『東日本大震災被災地支援競輪 向日町競輪開設61周年記念(GIII)レポート』 2日目編

配信日:1月27日
 本日は「東日本大震災被災地支援 京都向日町開設61周年記念 平安賞」の2日目が開催。メインの優秀レース「朱雀賞」ではラインの厚みを生かした近畿中部ラインが他地区を圧倒し、久々となる村上兄弟のワンツーが決まると場内のファンは大きな盛り上がりを見せていました。このシーンが果たして最終日・決勝戦でも再現されるのか。これで、明日の準決勝からますます目が離せなくなってきました!
 もちろん、明日も携帯カイロが先着1000名様に、 オリジナルクオカードが抽選で200名様にプレゼントされますので、ふるってのご来場お待ちしています。
<1R>
榊枝輝文選手
榊枝輝文選手
 先行・金子ラインの3番手を選択した榊枝輝文(写真)が直線で鋭い差し脚を見せ1着。
「昨日のレースでは焦って踏んでしまって失敗していたので、今日は逆に開き直ってというか、焦らずにいこうという部分に重点を置いて臨んだらコースが見えてきたんですよね。そういう意味では昨日の反省をしっかりと生かすことが出来たと思うし、次に繋がるレースだったと思います」
 その金子哲大はあわや押し切りの場面を演出するが直線で末脚を欠いて6着に沈む。
「自分ではもうちょっと粘れるかなと思ったんですけどね。直線まではけっこういい感じで粘れてはいたんですけど、そこからがやっぱりS級ですね。でも、ラインの選手が1着だったし、自分としても昨日に比べれば内容のあるレースをすることが出来たので、これで気持ちを切り替えて残りの2日間も頑張れそうです」

<2R>
齊藤竜也選手
齊藤竜也選手
 中団捲りの大塚に乗って追い込んだ齊藤竜也(写真)が白星を挙げる。
「大塚が上手く中団を取ってくれて、そこからいいポイントで仕掛けていってくれたので恵まれましたね。本当に久しぶりの1着なので、嬉しいですね! 多分、夏くらいから1着取ってなかったんじゃないですかね。もともと冬場が苦手なもんで(苦笑)。でも、そういう状況の中で1着取れたのは励みになるし、大塚と2人で勝ち上がることが出来たという意味で二重の喜びですね」
 4番手からの切れ味鋭い捲りで2着入線となった大塚玲
「今日は中団から組み立てたいと思っていたので、作戦としては理想通りでしたね。先行した奥平(充男)さんも昨日のレースで失敗していたから、今日はけっこうフカす様な先行をするかなと思っていたので、とにかく落ち着いていこうと。ただ、このバンクは捲りがけっこう難しい感じがしましたね。実際、森山(昌昭)さんの牽制で止まりそうになっちゃいましたしね。それでも、何とかその牽制を乗り越えて齊藤さんとワンツーを決めることが出来たので、とりあえずはホッとしました」

<3R>
中村圭志選手
中村圭志選手
 目標の秋山貴宏が不発になる苦しい展開も空いたコースを巧みに突いた中村圭志(写真)が1着。
「カマされて、捲られてしまったので、あとはダメもとでコースを見つけて突っ込めたらと思っていたんですけど、思った以上に伸びてくれましたね。今は成績も出てくれていますし、調子はいい方だと思います。こうやって点数も上がってきていますし、今日は絶対に点数を落としたくなかったから、2着以内には入りたかったから良かったです。今期の目標はS1の点数を取ることなので、そこに向けて明日からも一戦一戦持ち味を生かして走っていきます」
 2着にはカマし先行の谷田泰平マーク・原真司が入線。
「谷田君がよくカマしてくれたと思います。ただ、僕は外しか警戒していなくて、後ろを見ていなかったので、コースを空けてしまったのは多少悔いが残りますけどね。それでも、昨日は4コーナーから全然進まなかった自転車が今日は感じが良かったかなと。とりあえず、この2着で負け戦の中ではありますけど、勝ち上がることが出来たので、最終日に少しでも上のレースで走れる様に明日も頑張りたいと思います」

