『福井競輪開設71周年記念(GIII)レポート』 前検日編

配信日:7月7日
 福井競輪開設71周年記念「不死鳥杯」が7月8日~11日の日程で開催される。S級S班は郡司浩平、守澤太志の2名が参戦。近畿勢は古性優作、神田紘輔、三谷竜生ら総力を結集して全国の強豪を迎え撃つ。
 今シリーズは有観客開催となります。ご来場の際は、各種感染防止対策にご理解とご協力をお願い申し上げます。

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清水剛志選手
清水剛志選手
 2年ぶりにS級に返り咲いた清水剛志(写真)は地元で今期初戦を迎える。
 「まさかの1レース1番車ですね。直前に野原(雅也)君の欠場もあったので、身が引き締まる思いです。(地元勢のトップバッターで)大事だなって思います。前回の立川(の決勝)は単騎で力を出し切りました。ここに向けて、しっかり試せました」
 相川永伍は6月松山で6年ぶりのGIII優出を果たした。調子、成績とも上昇カーブを描いている。
 「今年から何でもやるって決めて、成績は上がっています。番手も3番手もあるし、自分が前の時は先行もしている。体調も悪くないですね。自力自在に何でもやります」


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 中西大が点数上位の機動型だ。地元勢を連れて果敢に攻める。
 「(6月)高松からトレーニングを変えて、成績は悪くないですね。しっかり動けていると思います。今回は疲れが少しありますね。地元勢に付いてもらえるので、自力で積極的に仕掛けます」
 片折亮太は前回前橋FIから中3日のタイトなスケジュールだ。
 「雨で乗れずに調整程度ですね。レース勘は詰まっていたほうがいいけど、疲れは出ますね。福井はチャレンジ戦以外では、(08年に)A級で初優勝したバンクだったと思います。それ以降もけっこう走ってますね」


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山岸佳太選手
山岸佳太選手
 山岸佳太(写真)はFIシリーズの初日予選で3連勝中だが、決勝には乗れていない。
 「(前回の)立川は入る前から良くなかった。考え方とか気持ちの問題もあった。しっかりリセットしてきたし、今回は期の初めなんで、切り替えて走れれば。6月から来年の地元全日本選抜の選考が始まって結果を残せてないので、ここで取り返していきたい」
 芦澤辰弘は6月高松宮記念杯の二次予選で落車失格を喫したが、しっかりケアはしてきた。
 「ケガは右半身の打撲です。しっかり休んでから1週間くらい練習できました。状態的にはボチボチだと思います。前が山岸なんで、何とかラインで決められるようにしたいですね」


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 瓜生崇智は対戦メンバー、流れに応じて柔軟な攻めを披露している。前回平FIは途中欠場しているが、問題はなさそう。
 「平は腰痛で途中欠場したけど、治療して、そのあとは普通にやってきました。平の時よりは大丈夫だと思います。期の一発目なので気合を入れて。自力で前々に、引けない時は粘ったり、臨機応変に走ります」
 藤井栄二は相変わらずの先行力を見せている。
 「普通に練習はしてきました。状態は前回とそんなに変わらないです。悪くはないと思います。福井は走りやすいイメージです。自力でしっかり力を出し切ります」


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 菅田壱道はスランプにあえいでいるが、少しずつ復調している。
 「(前回の)久留米は着のわりには、しっかり動けていたと思います。今年初めの頃に比べれば、少しだけ良くなっている。いい兆しが見えている。積み重ねだと思うので、耐えていくしかない。初日は細切れなので、レースの流れに乗って仕掛けたい」
 宮本隼輔は精彩を欠く近況。悪い流れをそろそろ変えたい。
 「(最近の成績は)こんなものかなって思っています。練習はガッツリやってない。軽めです。福井は(昨年の)ウィナーズカップで準決に乗っているので、悪いイメージはないです。(初日は)勝ち上がるというよりは、しっかり仕掛けたいと思います」


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 望月一成は徹底先行のスタイルを貫き、順調に戦果を挙げている。
 「2月別府で優勝した頃は一番調子が良くて、自転車とマッチしている感じがしました。そのあとはフレームを替えて試したりして、ちょっと落ちてますね。前回の川崎のあとは期間が空いて、やりたい練習がバランス良くできました。ここは初参戦。ラインで独占できるように頑張ります」
 川口聖二は6月名古屋FIで準V。このクラスなら機動力は上位だ。
 「フレームを替えて、練習での感じは良かったです。兄(公太朗・98期)が使っていたものです。体調面はバッチリです。細切れなので、しっかり仕掛けたいですね」


