『福井競輪開設57周年記念(GIII)レポート』 初日編
配信日:7月26日
開設57周年福井記念「不死鳥杯」がいよいよ幕を開けた。今日の福井競輪場は朝から厚い雲に覆われ、午前中は小雨も舞う生憎の天候だったが、バンク上では熱戦が展開。メインの特選3個レースは荒井崇博、伏見俊昭、稲垣裕之がそれぞれ制し、好スタートを切った。これで明日の優秀競走「福ノ井賞」に出走する9名が出そろった。
明日27日も先着504名様にお一人様1枚、最終レースの3連単車券をプレゼント。好評のはずれ車券抽選会も開催中は毎日実施されます。ぜひ、本場にお越しください。
<3R>
3レースは2着に入った
成田直喜
の動きが光った。目標の五日市誠が不発と見るや、最終2コーナーから自力に転じ、篠塚光一を力強くまくり切った。
「強い五日市君が目標だったし、気楽に走れました。あの展開でずっと付いていても3着までに入れないし、行けるところまでと思って2コーナーぐらいから踏みましたが、思ったよりも車が伸びてくれた」
<4R>
本村隆文選手
4レースは渡部幸訓の後位で篠原英雄がイン粘り。ペースが緩んだところを
本村隆文(写真)
が一気にカマして快勝。ライン3車で上位を独占した。
「最高の展開になりましたね。駆けた感じも良かった。今回は練習をバッチリやってきたので、仕上がっていると思います。去年もここで好走して一気に点数を上げたし、今年もいい成績を残したい」
<6R>
渡辺十夢選手
6レースの選抜戦では
桐山敬太郎
が中団キープから鮮やかなまくりを決めた。
「いつも作戦は決めないし、踏むところはしっかり踏んで、後は流れで何でもしようと思っていました。中村(一将)さんもペースで踏んでいたし、きつかったけど、とりあえず勝てて良かった。中村さんには過去に何度か対戦して負けてますからね」
中村一将の先行を利した地元の
渡辺十夢(写真)
が2着。
「桐山君を何とか止めたかったんですが…。ブロックがちょっとへたでしたね。一将さんに申し訳なかったです。今回は急な追加で昨日も結構もがいていたので、日に日に状態は良くなると思います」
<7R>
佐々木昭彦選手
7レースは坂本亮馬が鷲田佳史を突っ張って先行。番手絶好の展開となった
佐々木昭彦(写真)
が勝機をモノにした。
「坂本君の頑張りに尽きます。まくりでも良かったけど、気持ち良く駆けてくれた。もうちょっと残せれば良かったけど、久々に勝てて嬉しい」
6着に沈んだ
坂本亮馬
は「今日は先行と決めていました。ホームで鷲田さんが諦めてくれれば、自分のペースで駆けられたんですけどね。久しぶりに長い距離を踏んできつかった」とレースを振り返る。
<8R>
馬渕紀明選手
8レースは
馬渕紀明(写真)
が俊敏なレース運びから直線鋭く抜け出した。
「西浦(仙哉)と連係を決めたかったけど、流している時に(山口貴弘)に来られてしまったからね。追い上げだと思って構えていたが、一気に行かれてしまった。でも、前は2車だし、新井(秀明)も最後は外に牽制するから絶対コースが開くと思っていた。今日は落ち着いて走れたし、感じも悪くなかった」
カマして3着に粘った
山口貴弘
も好気合だ。
「松山(勝久)さんと中団争いをしても仕方ないし、追い上げようと思って踏んだけど、西浦さんがペースで踏んでいましたからね。1周駆けたのは久しぶり。苦しかったけど、思ったよりも粘れました」
<9R>
荒井崇博選手
9レースの特選は
荒井崇博(写真)
が峠祐介の先行を豪快にまくり切った。
「踏み出したら伸びが今いちだったし、あのハイペースで手島(慶介)さんに番手から出られるときついですね。でも1着取れたし、体調は問題ないです」
峠の番手から早めに追い込んだ
手島慶介
が2着。
「峠の踏み出しは凄かったし、かかっていました。荒井が来るのは判っていたけど、やっぱり強いですね。今日は峠が頑張ってくれたお陰です」
先行した
峠祐介
は「ペースを緩めたら山田(裕仁)さんが叩いて来そうだったので、流さずにずっと踏む形になってしまいました」。
<10R>
伏見俊昭選手
10レースは
伏見俊昭(写真)
が切り替え策から直線一気の追い込みを決めた。
「今日は青森(伸也)が頑張ってくれたお陰。永井(清史)君を止めようと思ったが、上手く身体を当てられなかった。調子はずっと変わらずいいし、この流れを大事にして、明日以降も走りたい」
富弥昭
が直線外を強襲して2着。
「前回が全然ダメだったし、今回もどうなるか不安だったけど、このメンバーで外を踏んで2着なら上出来です。大垣記念でフレームを換えてからずっと感じはいいですね」
永井清史
は直線力尽きて6着。
「疲れはないし、バンクも軽く感じました。伏見さんに気付かれないように仕掛けたんですが、出切るまでが長かったですね」
<11R>
渡部哲男選手
最終11レースは
稲垣裕之
が会心の逃げ勝ちを収めた。
「先行が一番の勝ちパターンだし、自分のラインだけ3車だったのも大きかったですね。上手く駆けられたし、体調は凄くいいです。市田(佳寿浩)さんがいないけど、その分も自分が頑張って近畿を盛り上げたい」
2着の
前田拓也
は稲垣の健闘を称える。
「稲垣は調子がいいね。上手くペースで駆けていたし、踏み直されて抜けなかった。自分の調子は普通だと思います」
まくって3着に入った
渡部哲男(写真)
のスピードも光っていた。
「詰まって仕掛けるタイミングを取りにくかったんですが、踏み出しは悪くなかったと思います。もうちょっと伸びて欲しかったが、調子は問題ないです」
見せ場なく終わった
海老根恵太
は「何度か仕掛けるチャンスはあったが…。自信がなかったし、力不足ということでしょう」と肩を落とした。
↑ページTOPへ
情報提供:日刊プロスポーツ新聞社
COPYRIGHT(C) JAPAN KEIRIN ASSOCIATION, All Rights Reserved.