<4R>
神開将暢選手
神開将暢選手
 7番手捲りの上吹越マークの神開将暢(写真)が抜け出し1着。
「上吹越とはけっこう連係実績もあるし、信頼して任せていましたね。篠塚(光一)君が突っ張ったことで前がもつれたけど、あそこはムリしてた叩かなくてもいいかなと僕も思っていたし、彼は落ち着いていたと思います。それに、脚があるからこそ篠塚君を捲り切れるので、本当に頼もしかったです」
 最終1コーナー7番手から捲った上吹越直樹が2着でS級復帰後、初の連絡み。
「篠塚君が突っ張った後もまだそこまで踏んでいる感じがしなかったので、あとはタイミングを見計らって踏んでいけばいいかなとは思っていましたね。踏み出しは自分のタイミングで出れたと思いますし、感触的にもとりあえずは出切れるかなと思っていました。ただ、スタートで誘導を追ったり、周回中からけっこう脚を使っていたので、最後はけっこうキツかったですね。でも、九州ワンツーを決められたのでヨシとします」

<5R>
北津留翼選手
北津留翼選手
 二次予選最初のレースは北津留翼(写真)の逃げ切り勝ち。
「ホームで踏んだんですけど、ダンシング(立ちこぎ)がしにくくて、一旦座ってから踏んだので、1センターくらいからですかね。それで、バックからスピードに乗っていった感じです。セッティングを変えて、前のやつより前乗りになっているので、先行する分にはいいんですけど、捲りだと全く出ないんですよね。今日は座ってから伸びていったので、やっぱり先行には向いているんだと思います。あとは昨日みたいに捲りになった時にどうなるかなんですけど…。とりあえずは、もうちょっとこのフレームで様子をみます」
 北津留マークの小川圭二が2着に続き、ラインでの上位独占となる。
「自分の中で余裕はあったんだけど、翼もしっかり踏み直していたから、ちょっと抜けなかったですね。まあ、こんなもんでしょ(笑)。捲りが来たら番手の仕事をしなきゃいけないなと思っていたんだけど、グングン加速していく感じでしたよ。とりあえず、1番人気に応えられたのでホッとしました」

<6R>
荻原尚人選手
荻原尚人選手
 牛山貴広が主導権を握る中、番手の加藤圭一が離れた為、牛山マークにはまった荻原尚人(写真)が抜け出す。
「カマしてくるのは(柴崎)淳だと思っていたのに、来たのが牛山さんだったから、『これじゃ4番手じゃん』と思ったんですけど、後ろが離れてくれていて。上手く番手に入れて良かったですよ。出る時に脚を使ったりしていた割にはすんなり番手に入れたし、牛山さんも僕がハマったのが分かっていて、けっこう流して最後も合わされたりしたんですよね。それで、けっこうキツかったことはキツかったですけど、1着が取れているので状態はいいと思います」
 牛山から離れた加藤に内をすくわれた竹内智彦だが後方で態勢を立て直してからの追い込み勝負で3着に滑り込む。
「絶対に内をしゃくられると思って空けない様にしていたので、しゃくられ時にはさすがにビックリしましたね(苦笑)。でも、そこから態勢を立て直して突っ込めているので、余裕はありましたね。セッティングを思い切って変えたのが良かったのかも。最後は一生懸命コースを探していたんですけど、前にここのFIを走った時に外が伸びたのを思い出して外に持ち出したのが良かったですね」

<7R>
品田浩二選手
品田浩二選手
 逃げた井上嵩ライン3番手から突き抜けた品田浩二(写真)は恐縮しきり。
「まったく脚を使わずに、コースが空いてくれればそりゃ伸びますよね(笑)。本当に流れがいいだけですよ。大穴(3連単で40万超え)を空けてしまって、ファンの皆さんには勝利選手インタビューでしっかり謝っておきました(笑)。それもこれも前の2人のおかげなので、本当に感謝しています。昨日も今日も井上君が頑張ってくれて、すごく流れが向いていると思います。明日も向いてくれるといいんですけど。でも、記念の準決勝なんてかなり久々だから、どう走ればいいのか忘れちゃってますけど(笑)」

<8R>
佐藤友和選手
佐藤友和選手
 先行・山田義彦の番手がもつれたところを中団から捲った佐藤友和(写真)が人気に応える1着。
「タイミング的にはドンピシャでしたね。詰まる感じもなくいけたと思います。前がもつれてくれていい展開になりました。自分の中でもうちょっと何か欲しいところはあるけど、大宮記念の時よりかは上積みがあるので、大丈夫だと思いますよ。昨日はセッティングを試した部分があったので、結果に関してはある程度仕方ないかなとも思っているのでね」
 その佐藤マークで2着に続いた有坂直樹は佐藤の仕上がりに太鼓判。
「いやぁ、それにしてもすごい捲りだった。スピードが違っていたもんね。俺は最後なんてもう脚一杯だったから(笑)。とりあえず、後ろに食われなくてワンツーできてよかったですよ。ホッとしました」

