『四日市競輪開設63周年記念(GIII)レポート』 3日目編

配信日:2月23日
 四日市競輪場開設63周年記念「泗水杯争奪戦」は3日目を終了。準決勝3個レースはSS選手4名が実力を発揮。いずれも本命サイドの決着となった。決勝戦は5車で結束する関東勢に地元の浅井康太が挑む。
 最終日もガールズケイリン・松井明子選手のトークショーをはじめ、サンバショー、競輪小僧のお笑いレース展望など多彩なイベントが予定されています。ぜひ四日市競輪場でお楽しみください。
<10R>
平原康多選手
平原康多選手
大塚健一郎選手
大塚健一郎選手
 準決勝一発目のレースは菅原晃が吉田敏洋を突っ張って先行策。中団の4番手を確保した平原康多(写真)が豪快にまくって完勝。シリーズ3連勝で完全優勝に王手をかけた。
 「菅原さんが吉田さんを出せば、そっちにスイッチして自分が駆ける展開だと思ったんですけどね。突っ張ったのは予想外。展開が向きました。直線で出切ろうと思って1センターから踏みました。落ち着いて走れたと思います。連日、展開が向いているけど、仕掛けるべきところで仕掛けて結果が出てますね」
 浦川尊明をさばいて平原後位にスイッチした大塚健一郎(写真)が2着に入った。
 「菅原君が前で頑張ってくれたおかげです。平原君はちょっと止められなかった。普段なら最後は抜けるパターンなんですけど、ギアがまだスカスカする感じですね」
 平原に続けなかった浦川尊明だが、懸命のリカバリーで3着に踏ん張った。
 「一瞬、口が空いてしまったし、番手が大塚君だから厳しいよね。でも、何とか立て直して3着に入ることができた。調子はいいと思う」
 菅原晃は突っ張り先行で力を出し切った。
 「吉田君が来たら突っ張るつもりでした。もがき合いになってしまったけど次につながる走りはできたと思います」

<11R>
浅井康太選手
浅井康太選手
内藤秀久選手
内藤秀久選手
 打鐘過ぎに斬った神山拓弥を桐山敬太郎が叩いて主導権。5番手に追い上げた浅井康太(写真)が最終バックからまくる。内藤秀久の強烈なブロックを乗り越え、人気に応えた。
 「緊張しました。ホームで黒田(淳)君とからんで、仕掛けるタイミングが狂いましたね。無理やり行った感じです。ブロックで1回止まったんですけど、何とか乗り越えられて良かったです。調子は悪くないし、決勝も自力で力を出し切ります」
 村上博幸が懸命に追って2着に入り、人気の中近SSコンビで連を独占。決勝戦でも強力タッグを組む。
 「浅井君が強かったです。前で神山君と内藤君がもつれていて、内に入るのは少しびびりました。ギアが軽くなった分、細かいところまで見えているし、うまく対応できています」
 桐山の先行に乗った内藤秀久(写真)が3着。今シリーズは未勝利ながら、しぶとく決勝に勝ち上がった。
 「番手で余裕はありました。でも、浅井を止めないとダメですね。3コーナーで引っかかって普通なら止まるんですけど、そこからもうひと伸びがあった。さすがSSですね。決勝に乗れてうれしいんですが、桐山と一緒に乗れていないんで、反省点がいっぱいあります」
 神山拓弥は先手ラインの3番手をキープ。最後は内藤の内をすくったが、4着で決勝進出を逃した。
 「思った通りの組み立てはできました。あとは自分で仕掛ける脚を作らないとダメですね。内に入るのも少し遅かった」

<12R>
武田豊樹選手
武田豊樹選手
岡田征陽選手
岡田征陽選手
 最終レースは人気を集めた武田豊樹(写真)が別線を圧倒。2段駆けの東北勢を中団まくりで飲み込み、関東ラインを上位独占に導いた。
 「連日、人の後ろのレースだったし、今日は自力のレースで全然違いますからね。後ろ(川村晃司)のことはあまり気にしなかった。ラインで決まってうれしい。決勝は(岡田)征陽が前を志願したんで、番手で力を出し切ります」
 岡田征陽(写真)が完璧マークで2着に流れ込んだ。
 「武田さんが強かったです。自分の状態はどんどん上がってますね。セッティングも良くなってきました。決勝は自分が前で頑張ります。せっかく5人並ぶんで、関東から優勝者を出したい。関東で上位独占できるように」
 ライン3番手の稲村好将が必死に前の2人を追って3着。関東勢で確定板を独占した。
 「武田さんの番手でも付いていくのが大変なのに、3番手ですからね。風も強かったし、とにかく脚を溜めていこうと。付いていって、からまれそうになったので、そこだけしのいで最後は伸びなかったです。ラインで決まったし、決勝に乗れて良かったです」
 川村晃司は後方で見せ場なく大敗を喫した。
 「永澤(剛)君は武田さんを7番手に置きたいはずだし、出てから流すと思ったんですけどね。踏まれてしまって、行けなかった」
↑ページTOPへ