『東日本大震災被災地支援競輪 開設61周年記念奈良競輪(GIII)レポート』 前検日編
 
配信日:9月9日


 明日(10日)から奈良県・奈良競輪場で、東日本大震災被災地支援競輪・奈良競輪開設61周年記念「春日賞争覇戦」(GIII)が開幕します。オールスターで優勝争いを演じた山口幸二選手、深谷知広選手をはじめ、市田佳寿浩選手、大塚健一郎選手などS班勢も参戦で、連日白熱したレースが繰り広げられそうですよ。また若手機動型も多数参戦しているので、333バンクならではの熱い主導権争いも必見です。
 明日のファンサービスは、先着入場者1000名様にラッキーカードを配布、抽選で150名様にメッセンジャーバッグや目覚まし時計、まんぷく券(場内グルメ街で利用できる500円分チケット)が当たります。また、先着入場者300名様にオリジナルタオルをプレゼント、さらに先着女性入場者300名様には携帯ストラップもプレゼント。明日はぜひ1レースから、奈良競輪場でお楽しみ下さい!

強い日差しが照りつけた今日の奈良競輪場


<1R>
井上嵩選手
井上嵩選手
   オープニングレースで注目は97期の井上嵩(写真)。前回は予選敗退も積極策で成績は徐々に上昇カーブを描いてきている。
「記念は2回目ですけど(1回目は7月の小松島記念)、初日1レースは初めてですね。(竹澤浩司とは)S級一発目の別府で対戦していて、その時は勝っています。奈良は直線が短いと聞いていますから、後手だけは踏まないように。333はあまり得意ではないんですけど、先行で確実にいきたいと思います」
 実力上位は馬渕紀明。竹澤浩司との連係で一次予選突破なるか。
「前走後はいつも通り練習してきましたよ。奈良は走りやすいし、好きなバンクですね。明日は竹澤(浩司)君に任せていきます。回数は少ないですけど、連係はありますし、いつも頑張ってくれます。1レースは特別競輪で経験しているし、今回は1レースのような気がしていたので準備はしてきました」


<2R>
片岡迪之選手
片岡迪之選手
   好機を逃さない仕掛けで片岡迪之(写真)が二次予選進出を狙う。
「奈良は前回の記念以来ですね。岡山は雨がすごくて、近くも被害も出ましたが、練習は雨が来る前にもしっかりやっていたので大丈夫です。ようやく良くなってきたかなとは思います。そろそろ頑張らないといけないと思うし、脚的には戦えると思います。あとは後手を踏まないように注意して、自分のタイミングを見て仕掛けていきたいですね」
 近況は大敗が続いているが、そろそろ巻き返しを図りたい笹倉慎也
「(7月の和歌山で)落車したあとはケアしていたんですけど、成績が良くないので、前回の立川のあとは10日間くらいあいたので、練習量を増やしてみました。練習の感じは良かったんですけど、それがレースでどうでるかですね。自力自在で良いレースをしたいです」


<3R>
藤田大輔選手
藤田大輔選手
   決勝進出こそ無いものの近況は自在戦で1着を量産している藤田大輔(写真)
「奈良に前来た時(今年2月の奈良FI予選)と、対戦相手(山中貴雄と肥後公允)が一緒ですね。その時は1着だったと思います。調子は戻ってきていると思いますね。高知記念の前に落車を2回して、バックも減っています。1回付いているバックもなりゆき先行みたいな感じでしたから。先行で勝てない気がしてしまって…(苦笑)。明日も相手次第で組み立てて頑張っていきたいと思います」
 前場所で決勝進出の山中貴雄、今回も捲り一発があるか。
「前回のあとは普通に練習してきました。調子的には変わらず問題ないですよ。奈良の333もイメージは普通ですね。自力で展開次第で考えて走ります」
 地元の肥後公允。近況はやや成績落ちしているだけに、地元戦でどうでるか。
「地元記念は初。練習の感じは悪くないんですけどね。でもレースでは…。流れを変えられるように頑張ります」


