こんにちは、KEIRINマガジンの佐々木です。 明日の決勝には稲垣裕之、武田豊樹、小嶋敬二とパワー型の先行選手が揃いました。奈良の高速33バンクはどんどんヒートアップしております!
●豪快に捲って1着の城戸崎隆史 「自分のタイミングで仕掛けられました! 前団がもつれたから、これは最高の展開だなって。踏んだ瞬間に『いける!』と思いました。疲れも無かったし、手応え感じてます。記念優出は昨年の小田原以来(3着)です。あの時は村上(義弘)さん-小野(俊之)さんの3番手で動きが制限されたところもあるので、明日は自分から動きたいですね。風邪ひきやすいんで、それだけは注意します(笑)」と渾身のガッツポーズ。 ●目標がもがき合う展開ながら、2着に食い込んだ高木隆弘 「もがきあっちゃうからさ、タイミングが難しかったよ。自力出したからきつかった(笑)。あれで精一杯でしたよ。今日は展開が恵まれましたね。でも切り換え切り換えで前に踏めているんだから、心配はないです」
一線級の先行選手が勢ぞろいした決勝。注目の並びは武田豊樹-高木隆弘-小嶋敬二、稲垣裕之-大井啓世-安福洋一、伊藤保文、城戸崎隆史、松田孝志。近畿の並びは長時間の話し合いの上、大井が「僕のわがまま」で稲垣の番手を主張。伊藤は「2日目同様前々自在」と別線を選択。武田-高木が東のラインを組み、武田、高木曰く「競輪学校ライン」が実現。また近畿のコメント待ちだった小嶋は「初手は武田の3番手」からVを狙う。松田は「自分独特の動きで」、城戸崎も「点の競走で一発狙う」と単騎を選び、ともに怪気炎をあげた。 主導権は稲垣と武田の争いになろうが、地元の分、稲垣は意地でも先行したいところ。稲垣が先行すれば、悲願の地元Vを達成したい大井に絶好のチャンスが巡ってくる。だが、やはり近畿ラインにとって脅威は武田だろう。「好調」を宣言しているだけに、先手を奪われても準決勝のように全てを封じるパワー捲りが再現される可能性が高い。不気味なのはその武田3番手の小嶋だ。あくまで初手なので、自在に虎視眈々と勝ちを狙ってくる。単騎、自在を選択した選手も多く、目まぐるしく展開が動くスリリングな展開になるのは間違いない。今年の競輪界の勢力図を占う大注目の一戦となろう。