『奈良競輪開設57周年記念(GIII)レポート』 前検日編
配信日:2月1日
奈良競輪・開設57周年記念『春日賞争覇戦』は2月2日から開幕! 前検日となった1日は小雪が舞う冷え込みだったが、S級の精鋭99名が奈良競輪場に集結した。競輪祭直後の開催で、疲れた表情を見せる選手もいたが、明日からの競走は短走路だけに主導権争いは激化必至。選手のナマの声をお届けします。
開催を通して行われるファンサービスは工藤元司郎氏、荒木実氏、吉井秀仁氏によるガチンコ予想大会(司会・工藤わこ)、車券5000円以上ご購入の方にブランド品などが当たる抽選、女性入場者先着100名様に有名ブランドハンカチプレゼント、先着1000名様に早得キャンペーン!など。
また、初日のファンサービス、LOVE9によるトークショー、ダンスパフォーマンス(8R発売中)も見応え十分。是非本場で迫力あるレースをお楽しみ下さい。
<2R>
一次予選からは2レースの
片寄雄己
を。S級昇格後はイマイチのようだが、今回は表情も明るい。
「昨年暮れに体調を崩して体重も落ちてしまい、調子が悪かった。でも体重も戻ってきたし、練習の感触も良かったので、頑張れそうですね」
<3R>
続く3レースは
渡部幸訓
を。早目に競輪場入りすると入念にレーサーを組み立てる。
「セッティングを含め、色々悩んじゃってますね。記念配分は少ないし、頑張りたい。昨年の花月園記念は数字は良いけど、展開に恵まれた感じ。本村(隆文)さんには、昨年の福井記念でやられてるので、何とか借りは返したい。2回続けてやられちゃヤバイでしょ(苦笑)」
<5R>
佐藤成人選手
5レースは地元の
佐藤成人(写真)
が登場。最近の数字が悪いだけに、威勢の良い言葉は出てこなかった。
「随分前だけど、落車してからどうも調子が悪いねえ…。ここ何ヶ月かでだいぶ点数を落としてしまったね。ここは短走路の割には何でも決まるバンクなので頑張りたいね」
<6R>
6レースからは選抜戦がスタート。91期のエリート
藤田大輔
の先行一車に近い組み合わせだが、表情を引き締めて記者団に答える。
「(S級で半年以上走ったが)まだまだですね。前回もS級初優勝が見えたけど、そんなに甘いものじゃないですね(苦笑)。とにかく積極的なレースで持ち味を出し切りたい」
<7R>
市田佳寿浩選手
7レースは今年から復帰した
市田佳寿浩(写真)
の体調が気になるところ。競輪祭で1勝を挙げて上向き気配かと思ったが、言葉少な。
「う~ん、僕は『いつも通り自分の競走を』ってコメントを出すんだけど、まだ自分の競走ができてないのが現状だね」
1月の玉野Sが終わって冬季移動をしたのは
松本一成
。最近は大きい数字を叩くことも多く、コメントも控えめだ。
「新潟でも雪が積もるほどではないけど、天候が読めないので、前橋で練習した方がいいかなと思って、冬季移動して手島(慶介)さんと練習したが、自分の調子が良くないので…。スピード練習で調子が上がってくるといいんだが」
<8R>
大井啓世選手
8レースは昨年の当所記念で2着と地元の意地を見せた
大井啓世(写真)
に密着。多くの記者団に囲まれて、やや緊張の面持ち?
「昨年の記念は2着だったが、その後のFI で無様なレースをしてしまって…。競輪祭で久し振りにGI の舞台に立てたけど、思ってたほど差はなかった。もう一工夫すれば何とかなるような手応えはありましたよ。でも大きなこと言える近況じゃないしね(苦笑)。大ギヤ化を含め色々対策も考えてます。松岡(健介)君とは連係失敗もあるけど、それはもまれちゃった時だけ。スンナリ付け切れば、ワンツー行けるんじゃないかな」
<9R>
中村一将選手
9レースからは特選。S級S班を含めた一流レーサーが登場する。まずはチャレンジする側の
中村一将(写真)
。
「奈良は相性が良いんですよ。自分の状態も良いので楽しみですね。でも最近の点数上昇はFI で稼いだものなので、あまり参考にしないで下さい(苦笑)」
受けて立つのは
新田康仁
と渡部哲男。競輪祭は一息だった新田から。
「競輪祭は調整ミスだったようで、疲れが残ってて重かった。その後は疲れを取ることに重点を置いたので大丈夫だと思うが…」
渡部哲男
も最近は『らしさ』が見られず、元気がない。試行錯誤の状態か。
「昨年久留米記念からおろした新車で競輪祭まで走ったが、どうも車の出が悪い気がする。今回も新車を一応持ってきたが、古いフレームに戻してレースに挑んでみます」
<10R>
牧剛央選手
10レースは人気を集めそうな関東コンビを。競輪祭は惜しくも優参に失敗の
武田豊樹
だが、内容には納得しており、心配無用といわんばかりの表情を見せる。
「ここは何年か前の記念を走って決勝9着でした(苦笑)。競輪祭はもう少しのところで決勝に乗れなかったが、先行してそれなりの手応えは掴めてます。さすがに疲れがあったので、競輪祭の後は休んできました」
武田後位を死守する
手島慶介
もいつも通り陽気に競輪場入り。手島らしく競輪祭直後も乗り込んできたと言う。
「競輪祭翌日から街道で2日、バンクで2日乗ってきましたよ。バンクでは松本(一成)とモガいてきました。だいぶ身体の反応も良くなってきたし、自分でも楽しみです。チャンスさえくれば獲れるレベルには戻ってます」
競輪祭での活躍が記憶に新しい
牧剛央(写真)
は検車場の隅で地味に自転車を組み立てていたが、記者団に囲まれ苦笑い。
「競輪祭が終わって気持ちが少し変わりました。競輪祭だけだったと言われないように頑張るには、脚だけじゃなくてモチベーションの持ち方も変えないといけないと実感してます」
<11R>
稲垣裕之選手
最終11レースは近畿の大砲
稲垣裕之(写真)
が登場。地元を含めた近畿勢を引き連れての大駆けが期待できる。
「競輪祭は体調自体は悪くなかったのに、作戦ミスであったり、油断で出切れないレースが多かったですね。その辺が甘さなのかな。このバンクは早目から先行争いをする価値があるし、やりますよ(笑)」
稲垣に真っ向勝負を挑む
飯野祐太
は彼らしく、淡々とした口ぶり。
「競輪祭は前半2日間は組み立てミスもあって自分のレースができなかった。中4日だけど疲れはないと思います。333バンクはどちらかといえば好きな方です。でもここは初めてなので、自分のレースができるように頑張りたい」
競輪祭でGI 初優参を果たした
武井大介
も多くの記者が取り囲んだ。
「GI 初の決勝だったけど、それほど緊張もしなかったし、いつも通りに走れた。やっぱりみんな強かったけど、僕の調子も良かったので驚くほどの力差はなかった気がします。上のレベルでもやれそうな気になりましたね。自分のやりたい事、競走スタイルも決まってきましたしね」
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情報提供:日刊プロスポーツ新聞社
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