向日町競輪開設70周年記念「平安賞」は、9月6日に最終日を迎えた。決勝戦を制したのは、中団からまくりを決めた山田英明。一昨年4月武雄記念以来、3度目のGIII制覇を達成した。
決勝戦 レース経過
号砲で、近藤龍徳が素早く飛び出して正攻法の位置を確保。山田英明-近藤のラインが前受けで、中団に取鳥-高原仁志の中四国勢、単騎の畑段嵐士、後方に鈴木裕-竹内智彦の東勢となって周回を重ねる。
青板2センターから鈴木が上昇して、赤板過ぎに前団を押さえて前に出る。だが、叩きに来る取鳥の動きに気を取られたのか、内のコースを空けてしまい、そこを2コーナーで山田に突かれる。打鐘で押さえた取鳥に対し、鈴木の内をすり抜けた山田が中団を確保、鈴木は後方に追いやられる。そのまま取鳥の先行態勢となるも、初手から中四国勢を追っていた畑段が3コーナーで内をすくって番手勝負に出る。激しい競り合いの末に畑段が番手を奪い取るが、最終ホームでの取鳥のダッシュに付け切れず車間が空いてしまう。取鳥が後続を引き離してどんどん逃げていく形となったが、山田が2コーナーまくりで襲い掛かる。2センターで取鳥を捕らえた山田は、近藤の追撃も退けて人気に応えた。
山田英明選手
賞金ランキングで上位に付けている山田英明(写真)が、一番人気に推された決勝でしっかり優勝をつかみとった。
「やっと自力で記念を獲れました。今開催はあまり体調が良くなくて、調整しながらっていう感じでしたけど、最終日は体が少し動くようになって、これなら勝負できるかなと思いました」
前受けを選択して赤板では車を下げたが、2コーナーで鈴木裕ラインをすくって中団を確保。取鳥雄吾の番手でもつれた高原仁志と畑段嵐士の決着が付くと、最終1センターから一気に仕掛けて、豪快に前団を飲み込んだ。
「(竹内智彦の)内に差してしまったので、バックを踏むくらいならと思って踏んだら、すんなり中団が取れました。そしたら1番(畑段)が番手勝負に行って、まくりごろになったので行くしかないなと。差されるとか、まくれないとかは考えずに仕掛けました」
他地区ではあるが、番手に近藤龍徳が付いたことも大きかった。
「風が強かったので、初手は前からが良いなとタツ(近藤)と話していたら、死ぬ気で取りに行ってくれました。あれは大事なところだったし、ラインのお陰です。タツが自分の後ろを選んだことが気になっていたけど、タツは嗅覚が良いから、付いてくれたことで自信にもなりました」
記念優勝は一昨年の武雄以来。今年はここまでに全日本選抜とオールスターでも優出し、トップクラスで抜群の安定感を見せている。
「賞金的にも気を抜けない状態だから、初日から1つでも良い着をと思って踏んでいました。自分はコツコツやるしかないので」
グランプリ出場を目標に、今後も山田らしく結果を残していく。
山田を巧追した近藤龍徳が2着でラインワンツーが決まった。
「すごいスピードでしたね。ヒデさん(山田)は、前を追いかけながら伸びていく感じだったから、4コーナーであれ?って思ったけど、全然抜けなかったです。まずはしっかり付いて行くことが自分の仕事だったから、その仕事ができて良かった。(自分自身は調子が)良くない中で連日、ラインのお陰でこの着が取れました」
山田ラインを追いかけた鈴木裕の後ろから、竹内智彦が伸びて3着に入った。
「ヒデ(山田)にやられましたね。ヒデに先にまくられたら、あとはどこまで行けるかしかないので。前々回の前橋からシューズを変えたりして良くなっているので、このままどこまで行けるか楽しみです」
逃げた取鳥雄吾は末を欠いて5着に沈んだ。
「ヒデさん(山田)が中団で、畑段さんが後ろに来たのも見えたんですけど、落ち着けなかったです。高原さんが勝つか、畑段さんが勝つかを見ている時に上を行かれてしまったら終わるので。もうちょっとペースで踏んでいたら良かったですね」
