『和歌山競輪開設57周年記念(GIII)レポート』 前検日編
 
配信日:1月7日



 年明け恒例となった記念競輪「和歌山グランプリ」が明日8日から開幕する。前検日の今日は、強風が吹き大荒れの天候に。各交通機関にも影響を与え、予定よりも遅れて到着する選手も少なくなかった。しかし、正選手99人が無事に愛車と身体の検査を受け、前検日を終えた。
 明日、場内では名輪会サイン会、選手会和歌山支部によるチャリティーオークション、抽選で景品が当たる素人足自慢の勝者予想「WAGP」が催されます。なお、開催4日間を通して屋台コーナーを開きます。ぜひ本場に足をお運び下さい。
 


<1R>
坂本 亮馬選手
坂本 亮馬選手
   12月の向日町で3場所連続完全Vを決め、S級特進を決めた坂本亮馬(写真)が1Rに登場する。
  「今期はすでにS級が決まっていたから、(向日町の)決勝に乗ってからですね、特進を意識したのは。(特進を)狙おうと思って取れたから大きいと思いますよ。朝日(勇)さんには2度ほどやられているから、明日は何とか勝ちたいですね」
 対する朝日勇は、「体調はボチボチですね。競輪は展開ですから。行けるタイミングがあったら仕掛けるし、流れ次第ですね」。


<3R>
 3Rは土屋仁を取り上げたい。前回の千葉Sでは499着と今ひとつだったが、「前回は新フレームで調子と成績が良いときのサイズだったんですが、全く伸びがなかったし、ただ踏んでいる感触で全くダメでした。今回から元のフレームに戻します。状態は変わらず良いし、木村(泰丈)さんとは相性が凄く良いので楽しみです」。


<6R>
 6Rは乾準一と峠祐介の先行争いが予想される。ここのところ末の粘りが今ひとつの乾準一だが、「ずっと調子は良いんですけど、なかなか着に繋がらなくて。でも、何とか自分の持ち味を出して頑張るだけです」。
 対照的に峠祐介の状態は上向きだ。
  「佐世保記念は新しいフレームを試してみたけど全く合わなかった。戻してみたら大宮では感じが良かったですね。脚は問題はないし、ここ(和歌山)はS級で何度も1着が取れているし相性が良い。乾君が相手だけど、あせって踏んで失敗しないように気をつけたい」


<7R>
石毛 克幸選手
石毛 克幸選手
   7Rは選抜スタートとなってしまった石毛克幸(写真)を直撃。
  「点数がないから仕方ないですよね。お正月は少し休んでいつも通り普通に乗ってきました。調子は大分良くなってきました。風が異常に強いけど大丈夫でしょう」


<8R>
東口 善朋選手
東口 善朋選手
   8Rは地元の雄・東口善朋(写真)が登場する。
  「地元に向けて特別なことはやっていないけど、いつも通りに乗ってきてやるべきことはやってきました。前回の京王閣は感じよく踏めていました。地元だし気持ちも入ってますよ」
 対する久冨武は中2日の強行日程だ。
  「走ってナンボの選手ですからね。疲れがあるけど、追加を受けたからには頑張りますよ。調子はどうか分からないけど、前回優勝しているし悪くないと思います」


<9R>
加藤 慎平選手
加藤 慎平選手
   9Rはからはシリーズをリードする特選選手が出走する。グランプリに惜しくも漏れ、昨年末に悔しい思いを味わった加藤慎平(写真)は、「(12月)27日は恥ずかしい思いをしました。(予備選手として前検日に参加したため)やっぱり、グランプリは華やかでしたね。練習量は足りていないけど、調子としてはまあまあですかね。1カ月走ってないし、気持ちは入っていますよ。初めて記念を獲ったのはここだし、バンク改修をしてから走りやすくなりましたね。風が強いけど、ビュービュー吹いてくれればいいですね(笑)。(線が)細い人が飛ぶくらいに」とリラックスした様子で、冗談混じりに記者のインタビューに応える。
 渡部哲男は、「練習していて、体調は悪くないけど、モガいていて全く力が入らなくて欠場しようかと思ったくらい。でも、直前には戻ったから大丈夫です。苦手意識はありませんが、ここは成績があまり良くないんです」と少々気になるコメントを残した。


<10R>
山崎 芳仁選手
山崎 芳仁選手
   10Rは昨年一番の成長を遂げた山崎芳仁(写真)を。
  「元旦から練習を始めて、調整程度に乗ってきました。去年は(当所記念の決勝で)落車から始まったから、今年は良い成績を残したい」
 山崎に前を任せる兵藤一也は、「前回から調子が良くなってきましたね。直線でのコース取りも良く踏めているし。楽しみですよ」と自信たっぷり。
 胸を借りる井上辰也は、「調子は悪くないですよ。ステップアップをするためにも、今年は長い目でみて試行錯誤していきたい」。


<11R>
市田 佳寿浩選手
市田 佳寿浩選手
   最終11Rにはディフェンディングチャンプの市田佳寿浩(写真)が登場する。
  「連覇とか気にせずに走りますよ。正月ですか? 選手は競走があるし、正月だからとか何も感じないですよ。暦が変わって、獲得賞金がゼロにリセットされたと思うだけ。でも、気持ちはいつも通り引き締まっています」
 グランプリを制し、昨年の賞金王に輝いた有坂直樹は、渡邉一成に前を託す。
  「グランプリを獲ったけど、年を越した時点で気持ちをリセットしました。去年、一昨年と変わらないですよ。グランプリを獲って注目されるのは嫌だな。変なレースはできないでしょう? それを心掛けて攻めるレースがしたい」
 任された渡邉一成は、「今回から新フレームです。以前は柔らかいのを乗っていたんだけど、パワーが付いたのか、体に合わなくなってきていたから。ぶっつけ本番だけど、いつもの様に自分のレースをするだけ」。

   
↑ページTOPへ

 
情報提供:日刊プロスポーツ新聞社
COPYRIGHT(C) JAPAN KEIRIN ASSOCIATION, All Rights Reserved.