『四日市競輪開設59周年記念(GIII)レポート』 前検日編
配信日:6月18日
いよいよ明日から四日市競輪開設59周年記念「泗水杯争奪戦」が開幕します。今開催の焦点は、何と言っても柴崎淳の当所記念3連覇。S級S班が6人出場と豪華メンバーがそろった中、大記録達成へと挑みます。
なお、明日は四日市記念クオカードが当たるスピードくじが、先着入場1800名様に配布されるほか、井上茂徳さんによるオープニングトークショー(10時15分~)や、選手会三重支部主催の競輪クイズ(6R発売中)、自転車組立競争(8R発売中)など、豪華イベントが目白押しですので、是非この機会に本場へと足をお運びください。
<1R>
中山健選手
4場所連続初日予選で敗退と、やや精彩を欠く
中山健(写真)
だが、コンディション面に不安はないようだ。
「最近は内に包まれて力を出し切れないまま終わるレースが多いけど、先行できた時などの感触は確実に良くなってきている。四日市はバンクの形状も地元の弥彦に似ているので、悪いイメージはないですね。直前は弥彦記念の誘導があったけど、朝や夕方を中心にしっかり練習できたから問題はないですよ」
<2R>
今期は大きな着がずらりと並ぶ
大井浩平
だが、前場所の6月伊東では久し振りの初戦突破と復調の気配を見せた。
「5月の大宮あたりから、動きが良くなってきた。S級の点数が絶望的になったことで、逆に変な雑念がとれて、自然と身体が反応してくれるようになったし、思いきりの良いレースもできるようになってきましたね。来期からはA級だけど、新制度になったことで、ある程度点数を持っていないと予選回りになってしまうし、ここで少しでも上積みを狙いたいですね」
<3R>
山田庸平選手
昇級当初は好走続きだった
山田庸平(写真)
も、4月大垣での落車のあとは、大敗続き。S級残留が厳しくなってきた。
「落車の影響はもうほとんどないし、練習もしっかりできているんだけど…。気持ちの問題なんでしょうかね。いよいよ、S級の点数も厳しくなってきたし、今回は勝負駆け。今回から少し硬めの新フレームを使うけど、それが良い結果につながれば良いですね」
<4R>
積極タイプの
片寄雄己
は直線の長い四日市バンクにも、攻略の自信をのぞかせる。
「確かに先行選手にとって直線が長いのは厳しいことだけど、直線が長くなれば、他の自力型もおのずと仕掛けが遅くなるし、そこをうまく逆手にとった組み立てができれば良い。もちろん狙っていきますよ」
<5R>
佐藤幸治
は2月の静岡記念で準決勝Aに進出、4月の西武園記念でも2勝を挙げるなど記念競輪での好走が目立つ。
「自分でもなぜだかわからないけれど、記念になると成績が良いんですよね。全体的には良かったり悪かったりでなかなか競走得点は上がらないけど、5月立川でも準Vと調子は上向いてきている。まだ、記念では決勝には乗ったことがないので、今回は優参が目標だけど、まずはしっかり初日をクリアする事に集中します」
<6R>
岸澤賢太選手
岸澤賢太(写真)
は藤田大輔との同期対決に闘志を燃やす。
「藤田さんとは、久し振りの対戦だけど、以前はやられっぱなしだった印象が強い。やっぱり、同期を意識しないと言ったら嘘になるし、今回は何とか勝ちたいですよね。最近は成績もまとまってきているし、練習もしっかりできている。四日市はA級の時に一度走って優勝しているゲンの良いバンクなので、何とか頑張りたいですよね」
一方の
藤田大輔
も、今開催へかける想いは強い。
「岸澤君は、そう言っているけど、僕も岸澤君にはやられっぱなしの印象。人間、負けた時の方が記憶に残りますからね。僕自身、最近は大きな着が多いし、思うような結果が出ていませんね。練習では問題ないのに、レースになるとなかなか流れに乗りきれていないんです。四日市はA級の時に優勝、前回も112着と相性が良いので、今回できっかけをつかめれば良いんですけどね」
<7R>
今期はやや精彩を欠く
篠原忍
だが、前走の6月富山で優参を果たし浮上の気配を見せた。
「特に身体で悪いところがあるわけではないけど、昨年12月のヤングGPで落車してから、しばらく練習できなかったツケが成績に表れてしまっていますね。それでも5月の川崎くらいからは動けるようになってきたし、あとは自分に展開が向くことを祈るだけですよ」
近況、連対数が多い
坂木田雄介
は、対戦相手を冷静に分析する。
「競走得点うんぬんではなく、篠原君にしても、高城君にしても、僕より地力は上だと思う。ただ、これくらいの実力差だったら、些細なことで、がらりと結果が変わってくるので、僕はうまくそこを狙って、自分の展開に持ち込んでいくつもりです。不安材料は前回から時間が空きすぎていることですかね。競走間隔が空くと、初日に気持ちが入らず、ポカをすることが多いので、そこだけは気をつけていきたいですね」
<8R>
2月の静岡記念で初日から2連勝と、強烈なインパクトを残した
中村敏之輔
は、地元勢相手にも一歩も引かない構えだ。
「三重の二人が付いた佐藤さんも、先行狙いだろうけど、中団は位置取りがうまい志村さんのものだろうし、僕も、7番手からまくる脚はない。真っ向勝負でも引かない覚悟で頑張りますよ」
