『向日町競輪開設60周年記念(GIII)レポート』 3日目編
 
配信日:1月24日


 向日町競輪開設60周年記念「平安賞」は3日目を迎え、決勝進出を賭けて準決勝が争われた。11レースでは武田豊樹が敗れたが、地元勢や山崎芳仁は順当に決勝進出。明日は地元勢VS山崎芳仁の決勝戦となりました。
 最終日もたくさんのイベント、ファンサービスが用意されております。まずはオリジナルクオカードを抽選で200名様にプレゼント。また、先着1,000名様に携帯カイロを差し上げます。さらに、明日25日(火)は井上薫氏、児島一彌氏、和田年弘氏による予想会(9,10,11R発売中)、決勝表彰式が実施されます。こちらもどうぞお楽しみに。


<9R>
山崎芳仁選手
山崎芳仁選手
佐藤慎太郎選手
佐藤慎太郎選手
   山崎芳仁(写真)が7番手から怒涛のまくりを決め、3番手の紺野哲也まで連れ込みラインで上位を独占。ファンの人気に応えた。
 「ジャンでバックを踏まされて、前に追突しそうになって危なかったですね。仕掛けた所と、内容は初日と大体同じですね。(中団の)芦澤(大輔)君を見ながら踏んで行ったけど、感じは良かったしスピードも乗りましたね。和歌山記念のときの状態だったらまくれなかったと思うけど、今回は体調も良いんで」
 佐藤慎太郎(写真)は山崎を交わせず。
 「山崎は出切ってから流してたし、最後にのぼって4コーナーから山下ろしを掛けて踏んでたから、あれを交わすのは難しいよ。付いていく分にはもっと行けるけど、差すのはね。山崎のロングまくりを抜ける感じではないんだから、状態はまだ出来上がってないかな」
 紺野哲也は必死の追走で3着を確保した。
 「9番手だったし、山崎は1コーナーの所で山を上りながら踏んでいったからキツかった。1コーナーの所で頑張って良かった」
 山田久徳は果敢に逃げたが、格上の山崎には敵わなかった。
 「とりあえずまくりに構えた所で無理だし、先行しようと思ってました。バック線はとれたし、あんなもんでしょう。脚がないってことだし、また練習します」
 芦澤大輔は反応が遅れ、先まくりできず。
 「今日は前受けか中団からの作戦でした。予想した展開にはなったし、理想は先まくりだったけど、山崎さんが思ったよりも早く来たんで出られなかった」
 藤田和彦はジャンで山崎をけん制したが…。
 「山田がフカしてたんで、これでは山崎にまくられると思って(付いていかずに)芦澤のまくりに期待して切り替えた。バックを踏んで山崎の所に思いっ切り下りてけん制したけど力が違ったね」


<10R>
川村晃司選手
川村晃司選手
村上義弘選手
村上義弘選手
   10レースは川村晃司(写真)がホームからカマして岡田征陽のラインを叩くと、あとは番手の村上義弘とのマッチレースに。村上は懸命に追い込むが、川村が力で押し切った。
 「今日は2分戦だし、前受けか後ろ攻めのどちらかだった。結果的に前受けになったから、遅ければ突っ張るし、早めに来たら引いてカマす作戦だった。たとえ巧くいかなくても、絶対に仕掛ける所があるんで、それを逃さないようにと。良いタイミングでいけたし、出切ってからも感じがよかった。調子は問題ないと思います」
 村上義弘(写真)は懸命に追い込んだが交わせず。
 「川村がすごく強かった。競輪祭で連係したけど、そのときよりも更に強くなってる感じだった。付いていて楽勝かと思ったし、車間を開けて詰める勢いで追い込んだけど全然抜けなかった。ちょっとショックですね」
 前田拓也は昨日に続きキッチリマークして3着に入った。
 「連日、最低限の成績は残せてるし、決勝にも乗れたんでよかった。今日はしっかり後ろを固めることが仕事だったし、前の2人が強かったですね」
 岡田征陽は飛び付きを狙ったが、あっさり叩かれて何もできず。
 「今日は先行するか、番手に飛び付くかの作戦だったけど…。行かれてしまっては仕方ないですね」


<11R>
村上博幸選手
村上博幸選手
香川雄介選手
香川雄介選手
   村上博幸のけん制により、武田豊樹は力尽き敗退した。最終レースは、稲垣裕之の先行に乗り、村上博幸(写真)がキッチリ追い込んで1着。地元記念初優勝に王手を賭けた。
 「結果的に武田さんを退かせたけど、粘られる展開になったんでキツかったですね。でも脚に余裕はあったし、しっかり1着が取れたんでよかった。3日間、状態は良いですね」。決勝戦は初めて兄・義弘の前回り。「日本一の選手に前を回らせてもらうのは自信になるし、その反面、自分でいいのかと不安もあるけど、これを乗り越えることで成長できると思うんで頑張る」と、決勝戦へ向けて今一度気を引き締める。
 2着は香川雄介(写真)。バック過ぎから外にはずし、まくり気味に追い込んだ。
 「前が掛かっているのか、そうでないのか分からなかった。武田さんは外に浮いてたし、掛かってるのかなと思ったけど、半信半疑で自分で踏んで行った感じですね。でも、思ったよりも車が出ました」
 稲垣裕之は渾身の力で踏み直し、かろうじて3着に踏み止まった。
 「4着でダメかと思いました。村上君の援護が大きかったですね。武田さんに逃げられたらおしまいだし、そこだけに集中して必死に踏みました。その後のことは合わせ切ってから考えようと。最後は一杯でしたね」

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情報提供:日刊プロスポーツ新聞社
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