『向日町競輪場開設56周年記念(GIII)レポート』 前検日編
 
配信日:9月27日



 明日28日からは向日町競輪場で開設56周年記念(GIII)「平安賞」が開幕する。前検日の今日は地元の村上義弘ら、トップレーサーが続々と検車場に姿を現し、各々の愛車を入念に整備した。
  なお、記念開催に合わせて本場では先着2000名にラッキーカードを配布する他、明日は落語家・桂笑丸、桂三若さんによる「爆笑向日町お笑い寄席」と様々なイベントが予定されています。1年に一度の記念開催、ぜひ向日町競輪場に足をお運びください。
 


<5R>
 予選のトリを飾る5レースには山岸正教が登場する。最近は初日に勝ち上がりを逃すシリーズが続いているが、地元のここだけは負けられない。
  「夏場に暑かったからか、年齢からなのか。ここ何場所かは初日に体がだるくって、力が入らなかった。それもあったので、今回は練習もしたけど、直前はみっちり休んできました(笑)。記念でヒットを飛ばしたいし、後半の地元勢に弾みが付くようなレースがしたいですね」



<7R>
勝瀬選手
勝瀬 卓也選手
   7レースを走る勝瀬卓也(写真)は近況絶好調。最近は自力を出すレースも多く、ここ3場所は決勝を外していない。
  「同県の強い人に、まだ遅くないと言われて、3、4月から練習量を増やして、質も考えた。最近は意識して自力を出すようにしてるし、人の後ろに付いてても楽になりましたね」
  対戦する松岡健介は7月福井記念で優出して以来、決勝進出していない。調子落ち? 体調が気がかりだ。
  「調子は悪くないんだけど、あれから警戒されて思うように走らせてもらえないんです。向日町で良い経験をしたことがないし、今回は色んな意味で流れを変えたいですね」



<8R>
三宅選手
三宅 達也選手
   8レースでは三宅達也(写真)が選抜スタートになってしまったが、ASで1勝を挙げ、直前の宇都宮FIで優出と調子は上向きの様子だ。
  「選抜スタートは仕方がないですよ。でも、やっと感じ良く踏めるようになってきたし、やれるメドが立ってきた。あとは運と展開。また、ひとつずつステージを上げていきますよ」
  追加参戦の郡英治も前回優出している。
  「追加は昨日聞きました。いきなりだったけど、練習不足よりはいいんじゃないですか。前回からフレームとシューズを元に戻して、感じがよくなった。久々に決勝に乗れたのもあるけどね」


<9R>
小野選手
小野 俊之選手
   9レースからは初日のメインレース特選が始まる。ここでは、まず前回一宮FIで優勝した小野俊之(写真)を取り上げたい。
  「なかなか勝てなかったけど、ようやく脚も戻ってきました。一時は焦る気持ちもあったけど、それも受け入れて、今は精神的にも強くなった気がする。競輪に集中できてますね」
  松岡彰洋や池崎太郎を相手に北津留翼がどう戦うのかもこのレース注目の一つ。直前にはアジア選手権でスプリントを連覇しているだけに、本業でも結果が出したいところ。
  「松岡さん、池崎さんと対戦するのは初めて。実戦はASから走ってないので、レース勘が鈍ってないかが心配ですね。でも時間があって調整はしっかりできたし、脚に問題はありません」


<10R>
稲垣選手
稲垣 裕之選手
    10レースは稲垣裕之(写真)が満を持しての登場。同期・同級で同じ適性組でもある海老根恵太を迎え撃つ。
  「地元記念を走るのはまだ2回目だし、緊張してますね。でも、良い感じで気持ちが高ぶってるので空回りしないようにしたい。地元はいつもの100倍増し、練習の感じも最高でした。海老根君にはまくられてばかりのイメージだけど、負けないように頑張ります」
  それを聞いた海老根恵太は、「やったり、やられたりだと思うけど」と対戦成績を振り返る。
  「前回がナイター競輪だったので分からない部分もあるけど、体調は変わらずいいですよ。向日町は初めてです」
  地元のASで惜しくも優勝を逃した高木隆弘は、「たしかにショックだったけど、1週間で気持ちは立て直しました。間隔も空いたので練習もバッチリ」とリラックスムード。


<11R>
村上選手
村上 義弘選手
   11レースでは昨年の当所記念覇者、そして地元のエース村上義弘(写真)が連覇へのスタートを切る。
  「ASのあとは地区プロもあったけど、調整は問題ない。去年は体調が悪い中での優勝だったけど今年は体調が良いし、平安賞のタイトルだけは誰にも譲りたくない。精一杯頑張ります」
  対する坂上忠克はいつにも増して口が滑らか。
  「前回(佐世保FI253着)は初日と最終日に逃げてるんです。ちょっと前までは近所の海に自力を捨てようかと思ってたくらいだから(笑)。状態は良くなってるし、あとは結果が欲しいですね」
  前田拓也からも好調宣言が飛び出した。
  「前回の観音寺FIの前に同県の若手とかと5人で2泊3日のびわこ合宿を組んだ。びわこ1周、140キロくらい乗り込んだり。観音寺は追加だったんだけど、どうかなと思いながらも走れたからね。ここは走りやすいし、前回から引き続き調子はいいですね」



   
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情報提供:日刊プロスポーツ新聞社
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