『東日本大震災被災地支援競輪 四日市競輪開設60周年記念(GIII)レポート』 3日目編

配信日:11月14日
 本日は「東日本大震災被災地支援 四日市開設60周年記念 泗水杯争奪戦」の3日目が開催されました。昨日同様、長い直線と風に先行選手が苦しめられるケースが目立ち、やはり今日も逃げ切りはなし。先行選手にとってこの四日市競輪場は「鬼門」なのかもしれないですね。さあ、明日は決勝戦。近畿勢4人が結束することとなり有利な感が否めない中、ここまで3連勝で勝ち上がるなど絶好調ぶりをアピールしている松川高大選手が単騎となっており、非常に不気味。一体、どんなレースが繰り広げられるのでしょうか。
 そして、「選手会三重支部主催イベント(サイクル・タイム・トライアル、その他)、「東海情報レース展望」、「現金が当たる! キャッシュバック未確定車券抽選会(6R発売中~)」、荒木 実レース展望(5R・9R発売中)、「決勝戦出場選手特別インタビュー(7R発売中)」、「Kドリームス(ちゃれんじ・ざ・K3)、「泗水杯表彰式」、「移動販売(浜松餃子、その他)」と最終日にふさわしい盛りだくさんのイベントに加え、4日間合計で1200名様にクオカードがプレゼントされるスピードくじの他に、先着2000名様に「2012年競輪カレンダー」がプレゼントされるファンサービスもありますので、激戦必至の決勝戦を生観戦しに四日市競輪場までお越し下さい。お待ちしています。
<1R>
大橋直人選手
大橋直人選手

 中団から捲った三木マークの大橋直人(写真)が鋭く伸びて3日目の幕が上がる。
「三木君がいいところで仕掛けてくれましたね。ここ最近はなんとか成績をまとめられる様になってきて、少しずつ流れが向いてきているのかなとも思うし、その流れがきた時にチャンスをものにするための脚も準備しているつもりなので、今期も残りあと少しだけど、一生懸命頑張っていきたいですね」

 捲った三木翔太も2着に残り関東ワンツーが決まる。
「朝イチのレースで少しボーっとしていて、作戦とかほとんど何もなかったんですよね(苦笑)。でも、それが逆にリラックスに繋がったのか、落ち着いて仕掛けることができたんじゃないかなと。昨日までは大きい着を叩いてしまったけど、今日は大橋さんとワンツーを決めることができて本当に良かったです」


<2R>
古田義明選手
古田義明選手

 カマシ先行の佐藤マークの古田義明(写真)が直線で抜け出し1着。
「佐藤君とは富山の初日でも連係してワンツーだったんですけど、相性はいいですね。今日なんかもドンピシャのタイミングで出てくれましたし。僕も必死で抜きにいったんですけど、けっこう踏み直されてやっと抜けた様な感じでしたね(笑)。補充とはいえ、地元記念で1着取れたことは嬉しいですし、こうなったら連勝で締めくくれる様に明日も気持ち引き締めて頑張りたいと思います」

 2着にその佐藤亙が残り中部ワンツーでファンの支持に応えた。
「誘導のペースがけっこう上がっていたんですけど、地元の古田さんが付いてくれていたし、ホームではここしかないという感じで踏んでいきました。結果的にはいいタイミングで出られたと思います。出切ったあとはペースで踏めて、最後もしっかり踏み直すことができた結果、ライン3人で決めることができたので、自分の仕事はできたと思います」


<3R>
二木茂則選手
二木茂則選手

 主導権奪った浦山一栄マークの二木茂則(写真)が勝機をモノにして1着。
「今日は本当に浦山さんのおかげですね。先行しそうな雰囲気はあったんですけど、このメンバーでそれをやってしまうんだからさすがですよね。おかげで恵まれました。これが、今期初勝利になるんですけど、そういう意味でもこの1着は本当に嬉しいですね」

 河端朋之との3番手外並走をしのいで捲った鷲田佳史が2着入線。
「まさか浦山さんが先行するとは思っていなくて、3番手外並走という予想外の展開になってしまったんですけど、それをしのいで捲っての2着だし、脚自体は悪くないと思うんですよね。ただ、この3日間バックを取る競走ができていないので、明日こそは積極的なレースを出来る様に頑張りたいと思います」


<4R>
矢口啓一郎選手
矢口啓一郎選手

 最終バック6番手から捲った矢口啓一郎(写真)が昨日に続き連勝を決める。
「タイミング的にはちょっと遅かったですかね。山崎(晃)君がカマしたところをすかさず行かないといけなかったのかなとは思うんですよね。ただ、本当に悪い時はそこで一旦落ち着いちゃうというか様子を見てしまうところがあるんですけど、今日はよく体が動いてくれたと思います。何より自力で1着が取れてホッとしました(笑)」