<9R>
藤木裕選手
藤木裕選手
 ここは地元の藤木裕(写真)が突っ張り先行からの力強い押し切り勝ちで地元ファンの声援に応える。
「今日は自分の持ち味を生かして走ることが出来たと思います。状態は悪くないと思います。なので、明日も自分の持ち味を出していい成績を残せる様に頑張るだけですね」
 藤木マークの南修二は直線で懸命に追い込むもわずかに届かず2着。
「最初から突っ張り狙いだったわけじゃなくて、取れた位置からという感じだったんですけど、正直、抜ける気配が全くしなかったですね。ゴール前は真剣勝負だから、僕も抜きにいったんだけど、押し切られたということは藤木が強かったということ。今日はギアを4倍にしたんですけど、重く感じたというか、前を抜ける雰囲気ではない様な感じがしたので、明日はちょっと落とすかもしれないです」

<10R>
浅井康太選手
浅井康太選手
 浅井康太(写真)が最終2コーナー6番手からの捲りで格の違いを見せつける快勝。
「今日のメンバーなら前がもつれそうな気がしていたし、そこをタイミング取って仕掛けられればいいなと思っていたので、展開の読みもズバリという感じでしたね。人気にもなっていたし、1着が取れてよかったです。これが今年初勝利ですからね。1着が取れているので、悪くはないんじゃないですかね」
 逃げる上原龍マークの金子真也は捲った浅井の番手・鮒田博文をどかして番手を奪取し2着に続く。
「上原が頑張ってくれたおかげですね。ただ、浅井には行かれるだろうなという感じがしたから、僕もそこを牽制気味に走らないといけないから、それで上手くスイッチできたと思います。そういう展開になったのも上原がいいレースをしてくれたからだし、あいつもあれで3着に残るんだから強いですよね。何とか上原の気持ちに応えることが出来て良かったですよ」

<11R>
村上義弘選手
村上義弘選手
村上博幸選手
村上博幸選手
 5車結束となった近畿中部ラインの番手・村上義弘(写真)が番手捲りで制す。
「今日もファンの皆さんの期待に応えられて良かったです。明日も皆さんの期待に応えられる様に、自分の持てる力を出し切って頑張りたいと思います」
 2着は3番手の村上博幸(写真)で久々の兄弟ワンツー。
「今日は流れの中で自分の出来る仕事は全部するつもりでした。車券も売れていたし、それに応えることが出来たのは良かったと思いますね。ただ、本当の勝負は明日なので、昨日・今日以上に気持ちを入れて、決勝に進める様に頑張りたいと思います」
 渡邉に任せた中村淳は5着に終わってしまう。
「このクラスになるとスピードが違いますね。そこにちょっと対応できなかった部分があるので、明日はしっかりと気持ちを引き締めて臨みたいと思います」
 捲り不発に終わった渡邉一成は苦笑いを浮かべる。
「昨日とは先行している選手も違うし、村上(義弘)さんも僕のことを警戒していたから、(捲り)2連チャンはさすがに決まらなかったですね。とりあえず、今日はしっかりと体を休めて疲れを抜いて、明日に臨めればいいかなと。調子としては問題ないと思うので」
 また、捲り不発で8着に終わった海老根恵太もやや自嘲気味。
「いつもはあんなに早くしかけていないですからね(苦笑)。半周くらい仕掛けるのが早かったですかね。とりあえず、今日の反省を明日のレースで生かせる様に頑張ります」
 5車の先導役という大役を果たした稲垣裕之は9着に沈む。
「中部勢まで着いてくれたので、その意味を考えて組み立てたつもりですし、その中で、もちろん自分にもチャンスがある様に仕掛けたつもりです。昨日、今日と走ってみて、気合いのノリは自分でもかなりいいと思いますし、今日もすごく集中してレースに臨めているので、この気持ちを切らさない様に明日のレースも頑張れれば。脚としてはしっかり勝負できる状態にはあると思いますよ」
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