<4R>
古屋琢晶選手
古屋琢晶選手
   予選は堅実にクリアしている古屋琢晶(写真)、ここも期待の一車か。
「調子は変わらず良くなってきていると思います。奈良は今年も走っているし、333の方が好きなので良いですね。練習も普通にいつも通りしてきたし、明日も自力でいつも通りですね。333なので仕掛けのタイミングは逃さないように、あと油断はしないように頑張ります」
 今期から初S級の中井太祐は初の地元記念。
「記念もそうですけど、S級で地元は初めて。ただこの成績なので…脚も足りないし、力不足です。でも頑張ります」
 その中井を目標にしそうなのはベテラン・郡山久二
「20日ほど空いていて、台風が来たりして出来なかった日もありましたが、いつも通りの練習で来ましたよ。(中井は)A級時代は良いレースしていたのは知っていたけど、落車して骨折してからは…。でも地元記念なんで、良いレースしてくれると思います」


<5R>
橋爪亮選手
橋爪亮選手
   7月の岸和田FIで落車して欠場していた橋爪亮(写真)だが、8月松山で復帰(途欠)。2場所目となる今回はどうか。
「落車は骨折はしなかったんですけど、指を負傷して…。前回から1カ月あいたので、しっかり練習はやってきました。ケガも大丈夫です。落車する前と感じは変わらないと思います。タイムもだいぶ戻ってきています。明日は金山(栄治)さんが相手なんですよね? うまく走りたいと思います」
 今期から初S級の楢原由将は「記念は初めてです。調子は悪くないですし、自力で頑張ります」
 オールスターは誘導をしていた玉木勝実は「オールスターの間も、乗ったりウエイトしたりと練習はしていました。今回も喜んで走ります。ギアを下げたりして、まずはしっかりと前に付いていけるようにしていきます」


<6R>
中村雅仁選手
中村雅仁選手
   前回は地元FIで予選敗退となった中村雅仁(写真)。その悔しさを今回にぶつける。
「地元戦のあとはショックで、練習してきました! 感じはずっと悪くないんですけど、レースでうまくいっていない感じですね。そこをどうにか払拭して、流れを良くしていきたいです。点数的にも、メンバー的にもそうですけど、奈良ですし、自分は捲れないと思うし、いつも通り頑張ります」
 8月の2場所がともに車券に絡めず大敗の荒木伸哉だが「前回は練習も、レースで付いていく分にも大丈夫だったのに、動いたらダメでした。ちょっと暑いところで練習しすぎて夏バテみたいな感じでした。もうそんな歳じゃないってことですかね。今回は大丈夫。奈良バンクは前々にいないとダメだし、最終的に主導権を取るくらいの気持ちでいきたいです」


<7R>
田中孝彦選手
田中孝彦選手
   奈良バンクと好相性の田中孝彦(写真)は「前回の落車はもう大丈夫です。奈良は前回FIで優勝しているし、イメージは良いので今回も頑張ります」
 点数上位の吉永好宏は前々勝負を選択。
「2週間くらい空いたので、しっかり休養もとれたし、感触は悪くないです。明日は目標もいないですし、奈良は前々にいないといけないので、自分で前々に動きたいと思います」
 大ギアの岡崎景介はここも一発を狙う。
「調子は良いと思います。ここまでは体調を整えるくらいで、ほどほどにしてきました。333は成績が良いですけど、たまたま(笑)。中村(光吉)さんとの連係はたぶん初めて。明日もいけるところから、いきたいと思います」


<8R>
有馬雄二選手
有馬雄二選手
   予選のラストカードには地元の有馬雄二(写真)が登場。
「明日は佐川(翔吾)君を目標に。連係はあります。しっかり練習してきましたし、調子は悪くないですよ。奈良記念は2回目ですが、奈良に移籍してからは初めてです。まずは千切れないように、そこだけは注意して番手で頑張ります。気持ちは入っています」
 松戸記念での好走が記憶に新しい佐川翔吾は「前回もその前も初日に失敗してしまいました。いつも通りに練習して、調子は悪くないです。明日もいつも通り先行で。記念だし、また勝ち上がりたいですね」
 前走は956着と振わなかった佐藤亙が巻き返しを誓う。
「前回は練習を変えていったんですよ。ギアをかける練習をしていったんですけど、踏んだ感じが練習不足みたいになってダメでした。今回は練習もいつも通りに戻して、普通にやってきました。自力自在に頑張りますよ」