 先行・山崎晃ライン3番手から鋭く伸びた鈴木伸之が2着。
「今日は流れ勝ちですね。ホームで一瞬遅れた時はヒヤッとしましたけど、みんなそういう感じだったし、その分助かったかなと。それでも、最後は自分でもよく伸びてくれたと思いますね。今シリーズはまだ1着取れていないですけど、昨日、今日と連続2着で成績をまとめることができているので、それなりの状態にはあると思いますね」


<5R>
竹山陵太選手
竹山陵太選手

 後方からの捲り一発で今シリーズ初勝利を上げた竹山陵太(写真)
「この1着で明日は特選に上がれるので、それは良かったかなと思うんですけど、ラインに迷惑をかけてしまったので、そこは反省しないといけないところですね。調子的には徐々に上がってきている感じで、初日よりはいいと思うので、明日はしっかりと自分の仕事ができる様に頑張ります」

 2着は中団から捲った吉松直人
「けっこう後ろを気にしながらの捲りだったので、自分のタイミングで捲れたという訳ではなかったんですよね。後ろに竹山君が入っているのも分からなかったですし。それでも、捲り切れての2着だし、ここ最近は成績をまとめることが出来ているので、デキとしてはいい方なんじゃないかなと思いますけどね」


<6R>
小笠原弘高選手
小笠原弘高選手

 主導権奪った田中孝彦マークの小笠原弘高(写真)がきっちり抜け出し快勝。
「もう気が付いたときには(3番手に入っていた)坂口君が踏んできていたから孝彦には悪いけど前に踏ませてもらいました。それにしても、最近は調子がいいですね。6月に落車してから、あんまり良くない時期が続いたんですけど、やっぱり元に戻るのに3~4ヶ月は掛かるということなんですね」

 上手く3番手を確保した坂口晃輔が2着入線を果たす。
「(萩原)操さんは位置を取って迎え入れてくれたのが大きかったですね。本当に操さんのおかげです。だけど、僕は変に着を意識してしまったせいで、操さんや中村(光吉)さんのチャンスを潰してしまったのは、マズかったというか、2人には悪いことをしてしまったなという感じですね」


<7R>
斉藤正剛選手
斉藤正剛選手

 1着は逃げた小橋秀幸マークの斉藤正剛(写真)
「2分戦だったし、僕たちが後ろとなれば、もう先行しかないですからね。それでも、小橋君は頑張ってくれたと思いますよ。あそこまで頑張ってくれた以上、番手として捲りを牽制するのは当たり前の仕事なので、それが出来て良かったし、さらに1着も取れたのは嬉しいですね。昨日は小橋君との連係で失敗しているだけに、今日はとりあえずホッとしました」

 最終2コーナー6番手から捲り追い込んだ菅原晃が2着入線を果たす。
「斉藤さんの牽制がけっこうききましたね(苦笑)。牽制は予想してからちょっと上めを捲っていったんですけどね。すんなりの展開の捲りではあったんですけど、なんかモコモコしている感じがあったので、セッティングがまだもうちょいなのかなという感じは正直なところありますね」


<8R>
長塚智広選手
長塚智広選手

 逃げる金山栄治の内で池田勇人が粘るが、その池田との連係が崩れた長塚智広(写真)は8番手まで車を下げ、バックからの捲りで1着も、出迎えの選手に、
「あ~もう疲れた。脚が一杯だよ」と漏らしローラーへと、向かっていった。

 その長塚マークで2着に流れ込んだのは山下渡
「3番手はキツいですね。それにしても長塚さんは強い。もちろん、抜きにはいったんですけど、僕の自転車が全然進まなかったですから(苦笑)。長塚さんもけっこう脚を使っていたはずなんですけど、それでも1着を取ってしまうんですからね。ああいうところが、トップクラスにいる人の実力なんだろうなと思いました。いつか、自分もあのクラスまでいけたらいいなと改めて思いましたし、そういう意味では今日はすごく勉強になりました」


<9R>
稲垣裕之選手
稲垣裕之選手
前田拓也選手
前田拓也選手

 最終バック4番手から鮮やかな捲りを放った稲垣裕之(写真)が1着。
「教科書通りの捲りが出ましたね(笑)。昨日ギアを3・79から86に上げたんですけど、けっこういい感じで踏めていると思いますし、状態はいいと思いますよ。今回は追加での参戦だったんですけど、決勝に乗れたのは大きいし、いい追加になったんじゃないかなと思います」

