『四日市競輪開設64周年記念(GIII)レポート』 3日目編

配信日:8月1日
 四日市競輪開設64周年記念「泗水杯争奪戦」は3日目。今日は準決勝3個レースで決勝進出をかけた最後のサバイバルレースが展開された。武田豊樹は敗れたが、浅井康太、柴崎淳の地元コンビはそろって決勝に進出。明日はラインの長い東日本ラインや村上義弘率いる近畿ラインと激しい頂上争いが繰り広げられる。
 明日、Mr.MASAKIのイリュージョンショー(11:49頃~、13:59頃~)を開催。お笑いコンビ「ストロベビー」をゲストに招いてのニコ生現地配信や井上茂徳氏、山口幸二氏による解説者予想会(11:20頃~)も引き続き予定しております。最終日のガールズケイリン選手トークショーのゲストは小坂知子選手。注目の決勝戦はぜひ本場でお楽しみください。
<10R>
佐藤慎太郎選手
佐藤慎太郎選手
村上義弘選手
村上義弘選手
 打鐘で一度斬ろうとした飯野祐太を和田真久留が突っ張り、隊列が短くなった打鐘2センターで水谷好宏が一気にカマして主導権。飯野は立て直して最終2コーナーからまくったが、村上義弘のけん制を受けて力尽きる。すると飯野マークの佐藤慎太郎(写真)が惰性を付けて俊敏にコースを突き、水谷の番手から抜け出しを図った村上をゴール寸前で差し切った。
 「あの展開(和田が突っ張る)は全く考えてなかった。それでだいぶビックリしたけどね。飯野がもう一度行ってくれたけどムリそうだったのでコースを探して踏みました。村上さんに伸び負けしなかったし脚は悪くないですね」
 「展開は向いたし、水谷君も良い感じで行ってくれたけど…」と話したのは2着の村上義弘(写真)。優参は果たしたが、ラインから1人だけの勝ち上がりに笑顔はない。決勝へ向けては「もう少し決勝までに(セッティングなどを)煮詰めます」とだけ話すと、険しい表情でセッティングの調整に取りかかった。
 佐藤を追走していた大森慶一が直線外を伸びて3着。嬉しい記念初優参を決めた。
 「嬉しいですね。二次予選をしのげたのが大きかった。付いて行っただけですけど、脚の感触は良いです」
 和田真久留は水谷に叩かれて万事休す。
 「仕方ないですね。自分なりにベストは尽くしたんですけど(展開が)向かなかった。明日また頑張ります」

<11R>
近藤隆司選手
近藤隆司選手
中村一将選手
中村一将選手
 後ろ攻めから野田源一が動くが、中村一将は動かない。打鐘で武田豊樹が前に出たところを山中秀将が仕掛けるが、ここぞとばかりに中村が一気のカマシ。番手の柏野智典が離れ、単騎の伊藤裕貴がまくって来ると、伊藤を張りながら山中後位から前に踏んだ近藤隆司(写真)が直線で中村をとらえた。
 「ホームで1車輪でも遅れたら武田さんに入られる。打鐘の4コーナーはなるべく空かないように踏んでました。出切ったらすぐに中村さんが来たんですごいレベルが高いなと思った。伊藤君を合わせてから直線に向けて(中村との距離を)うまく詰めていけるように。結果はよかったけど、山中には悪いことをしました。体は昨日より今日のほうがいい。普段追い込んでる分、明日よくなればいいですね」
 2着に突っ込んだ柏野智典だが中村の仕掛けに離れて喜びも半分。
 「タイミングがどうとかじゃなくて離れました。(決勝に乗れて)嬉しいのと半々ですね。武田さんの後ろになったけど、あまり出てなかったから。(初日の落車で)昨日は感じ悪かったけど、今日のほうがよかった。一将さんが3着でよかったです」
 カマした中村一将(写真)が3着で決勝進出を決めた。
 「あのまま斬るのは早すぎるし、武田さんも位置を取りにいくだろうから待っても遅くないかなと思った。イチかバチかですけどね。山中が強くて振り切るのに力を使ったし、そこから流す余裕も後ろを見る余裕もなかったです」
 単騎でも果敢に仕掛けて行った伊藤裕貴だが「脚ですね…。また練習して頑張ります」。近藤に合わされ9着に終わった。

<12R>
浅井康太選手
浅井康太選手
小埜正義選手
小埜正義選手
 打鐘手前でハナに立った柴崎淳は、後続の動きを気にしながらスローペースに落とすと、最終ホームから全開で先制。番手の浅井康太が大きく車間を空けて援護すると、小埜正義と坂本貴史は反撃できず、最後は浅井康太(写真)がチョイ差しを決め地元コンビでワンツーフィニッシュ。
 「淳がしっかり駆けてくれたのでね。僕が金子(貴志)さんにしてもらっていたみたいに、番手を回った時は最大限援護しようと。先行屋が喜ぶ番手選手にならないとですから。余裕が出てきたし走る度に徐々にですけど良くなっている。(最後ギリギリ交わす)あの辺の感覚も戻ってきてますね。明日も淳が勝てるように走ってくれれば」
 巧みなペース配分で別線を翻ろうした柴崎淳。気配はよく決勝でも期待が持てそうだ。
 「(打鐘の時に)坂本君は一車だったので、出させてくれると思いました。あとはペースで駆けられたかなと。決勝でもなんとか戦えると思うので、流れで何でもやって頑張りたいです」
 坂本貴史をすくって中団を確保した小埜正義(写真)が3コーナー過ぎからまくり追い込んで3着。
 「うまく立ち回れたと思います。まぁ、もう少しレースを作れればよかったんですけどね。技術不足で(福田)知也君を連れ込めなかったのも残念でした。決勝は相性の良い近藤(隆司)君に頑張ってもらいます」
 後ろが連結を外すシーンもあって力を出し切れなかった坂本貴史は「自分のレースをさせてもらえませんでした」とがっくり肩を落とした。
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