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大石剣士選手
大石剣士選手
 大石剣士(写真)は今期からS級1班。6月豊橋FIでは完全優勝を飾るなど波に乗っている。
 「前回の宮杯を走って、見つかった課題を1個1個つぶしていく感じで練習してきました。いいタイムで先行しても、まくられたので。全体的に上げるような感じですね。感じは宮杯の時と変わらないです。積極的に自力で頑張りたい」
 東龍之介は勝ち星から遠ざかっているが、目標をつかんだ時の仕事ぶりは光る。
 「自分なりに前回の宮杯を走って足りなかったものを意識して練習してきました。自転車は変わらないけど、セッティングを微調整して悪くはないと思います。でも、練習と実戦は違いますからね」


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 皿屋豊は前回の久留米記念で2勝。グレード戦線で存在感を発揮している。
 「久留米記念は力を出し切れた開催でした。終わってから遠征で疲れが出たので、疲れを取ってから練習しました。状態は非常にいいと思います。気を引き締めて走りたいと思います」
 原口昌平は前回久留米記念の最終日に皿屋豊に完敗している。
 「前回の最終日に皿屋さんにやられているので、今回は何とかしたいですね。1週間空いてケアも練習もしっかりできました。前回よりも状態はいいと思います」


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脇本勇希選手
脇本勇希選手
 脇本勇希(写真)は伸び盛りの新鋭。6月の地元GIIIに続き、今回は地元記念初出場だ。
 「この前のGIIIは予行演習じゃないですけど、今回が本番と思ってやってきました。前回の立川はここに向けて、先行で力を出し切りました。立川は重いバンクと言われているけど、やれてる感じはありました。野原(雅也)さんが欠場して地元が手薄な感じですが、決勝を目標に頑張ります」
 山本直は大きな着が並んだ前回の久留米記念から軌道修正してきた。
 「前回は悪すぎましたね。7車よりもダッシュ系になっていたので、9車に対応するため、長い距離を踏めるように、しっかりもがいてきました。状態はいいと思います」


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山口拳矢選手
山口拳矢選手
 山口拳矢(写真)はGI初挑戦となった高松宮記念杯で準決勝に進出。トップスターへの階段を順調に駆け上がっている。
 「やっぱり目指すのはGIなので、宮杯は自分の中でしっかりテーマを持って走りました。レベルが違うなって感じたし、あっという間に終わりました。タテだけじゃなく、戦法の幅も広げないと戦えないですね。終わってからは程よく休んで、程よく練習してきました。状態は悪くないと思います」
 自力タイプ3人が並ぶ関東勢は金子哲大がラインの先頭で力を出し切る。
 「最近は着にバラツキがあるんですけど、調子は良くなってきていると思います。福井は優勝させてもらっています。前回の西武園が終わって期間は空いていたんですが、雨の日が多くて室内練習中心にやってきました。山口君は強いけど、まずはラインで勝ち上がることを考えて走ります」


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三谷竜生選手
三谷竜生選手
 三谷竜生(写真)は直前の立川FIで優出を逃したが、高松宮記念杯で3勝を挙げている。
 「立川は思ったより疲れが出ました。でも、それはみんな一緒なんで。終わってからはケアも練習もしっかりできました。調子は良かったので大丈夫です。今期は2班なので、そのぶんしっかり勝って結果を出せるようにしたい」
 追加参戦の鷲田幸司は地元記念に向けて、できる限りの準備をしてきた。
 「地元記念はなかなか呼んでもらえないので、参加できるのはうれしいです。誘導だと思ってました。前回の松阪はあまり良くなかったので、終わってから強弱をつけずに一定の練習をしてきました。4年前の地元記念は準決勝に乗っているので、それが最低のノルマですね。決勝を目標に頑張ります」


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郡司浩平選手
郡司浩平選手
 郡司浩平(写真)は高松宮記念杯で途中欠場。今シリーズは4日間、シリーズリーダーとして期待に応える。
 「今年前半は自分のやりたいレースがしっかりできたと思います。状態は変わりなく普通ですね。今回は新しいフレーム。最近、練習でずっと乗っていたものなので、違和感はないですね。微調整は必要だと思うので、走りながらやっていきたいです」
 内藤秀久は前回立川FIで準V。調子、成績とも高いレベルで安定している。
 「ずっと雨だったので、室内練習してきました。体調は問題ないので、あとは疲れがどう出るか。福井はFIで優勝させてもらっているので、いいイメージが強いです。(初日は)もちろん郡司君で。いいレースをしてくれるので、サポートできるところがあれば、しっかりサポートしたい」
 守澤太志は6月別府記念でV。続く高松宮記念杯では決勝3着に入るなど、調子を上げてきた。
 「成績は上がってきているし、状態自体は上がってきていると思います。ただ、今回は雨が多くて室内トレーニングが中心。パワーは上がっているけど、それを自転車に伝えられるか。不安がありますね。森田(優弥)君はいつもいいレースをしているので、信頼して付いていきます」