REPORT

『福井競輪開設57周年記念(GIII)レポート』　前検日編

配信日：7月25日

　開設57周年福井記念「不死鳥杯」が明日26日から開幕。地元のエース・市田佳寿浩は欠場したものの、荒井崇博や永井清史、渡辺哲男ら好調な機動型がそろい、熾烈な優勝争いが繰り広げられそうだ。
　明日は先着504名様にお一人様一枚、最終レースの3連単車券（100円分）をプレゼント。また、現金最高1万円が当たるはずれ車券抽選会など、開催中は様々なファンサービス、イベントが予定されています。ぜひ、福井競輪場へお越し下さい。

＜３Ｒ＞

五日市誠選手

　3レースの五日市誠（写真）は今期S級に初昇格を果たしたが、予選で2連勝するなど、予想以上に善戦している。
　「カマシが得意だし、位置取りにはそんなにこだわっていないけど、S級に上がってからすんなり中団に入れるケースが多いんですよね。流れが向いているだけだと思いますが、ある程度戦える手応えはつかんでいます。ただ今回は記念なので、壁にぶつかるかもしれませんね。記念はみんな見ているし、アピールするレースをしますよ」

＜４Ｒ＞

　4レースの渡辺幸訓はFI 開催で3場所連続で優出中だ。
　「後ろに強い人が付くことが多かったし、援護してもらっているお陰ですね。川崎記念の落車で腰を打って調子を崩したけど、その影響がなくなり、調子も上がってきました。今回も練習の感じは良かったし、1つでも上のレースに勝ち上がりたい」

＜６Ｒ＞

桐山敬太郎選手

　6レースの選抜戦は桐山敬太郎（写真）に注目したい。6月の岸和田レインボー・ファイナルで完全Vを達成。特進後も2場所で4勝と勝負強さを発揮している。
　「前にS級に上がった頃より気持ち的に余裕がありますね。前期S級の終盤にフレーム、セッティングが固まり、自信を持って戦えています。岸和田からギヤを3・71に上げて感じもいい。地脚タイプだから先行も好きだけど、無理に駆けてもまくられるので、いつも通りのスタイルで臨みます」
　対する中村一将は前回の松戸国際競輪で今年初優勝を飾り、悪い流れを断ち切った。
　「松戸の決勝はエスクレドにずっとフタをされて内に詰まったけど、ホームで空いた時に仕掛けたら上手く抜け出せました。その後は中10日ぐらいあったし、バンクと街道でしっかり練習できた。このバンクは成績がいいし、好きなバンクです。状態はいいので、自分のレースをして結果を出したい」

＜７Ｒ＞

鷲田佳史選手

　7レースの鷲田佳史（写真）は初の地元記念参戦に気合が入っている。
　「前回のびわこは五百バンクで仕掛けるタイミングを失敗してしまった。その後はイベントに参加したり、少し忙しかったけど、それなりに練習はしてきました。上のクラスでも戦える手応えをつかんできたし、今回は決勝進出が目標。10月に結婚する予定なので頑張りたい」
　 坂本亮馬は6月の向日町でS級初Vを決めた。
　「レース内容は悪かったんですが、自信になりました。まだケガの影響が残っていて良くないけど、少しずつ状態は上がっています。このバンクは初めてだけど、近畿地区は相性がいいから楽しみ。決勝に乗ることが目標です」
　復調ムードの山内大作からも目が離せない。
　「状態はずっと悪くなかったけど、結果が出なくて少し悩んでいました。最近は人の後ろに付くケースが多いし、やっと流れが向いてきました」

＜８Ｒ＞

松山勝久選手

　8レースの地元松山勝久（写真）はリラックスした表情で検車場に現れた。
　「やるべきことは全てやってきました。状態は問題ありません。平塚記念で決勝3着に入ってから気持ちに余裕が出てきました。市田さんが欠場したけど、気負わないようにして、いつも通りのスタイルで走ります」

＜９Ｒ＞

手島慶介選手

　9レースからはメインの特選。手島慶介（写真）は松戸サマーナイトの決勝の走りを反省する。
　「決勝はやっぱり番手で勝負した方が良かったかもしれない。あれでは自分から買ってくれているお客さんに申し訳ないし、レースも面白くないですからね。まだ気持ちと身体がかみ合っていない。今年は落車が多くてなかなか満足いく状態で戦えないけど、そんなことは言ってられないし、結果を出せるように頑張ります」
　 荒井崇博はいつも通り淡々とインタビューに応える。
　「サマーナイトの後は中3日だし、2日休んで1日練習しただけ。でも、みんな条件は一緒だし、何とかなるでしょう」
　連係する大塚健一郎も表情は明るい。
　「最近の成績は悪いけど、前回のサマーナイトは着以上に感じが良かった。今回は何とか200勝を達成したいですね」

＜１０Ｒ＞

永井清史選手

　10レースは絶好調の永井清史（写真）に注目が集まる。
　「今は結果が出ているし、自信を持って走れています。サマーナイトの決勝も先行して2着だし、引き続き調子はいいですね。寛仁親王牌からギヤを3・71に上げましたが、軽く踏めている。そろそろ記念の優勝も欲しいけど、いつも通り積極的に先行します」
　 渡辺航平も地元記念制覇に闘志満々。
　「前回の後は地元で乗り込み、その後に1人で石川の方に4泊5日の合宿に行きました。坂上兄弟や色々な選手ともがいて刺激になったし、いい状態に仕上がったと思います。市田さんの欠場は残念ですが、その分も自分が頑張りたい」

＜１１Ｒ＞

稲垣裕之選手

　最終11レースは稲垣裕之（写真）から目が離せない。
　「前回の向日町の翌日に近視の手術をしました。10分ぐらいで終わったし、0,03から1,5に視力が上がりました。コンタクトをしているのと全く変わりませんね。今まではレース中にコンタクトがズレる時もあったけど、その心配がなくなってレースに集中できます。手術した次の日から練習は普通にできたし、調子もいいと思います」
　 渡部哲男も引き続き好調をキープしている。
　「今年は大きなケガもないし、最近は結果も残せている。このバンクは2年ぶりだけど、軽いイメージがあります。仕掛けどころさえ誤らなければ大丈夫でしょう」
　 海老根恵太は前回のワールドグランプリで外国勢に完敗。
　「親王牌の後、風邪を引いてしまい、前回はその影響も少しありましたね。でも、もう少し早く仕掛ければ、いい勝負ができたかもしれません。その後は調整程度の練習だけど、松戸よりはいい状態だと思います」

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情報提供：日刊プロスポーツ新聞社