 稲垣マークで2着入線の前田拓也(写真)もホッと胸を撫で下ろす。
「稲垣がいいレースをしてくれましたね。上手く中団も取ってくれたし、牽制をもらわない様なコースをいいスピードで捲っていきましたからね。すごく落ち着いていたと思いますよ。今日は本当に前のおかげ。向日町以来の記念決勝になるんですけど、この結果は素直に喜びたいと思います」

 捲り追い込みで3着入線の新田祐大だが、やや浮かない表情を見せる。
「調子のいい時と比べて気持ちに積極性がないんですよね…。去年の今頃だったら、とりあえず行けるところまで行ってやろうという感じで踏んでいけていたし、それが結果にも繋がっていたんですけど、最近は今日なんかもそうでしたけど、前の動きを見すぎてしまって消極的なレースになってしまっているんですよね。でも、明日はせっかくの記念決勝なので、悔いの残らないレースをして帰りたいですね」


<10R>
松川高大選手
松川高大選手
渡辺十夢選手
渡辺十夢選手

 松川高大(写真)のバック7番手捲りが海老根恵太の番手捲りを捕らえる圧巻のレースで3連勝。
「打鐘で伏見さんに4番手に入られた時はヤバいなと思ったんですけど、その後は伏見さんの動きを見ながら仕掛けられたし、落ち着いていましたね。バンクは重かったし、風もあったので、海老根さんもキツかったと思いますよ。逆に僕はタイミングを取りながらスピードを乗せて捲っていけたので、その差の分もあって捕らえることができたのかなと。ここまで来たら完全優勝を狙いたい気持ちもありますね。(松岡)貴久さんより先に記念優勝して自慢したいので(笑)。ただ、それを意識しすぎると失敗するパターンが多いので、まずは自分の力を出し切ることを最優先に考えていきたいと思います」

 松川マークの渡辺十夢(写真)が2着入線し、急造ラインながらきっちりワンツーを決める。
「松川は落ち着いていたし、強かったですね。今シリーズは初日特選に乗れて、二次予選では積極性抜群の金山(栄治)さんの番手を回って、今日は松川の番手と流れは最高ですね(笑)!この流れが今日までじゃなくて、明日まで続いてくれることを祈ります」

 目標の坂本貴史が不発になるも、4番手を確保した伏見俊昭が松川ラインの捲りを追走しての3着で決勝へ。
「貴史も行く気はあったみたいですけど、抑えるのがちょっと遅すぎましたね。赤板前には抑えるくらいじゃないと。ただ、今日は松川のスピードがちょっと違いましたね。神山さんに任されたのに仕掛けられず終わってしまったのは悪いことをしてしまったかなと思いますけど、今日の苦しい展開をしのいで決勝に進めたことに関しては良かったんじゃないかなとは思いますね」


<11R>
村上義弘選手
村上義弘選手
松坂洋平選手
松坂洋平選手

 松坂が逃げる展開の中、野田源一との3番手争いを凌いだ村上義弘(写真)が捲りで1着。
「このメンバーで野田の先行は考えにくいし、(3番手並走)はもしかしたらあるかなとは思ってたんですけど、実際にそうなった時は、ここだけは絶対に取り切らないとという気持ちでしたね。ただ、僕の後ろに3人も付いてくれていたのに、届いたのは僕だけでしたからね…。結果論になってしまうかもしれないですけど、もう2テンポくらい待って、3コーナーくらいから仕掛けていけば、後ろの選手にも踏むコースがあったのかなとは思いますね」

 ライン2車ながら果敢な先行勝負を見せた松坂洋平(写真)が2着に残る。
「村上さんが3番手にいるのはちょっと分からなかったですね。なんか捲ってくるのが早いなとは思ったんですけど(笑)。でも、その捲りに合わせることができたし、ライン2車でもいつもの自分らしい積極的なレースをした結果、決勝まで進めたことには意味があると思うし、状態はいいと思いますね。明日もいつも通りに自分のレースをして、優勝できる様に頑張ります」

 その松坂マークの鈴木誠もベテランらしいマーク戦できっちり3着。
「松坂は相変わらず強かったですね。僕も本当なら直線は村上に当たりながら外に踏みたかったんですけど、余裕がなかったもんだから内へ行ってしまったんですよね。まあ、とりあえず3着で決勝に進める訳だし、まずまずなんじゃないかなとは思いますけどね」

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