関東3番手からレースを進める
朝倉佳弘
だが、5月平塚記念最終日では同じく3番手から鋭く突き抜けているだけに、侮れない存在となりそうだ。
「今は、地元の京王閣記念に向けてかなり追い込んだ練習をしているので、多少の疲れはあるけど、僕はあまり疲れが気にならないタイプ。逆に、今の状態で練習の成果がどこまで出せるかが楽しみですよね。3番手とは言っても(志村)太賀の3番手なら十分勝負権がある位置だし、まずはしっかりラインの仕事をしたうえで、一発狙っていきたいですね」
<9R>
木暮安由選手
6月の高松宮記念杯では準決勝で敗退した
永井清史
だが、状態面では自信をのぞかせる。
「高松宮記念杯では4日間共にバックを取る競走はできているし、内容は悪くなかった。それだけに準決敗退の結果は悔しかったけど、そのあともしっかり練習できているし、良いデキをキープ出来ていると思う。明日も先行しやすそうなメンバー構成だし、できるだけ前々に動いて力を出し切りたいですね」
前半戦は流れに乗りきれなかった印象の
木暮安由(写真)
だが、復調の手応えはつかんだようだ。
「高松宮記念杯の初日は、いったん引ききった7番手から1着を取れた。いつもなら、途中でイン粘りをしているけど、自分の状態に自信があるからこそ、勝手に身体が反応したんでしょうね。タテ脚はだいぶ戻ってきている感触だし、今回も仕上がりはかなり良いと思う。自分の力を信じて頑張りますよ」
今期既にV4回と好脚を発揮している
飯嶋則之
は木暮後位から勝利を狙う。
「高松宮記念杯のあとはいつも通りのメニューをこなして来ました。木暮とは5月の福井も3日間一緒だったし、連係は多いですよ。あいつの動きはトリッキーだけど、僕もそういう選手に付けるのは嫌いじゃない。付けきれればその先にチャンスが待っているわけだし、明日も集中して前を追走していきますよ」
<10R>
柴崎淳選手
当所記念3連覇がかかる
柴崎淳(写真)
は10レースに登場。大偉業のかかった地元戦にも自然体を貫く。
「高松宮記念杯は二次予選敗退だったけど、調子自体は5月の大垣記念あたりからずっと良い状態を維持できている。もちろん今回もチャンスがあれば狙っていくけど、相手も強豪ぞろいだし、あまり気負わずやっていきます。地元戦は割といつもリラックスして走れているし、それが良い結果につながっているので、今回もそんな感じでレースができればいいですね」
高松宮記念杯で途中欠場となった
加藤慎平
は、ここからの巻き返しを期す。
「前回は途中欠場という結果で、ファンの方にも、関係者の方にも多大なご迷惑をお掛けしました。岐阜に戻ってからはしっかり調整し直したし、今回は前回より確実に良い状態。寬仁親王牌につながるようなレースができればいいですね。明日は(柴崎)淳と力を合わせて良い競走をしたいです」
渡邉晴智
は高松宮記念杯で優参。長らくスランプに苦しんだが、久し振りにビッグ戦線で存在感を示した。
「前回は何よりも、前の選手が頑張ってくれたおかげ。それに尽きるけど、その中で結果を残せたことは自信になりますね。今回は、ここに来る前に金子(貴志)君が練習に参加してくれて一緒にやってきた。普段一緒にやることのない選手との練習は刺激になるし、充実した内容となった。その成果がここで出てくれればいいですね」
<11R>
柴崎俊光選手
伏見俊昭選手
自身初の記念特選スタートとなった
柴崎俊光(写真)
。主役の座を弟(淳)から奪還するべく鼻息は荒い。
「前回の当所記念は寸前のところで決勝を逃しているし、今回こその気持ちは強い。特に変わったことはしていないけど、ずっとここに照準を絞って追い込んでたから、最低でも決勝には乗りたいですよね。まだ、兄弟連係はしたことがないので淳とも一緒に走れれば最高ですね。明日は小嶋さんと話した結果、僕が後ろで頑張ることになりました」
伏見俊昭(写真)
は五日市誠の後位から勝機を狙う。
「5月は3本走ったし、そのあとに高松宮記念杯と競走間隔が詰まり、かなり疲れがたまっていたので、高松宮記念杯のあとは有坂(直樹)さんたちと一緒に沖縄に行ってきました。疲れを抜く事がメインだったけど、調整もできたし、良い気分転換にもなった。心機一転明日からレースに臨めそうです。五日市君とは取手記念も一緒だったし、信頼して付いていくだけですよ」
伏見に任された
五日市誠
は強力布陣の中部勢に待ったをかける。
「今回は中部勢の層がメチャクチャ厚いし、普通に走ったら、ただ普通に中部勢が勝って終わってしまいそう。だから僕も色々と考えて、相手が嫌がること嫌がることをやっていかないとね」
松岡貴久
も虎視眈々とスキを狙う。
「高松宮記念杯のあとは、5泊6日で競輪学校だったけど、そのあとは地元でしっかり練習できているし問題はないと思う。四日市は過去2回ともに優勝と相性もいいし、一発狙っていきたいですね」
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情報提供:日刊プロスポーツ新聞社
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