『奈良競輪開設54周年記念(GIII)レポート』 いよいよ明日決勝戦!
 
配信日:2月7日
 




『若生武則の奈良競輪開設54周年記念(GIII)レポート』 いよいよ明日決勝戦!


こんにちは、KEIRINマガジンの佐々木です。
明日の決勝には稲垣裕之、武田豊樹、小嶋敬二とパワー型の先行選手が揃いました。奈良の高速33バンクはどんどんヒートアップしております!



■ダッグアウトから
8レース 準決勝C
ホームからカマシ気味に捲って1着の松田孝志
「(新制度になっての)記念優出は初ですよ~。今日はもう一か八かの勝負のつもりで行きました。ばっちりはまりましたね! 最後は直線やばいかなあーって思ったけど(笑)。でも初日、2日目に比べて脚は軽くなってますよ。明日は隙を見て、またワンチャンスに賭けますよ(笑)!」と終始笑顔。

追い込むも2着の會田正一
「4コーナー回って、すぐゴール…。これは俺向きじゃないですよ(笑)。中4日で、ちょっと練習しすぎたかなあ。でも2着は上出来です」
9レース 準決勝B

豪快に捲って1着の城戸崎隆史
「自分のタイミングで仕掛けられました! 前団がもつれたから、これは最高の展開だなって。踏んだ瞬間に『いける!』と思いました。疲れも無かったし、手応え感じてます。記念優出は昨年の小田原以来(3着)です。あの時は村上(義弘)さん-小野(俊之)さんの3番手で動きが制限されたところもあるので、明日は自分から動きたいですね。風邪ひきやすいんで、それだけは注意します(笑)」と渾身のガッツポーズ。

目標がもがき合う展開ながら、2着に食い込んだ高木隆弘
「もがきあっちゃうからさ、タイミングが難しかったよ。自力出したからきつかった(笑)。あれで精一杯でしたよ。今日は展開が恵まれましたね。でも切り換え切り換えで前に踏めているんだから、心配はないです」

10レース 準決勝A
3日間稲垣とワンツー、1着優出の大井啓世
「初日、2日目と重かったけど、今日は一番でしたね。だいぶ踏めてる感じはでてきました。(3年連続の決勝は)一生懸命やった結果どうなるかですよ。今日は後ろが大先輩(安福洋一)だったんで緊張したけど、稲垣が村上(義弘)の魂を受け継いで、気持ちいい先行してくれたのがうれしかった」

打鐘から先行し2着の稲垣裕之
「安福さんが残ってくれて、よかった~! 今日はワンツースリーが絶対条件の大仕事でしたからね。ホッとしました。明日は(近畿から)誰かが優勝してくれれば。もちろん自分も狙います。仕上がりいいし、結果を残さないといけませんしね。とにかく今回は武田さんと走りたかったんで、楽しみです!」と気合満点。

意地で3番手を譲らなかった安福洋一
「夢がつながった。3番手って厳しいからね。かぶせられるし、踏み出しも遅れるかもしれないし。三宅(伸)が3番手に飛びついてきたけど、グッとしめたんや。頭丸めた効果、気迫勝ちやね。しっかしあんなに(作戦が)うまくいくもんなんやなー。気持ちええ。雨も嫌いやったんやけどね」
11レース 準決勝A
圧巻の捲りで中部二段駆けを封じた武田豊樹
「本当はこういうレースを競輪祭でしたかったんだけですけどね。調整失敗して疲れがでたので、今がピークになっちゃって(笑)。調子がいいのはわかってましたし、(松戸)ダービーが33バンクだから、そこも意識して競走してます」

先行の田中雅史の番手から捲るも2着の小嶋敬二
「ヤス(伊藤保文)がくるとおもって見すぎてしまった。ちょっと目標にされすぎてしまった」

3着の伊藤保文
「頭で考えてはいるが、何が求められているかわからない。奈良は相性がいいです。調子は向日町のときよりはマシ」と優出も浮かない表情。


■決勝展望

一線級の先行選手が勢ぞろいした決勝。注目の並びは武田豊樹-高木隆弘-小嶋敬二、稲垣裕之-大井啓世-安福洋一、伊藤保文、城戸崎隆史、松田孝志。近畿の並びは長時間の話し合いの上、大井が「僕のわがまま」で稲垣の番手を主張。伊藤は「2日目同様前々自在」と別線を選択。武田-高木が東のラインを組み、武田、高木曰く「競輪学校ライン」が実現。また近畿のコメント待ちだった小嶋は「初手は武田の3番手」からVを狙う。松田は「自分独特の動きで」、城戸崎も「点の競走で一発狙う」と単騎を選び、ともに怪気炎をあげた。

主導権は稲垣と武田の争いになろうが、地元の分、稲垣は意地でも先行したいところ。稲垣が先行すれば、悲願の地元Vを達成したい大井に絶好のチャンスが巡ってくる。だが、やはり近畿ラインにとって脅威は武田だろう。「好調」を宣言しているだけに、先手を奪われても準決勝のように全てを封じるパワー捲りが再現される可能性が高い。不気味なのはその武田3番手の小嶋だ。あくまで初手なので、自在に虎視眈々と勝ちを狙ってくる。単騎、自在を選択した選手も多く、目まぐるしく展開が動くスリリングな展開になるのは間違いない。今年の競輪界の勢力図を占う大注目の一戦となろう。


※選手の並びについては、新聞や選手紹介等でご確認下さい。


 
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