけん制しているのかと。無理に行くと持っていかれるのでじっくり見てから踏みました。今日は小堺君のおかげ。あそこで仕掛けてくれなかったら内に包まれて終わっていたしね。日に日に疲れが抜けてきたし、決勝も頑張ります」
 五十嵐力は切り替えが遅く3着止まり。
 「小堺君は三番手でおとなしくしていると思った。小埜君も頑張ってくれていたしね。あの展開では3着が精一杯ですよ」


<10R>
萩原操選手
萩原操選手 柴崎淳選手
柴崎淳選手 新田康仁選手
新田康仁選手
   10レースは後ろ攻めから柴崎淳が押さえて主導権を奪い、マイペースに持ち込んで地元ワン・ツーを決めた。番手から有利に追い込んだ萩原操(写真)が1着。
 「ジャンの2センターからホームまで一気にカマす作戦だったから、前受けが良かったんだけどね。今日は踏み出しに切れたらアカンから緊張して(笑)。まくりでもよかったんだろうけど、先行した方が堅かったね」
 柴崎淳(写真)は「正直、調子はあまり良くないからリスクのあるまくりよりも、今日は先行しようと思っていた。今日は風が強いから、押さえに行った瞬間に『ヤバイ』と思ったけど、2着に残れたんでよかったですよ。今回は仕上がりよりも内容が良いですね」
 中団を取った新田康仁(写真)は3コーナーからまくり追い込んだが、思いの外伸びを欠き3着が精一杯だった。
 「ずっと波を作られてたんで仕掛けるタイミングが取れなかった。柴崎君は掛かっていたし、まくれる感じではなかったからまくり追い込みに切り替えました。早めに踏んで晴智に内のコースを作ってあげることで精一杯だった。最後も思ったより車が出なかったね」


<11R>
山口幸二選手
山口幸二選手 永井清史選手
永井清史選手
   最終レースは永井清史がホームからカマして逃げを打った。一本棒に持ち込むと別線の反撃を完封し、ラインで上位を独占。山口幸二(写真)が追い込んで1着となる。
 「今日は永井が思い切って行ってくれたね。踏み出しもしっかりと付いていけたし、自分の調子も問題ないと思う。明日は中部がそろったね。(柴崎)淳の連覇だけは阻止しないとね(笑)」
 永井清史(写真)は横綱相撲で別線を追いやった。
 「昨日から誘導のペースが上がるんで、今日は前を取りました。今日は風が強かったんでキツかった。出切る所まではスピードが良かったけど、出てからはタレましたね。2着に残れてよかったですよ。決勝に乗れているし調子は悪くないと思います」
 古田義明は「踏み出しで口が開いたけど、そこから付け直せた。そうしたら今度は8番(田中誠)がきたから焦りましたね。3着に入れて良かったですよ」とホッと胸をなでおろす。
 飯野祐太は永井に叩かれて不発に終わる。
 「今日は中団狙いだったけど、気付いたときには永井さんに行かれてしまった。中団に入って何とか態勢を整えたけど、そのときには田中(誠)さんがきていて出られなかった。最後にコースが空いたけど突っ込めなかった」  

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情報提供:日刊プロスポーツ新聞社
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