『奈良競輪開設59周年記念(GIII)レポート』 2日目編
 
配信日:2月12日


 奈良競輪場開設59周年記念「春日賞争覇戦」は2日目を終了。優秀競走「はきもの杯・飛天ちゃん賞」をメーンに、二次予選A、Bの計7個レースで激しい勝ち上がり戦が展開された。優秀戦を制したのは市田佳寿浩。突っ張り先行の村上義弘の番手から追い込み、近畿ライン3車で上位独占を決めた。
 3日目の明日も先着入場2000名様にラッキーカードを配布し、抽選で200名様にまんぷく券をプレゼント。場内予想会「ダイナミック奈良競輪」は2R、5R発売中に予定されています。また、13日、14日はガールズケイリンを開催。明日は予選1、2が行われます。ぜひ、本場にお越しください。


<5R>
松井英幸選手
松井英幸選手
   二次予選最初のレースを制したのは松井英幸(写真)だった。田中雅史との連結が外れたが、付け直して鋭脚を発揮した。
  「ピンチだったけど、落ち着いて走れましたね。周りは見えていたし、バックで惰性に乗ったので、何とか勝てました。調子はいいです」
  まくった田中雅史のスピードも際立っていた。
  「1番(湊崎裕次)に見られていて番手まくりがあると思いましたが、脚は溜まっていたし、行くしかないですからね。今回は気持ちが前々にいっている。身体の反応がいいし、手応えはあります。体調自体は変わりないんですが、月が変わってガラリと成績が良くなりました」
  和田圭は3着で準決勝Cに進出した。
  「展開的に1着はありましたね。ワンテンポ遅れてしまった。8番(田中雅史)任せにしないで自分で仕掛ければ良かった」


<6R>
大庭正紀選手
大庭正紀選手
   谷田泰平と立石拓也で主導権争い。これをまくった永澤剛の後位に切り替えた大庭正紀(写真)が直線で追い込んだ。
  「谷田君が先行してありがたかったです。永澤君が来るのが意外に早くてちょっとスピードも違いました。でも、谷田君もしっかり踏んでくれていたので、切り替えることができました。身体の反応はいいですね。準決Aはメンバーがいいから厳しいけど、しっかり頑張ります」
  まくった永澤剛が2着。連日の動きは光っている。
  「2車なら出させてくれると思っていたけど、フタされてヤバイと思いました。展開が向きました。出来すぎですね」


<7R>
柴崎俊光選手
柴崎俊光選手
   柴崎俊光(写真)が豪快にまくって圧勝。同型相手にスピードの違いを見せた。
  「今日のメンバーなら後方からのまくりでもいいところまではいけると思っていました。ホームで仕掛けようとした時に有馬(雄二)さんがまくったので、いやらしかったんですが、付け直してバックからまた踏んでいきました。調子はいいと思います」
  単騎の須藤雄太が伊藤健詞をさばいて柴崎を追走。そのまま2着に流れ込んだ。
  「(柴崎が)仕掛けるのが分かったので、番手をどかしにいきました。内が有利ですからね。大ギアの割にはよく反応できたと思います」
  先行した一ノ瀬匠マークから番手まくりを放った江口晃正が3着で準決Cに勝ち上がった。
  「一ノ瀬君は貴重な西九州の先行型ですからね。番手から出たくはなかったけど、スピードが違っていたから仕方がなかった。最近は本当に流れがいいし、それをモノにできるぐらいの状態には仕上がっています」


<8R>
三宅達也選手
三宅達也選手
   二次予選A一発目の8レース。荻原尚人と中野彰人で予想どおりの先行争いとなった。まくった三宅達也を三宅伸がゴール前できっちり捕らえ、一番人気に応えた。
  「(佐藤成人が)ちょっと遅れていたから、上手くさばけた。(三宅達也は)思ったところで仕掛けてくれるからいいね。今日は付いていっただけ。状態は悪くないと思います」
  三宅達也(写真)が2着で岡山ワンツーとなった。
  「(三宅)伸さんがさばいてくれたので、いい位置が取れました。堀(勝政)君も3番手に付いてくれたし、ラインのおかげです。中野(彰人)君を目標にいい感じでまくって行けました。伸さんはやっぱり余裕があるし強いです」
  切り替えた岡部芳幸が岡山コンビを追って3着に入った。
  「(佐藤)成人が(中野彰人に)付いてきてくれれば、持っていってその煽りがあるから面白かったと思うんですけどね。結局、岡山勢の展開になって、おいしいところだけ持っていかれた感じ。何とかしたかったが…。脚は初日よりも良かったです」


<9R>
山口幸二選手
山口幸二選手
   稲垣裕之が神山拓弥を叩いて先行。番手の山口幸二(写真)がきっちり追い込み、SS班の貫禄を示した。
  「稲垣が頑張ってくれた。出切るのにけっこう脚を使っていたから、しんどかったと思います。昨日と違って今日は集中して走れました。一番人気でそればっかり気になっていたので、期待に応えられて良かったです」
  2着に逃げ粘った稲垣裕之も手応えはつかんだ様子。
  「初日の走りでデキは把握できていたし、それを上手く繋げることができました。今日はいいペースで踏めたと思います」
  叩かれた神山拓弥は山口泰生を飛ばして3番手をキープ。そのまま3着に流れ込んだ。
  「稲垣さんを突っ張りたかったけど、スピードが違ったので、番手か3番手で粘るしかないと思いました。身体があんまり動いていない。ローラーに乗っていても違和感があるし、バランスが崩れているみたい。凌いでいくしかないですね」


<10R>
永井清史選手
永井清史選手
   永井清史(写真)が世界レベルの豪脚を披露。打鐘前から一気にカマして別線を一蹴した。
  「いいタイミングで仕掛けられたし、最後までスピードを落とさずに踏めました。3コーナー辺りで南(修二)さんが朝日(勇)さんのヨコまでまくって来ていたのが分かったので踏み直しました。状態は問題ないですね」
  単騎の南修二は中部コンビ追走からまくって出て2着に入った。
  「レースの流れで、永井君の展開になりそうだったので、その3番手にいきました。行けるところまでと思って仕掛けたけど、合わされました。まくれたら格好良かったんですけどね。これが今の自分の力です」
  永井マークの朝日勇は3着。
  「当たり前ですけど永井君は強いです。打鐘のところは集中して千切れないように必死でした。今日は付いていけただけで許してください」


<11R>
市田佳寿浩選手
市田佳寿浩選手
   村上義弘が五十嵐力を突っ張って先行。市田佳寿浩(写真)が好アシストから追い込んだ。
  「近畿3人がみんな自分の役割をしっかり果たせたと思います。道中は余裕もあったし、まくりに対応する準備もしていた。村上さんはやっぱりすごいね。ギリギリのところまで待ってから踏んだ。また、明日も一緒なんで、しっかり決めたいね」
  地元の大井啓世が直線で中を割って2着に突っ込んだ。
  「連日、村上様のおかげです。それに尽きます。村上が突っ張ってくれた時点で何としても3着までにはと思っていました。デキは思っている以上にいいかもしれません。明日が一番の勝負だと思っているので何とか決勝に乗りたい」
  村上義弘は連日、先行でラインを上位独占に導いている。
  「色々な競走パターンを考えて、今日は前を取った方がいいかなと。後ろだと粘られる可能性もありますからね。かかりは全然良くなかったですけど、今日はカズ(市田佳寿浩)がいいアシストをしてくれて助かりました」

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情報提供:日刊プロスポーツ新聞社
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