村上義弘は持てる力を振り絞ったが、最後は2センターで力尽きた。 「もう少し(柴崎が)遅ければ中団に入ることも考えたけど、あそこで叩かれたらもう勝負権はないから。雨だから飛び付きは落車のリスクがあるし、お客さんが望んでいるレースで結果を出そうと思っていたので、それなら先行かと。近畿地区だしラインから優勝者を出したかったけど、そこまでの実力がなかったということです」
村上に真っ向勝負を挑んだ柴崎淳は、敗れたものの力を出し切り満足げ。 「村上さんをすんなり逃してはまくれないし、今日は先行しようと思っていた。村上さんはジャンから全開で踏んできたし出切れなかった。雨で前が見えにくかったし、後ろ攻めをして自分から動いた方が良かったかも」 村上と柴崎で壮絶にやり合い、萩原孝之に展開が向いたが。 「押さえて遅めに来たら突っ張ることも考えてたけど、村上さんが早めに来たので。先行争いになって、予想した通りの展開になったんだけどね…」と、最後は力負けに終わった。 なお、本日の3レースをもちまして、江嶋康光選手が32年間の選手生活にピリオドを打ちました。敢闘門ではご家族とたくさんの選手達に出迎えられ、花束が手渡されました。 「最後のレースを無事に走れてホッとしています。(引退にするにあたって)悔いはあるけど、後悔はありません。今後のことは全くの白紙ですが、僕でよければ競輪界にお手伝いができればと思っています。今までご声援ありがとうございました」