<9R>
松川高大選手
松川高大選手
   ここからメインの初日特選がスタート。まずは九州ラインに注目したい。オールスターで2勝を上げた松川高大(写真)は「特選は良いですね。松戸の時も1着でしたし、3着以内で優秀にいけますから。オールスターは順延もあって1週間近く競輪場にいて、精神的な疲れはありました。中2日くらいしかなかったですけど333バンクは好きですし、頑張ります」
 松川とは初連係となる大塚健一郎は「オールスターはあまり良くなかったので修正したいです。ここ2場所は新フレームを使っていたんですけど、手応えがなかったので元に戻します。戻してみてアタリがくれば、それでいこうと思います」
 金子貴志は「オールスターのあとは軽めで調整してきました。前回から新フレームで、セッティングをもう少し出したいですね。奈良はイメージ悪くないですし、自力で頑張ります」
 南関は武井大介の動向がレースの鍵を握りそう。
「中3日だったので、軽めに調整してきました。オールスターは脚自体は悪くなかったのに作戦ミスでしたね。展開が読めなかったです。林(雄一)さんが付いてくれるなら、自在で頑張ります」
 武井マークの林雄一はオールスターで2443着とまとめた。
「中4日だったので、自分なりにやってきました。2日間練習して、2日間はマッサージして。練習後も好きなことをしてストレスを発散してきました(笑)。オールスターは4走とも伸びていたし、踏み応えがありました。FIでは出来ていたんですけど、GIでも出来たのが自信になりました」
 後閑信一は「オールスター後は練習ばかりやってきました。今回もしっかり頑張りますよ!」


<10R>
山口幸二選手
山口幸二選手
   地元オールスターで準優勝の山口幸二(写真)、報道陣が一挙に取り囲む。
「オールスターの決勝は、浅井(康太)に追いついたので脚が一杯! ビシッと最初から付いていけたら、10車身くらい抜いていたいと思うけど(笑)! さすがに疲れはあるけど、走ってみないと体調は分からない。肉体的な疲れは休めば何とかなるけど、精神的な部分の疲れはね。でも自分で選んだあっせんだし、責任感もありますから。明日は川村(晃司)の番手、連係は覚えていないから初めてかな」
 レース巧者の木暮安由はここでどういう一手を打ってくるか。
「奈良はこれで3回目ですね。前橋バンクと似ているので、感じは良いですよ。オールスターが終わってからはけっこう練習していましたね。疲れは多少残っているとは思いますが、明日は自力自在で前々に踏んでいきます」
 岡山コンビはここも一発を狙う。石丸寛之は「調子はボチボチですね。オールスターのあとは中4日で調整程度で。疲れは走ってみないことには分からないけど、上積みが出来る年齢でもないですしね(苦笑)。明日は前で頑張ります」
 岩津裕介は「奈良は333だし好きなバンクですよ。練習はそこそこしてきたし、体調は大丈夫。調子も戻ってきていると思います」


<11R>
深谷知広選手
深谷知広選手
   メインレースは深谷知広(写真)が登場。ここでも旋風を巻き起こすか。
「オールスターのあとは2日間くらいしかなかったですからね。明日もしっかりと主導権を取っていきたいです。取れなかった時の対処の仕方も最近は分かってきたので、力を出し切れるように頑張ります」
 59周年の覇者・市田佳寿浩は深谷との強力ラインを形成か。
「それなりには良くなってきていると思います。一頃はだいぶ苦しみましたからね。福井記念の時のように頑張りたいし、そういう使命感は持っています。深谷君との連係は昨年の高松宮記念杯の敗者戦であったと思います。確か番手を回って、3着だったと…」
 オールスターで2年ぶりのGI優出(4着)を果たした合志正臣は「決勝は落車があって、ガシャーンという音にビクッとしてしまいましたね。前を追いかけるのに脚を使ってしまったし、(山口)幸二さんの後ろか、(佐藤)友和の後ろか悩んでしまったのがダメでしたね。中3日なので、ゆっくりしてきました。最近は良い感じですが、オールスターが全開だったかもしれないし、一走してみないことには分からないですね。明日は(小川)勇介の後ろにいきます」
 小川勇介は「前回は戦った結果ですし…。奈良は良いと思うので、頑張ります」
 福田知也は「調子は普通ですね。奈良もすごい久しぶりです。明日はみんなもそうだと思いますけど前々でいきます」
 望月永悟は「状態は変わらずですね。(奈良で)後手を踏まれても仕方ないし、どこまでやるか、(福田の)気持ち次第ですね」

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