地元の畑段嵐士は6着に敗れるも、取鳥の番手に競り込んで見せ場は作った。
「(番手に行ったのは)完全に流れでした。(地元のプレッシャーは)ありましたけど、それなりに力は出し切れたと思います。脚がなかっただけです。また頑張ります」
青板2センターから鈴木が上昇して、赤板過ぎに前団を押さえて前に出る。だが、叩きに来る取鳥の動きに気を取られたのか、内のコースを空けてしまい、そこを2コーナーで山田に突かれる。打鐘で押さえた取鳥に対し、鈴木の内をすり抜けた山田が中団を確保、鈴木は後方に追いやられる。そのまま取鳥の先行態勢となるも、初手から中四国勢を追っていた畑段が3コーナーで内をすくって番手勝負に出る。激しい競り合いの末に畑段が番手を奪い取るが、最終ホームでの取鳥のダッシュに付け切れず車間が空いてしまう。取鳥が後続を引き離してどんどん逃げていく形となったが、山田が2コーナーまくりで襲い掛かる。2センターで取鳥を捕らえた山田は、近藤の追撃も退けて人気に応えた。
山田英明選手
「やっと自力で記念を獲れました。今開催はあまり体調が良くなくて、調整しながらっていう感じでしたけど、最終日は体が少し動くようになって、これなら勝負できるかなと思いました」
前受けを選択して赤板では車を下げたが、2コーナーで鈴木裕ラインをすくって中団を確保。取鳥雄吾の番手でもつれた高原仁志と畑段嵐士の決着が付くと、最終1センターから一気に仕掛けて、豪快に前団を飲み込んだ。
「(竹内智彦の)内に差してしまったので、バックを踏むくらいならと思って踏んだら、すんなり中団が取れました。そしたら1番(畑段)が番手勝負に行って、まくりごろになったので行くしかないなと。差されるとか、まくれないとかは考えずに仕掛けました」
他地区ではあるが、番手に近藤龍徳が付いたことも大きかった。
「風が強かったので、初手は前からが良いなとタツ(近藤)と話していたら、死ぬ気で取りに行ってくれました。あれは大事なところだったし、ラインのお陰です。タツが自分の後ろを選んだことが気になっていたけど、タツは嗅覚が良いから、付いてくれたことで自信にもなりました」
記念優勝は一昨年の武雄以来。今年はここまでに全日本選抜とオールスターでも優出し、トップクラスで抜群の安定感を見せている。
「賞金的にも気を抜けない状態だから、初日から1つでも良い着をと思って踏んでいました。自分はコツコツやるしかないので」
グランプリ出場を目標に、今後も山田らしく結果を残していく。
山田を巧追した近藤龍徳が2着でラインワンツーが決まった。
「すごいスピードでしたね。ヒデさん(山田)は、前を追いかけながら伸びていく感じだったから、4コーナーであれ?って思ったけど、全然抜けなかったです。まずはしっかり付いて行くことが自分の仕事だったから、その仕事ができて良かった。(自分自身は調子が)良くない中で連日、ラインのお陰でこの着が取れました」
山田ラインを追いかけた鈴木裕の後ろから、竹内智彦が伸びて3着に入った。
「ヒデ(山田)にやられましたね。ヒデに先にまくられたら、あとはどこまで行けるかしかないので。前々回の前橋からシューズを変えたりして良くなっているので、このままどこまで行けるか楽しみです」
逃げた取鳥雄吾は末を欠いて5着に沈んだ。
「ヒデさん(山田)が中団で、畑段さんが後ろに来たのも見えたんですけど、落ち着けなかったです。高原さんが勝つか、畑段さんが勝つかを見ている時に上を行かれてしまったら終わるので。もうちょっとペースで踏んでいたら良かったですね」
地元の畑段嵐士は6着に敗れるも、取鳥の番手に競り込んで見せ場は作った。
「(番手に行ったのは)完全に流れでした。(地元のプレッシャーは)ありましたけど、それなりに力は出し切れたと思います。脚がなかっただけです。また頑張ります」