『東日本大震災被災地支援競輪 がんばろう日本GIII in 岸和田(GIII)レポート』 3日目編
 
配信日:4月18日


 本日は、東日本大震災被災地支援競輪「がんばろう日本(GIII)in岸和田」の3日目・準決勝戦が開催されました。まずは明日の決勝のメンバーをご覧下さい。S級S班7名をはじめGI決勝レベルといっても過言ではないほどの超豪華メンバーの対戦が実現しました。どのラインも強力で魅力的ですが、特に村上義弘-伏見俊昭の初連係は注目が集まることでしょう。見逃し厳禁の一戦です。
 また、明日も開門から正午まで正門前で大阪支部の現役選手による義援金募金活動が行われております。明日が最終日ですが、ご来場の際はぜひご協力をよろしくお願いいたします。


<1R>
藤田真選手
藤田真選手
   3日目は、主導権を握った藤田真(写真)の逃げ切りからスタート。
「今日は脚も軽かったですね。初手は後ろかなと思っていたので、4番手を取れるとは思っていませんでした。ラッキーでした。あとは高原(仁志)さんがどう動いてくるかだけ。でも全然来る気配がなかったので、自分からいきました。踏み切れたし、トップスピードに上がったのもバック過ぎてから。巧く駆けられたと思います。最終日も頑張りたいですね」
 捲り不発の高原仁志(5着)は好ポジションだっただけに悔やむ。
「行ききれなかったですね。出し切れていないです。フレームが軽いんですけど、ギアも軽い感じがしました。踏みやすさはあるんですけどね。すんなり中団でしたが、前もすんなりとした先行だったから垂れてこなかったです。もっと待っても良かったのかな、でもコーナーに入ってしまったし。明日また頑張りますよ」


<2R>
山下渡選手
山下渡選手
   山下渡(写真)が峠祐介マークから抜け出す。
「もう今日は峠(祐介)さんのおかげです。峠さんは先行選手ですから、さすがに駆け方が巧いですね。僕は自分では何も出来ませんから。振りすぎて後ろに迷惑をかけてしまいましたしね」
 マイペース先行に持ち込んだ峠祐介が2着に粘る。
「最近はゴール前までもがききれないレースが多いですからね。今日も捲られてしまうんじゃないかという気持ちが強くて・・・。でもここ何カ月の中では、一番感触が良かったです。明日もしっかり走れれば、ペース配分も分かってくると思いますし、とにかく変なレースをしないようにうまく駆けたいです」
 最後に伸びるも3着の小笠原昭太
「山下(渡)の牽制がけっこうきつかったですね。2回くらいきて、勢いが止まってしまいました」


<3R>
佐々木昭彦選手
佐々木昭彦選手
   佐々木昭彦(写真)が驚異の末脚で差し切って1着。
「大久保(直也)がよく行ってくれたね。良かったです。ありがとうございました。ファンも何人か応援してくれて、嬉しかったですよ。初日は馬場(勇)君が強すぎて、無様なレースをしてしまいましたからね。明日も大穴狙いで、頑張ります(笑)!」
 大久保直也は大役を果たして安堵の表情。
「後ろが(佐々木)昭彦さんでしょ。プレッシャーが凄かったです。作戦は何もなく、前々に踏んでいくだけ。締めていたらどこか行くかなと思って。そうしたら6(塚本勝士)がいったので、前が気になって、自分の先行みたいになってしまいました。出が悪かったし、弱いですね。でも、昭彦さんと決まって良かったです。ホッとしましたよ、本当にそれだけ(笑)」
 3着は小林信晴が入るも、内容にはまだ納得いかず。
「今日は先行したかったんですけど、大久保(直也)が来るのが早かったです。でも日に日にレースに参加できるようになってきています。まだ重たいですけどね」


<4R>
守澤太志選手
守澤太志選手
   守澤太志(写真)が逃げ切って北日本ワンツー決着。
「初手は前か中団で、後ろ攻めはなかったんですよ。でも最高の展開になりましたね。昨日とは駆けるところも全然違かったけど、結果オーライ。後ろが佐々木健司さんだと、ヨコをやってくれるし、安心して駆けられますしね。明日はもっと上が相手できつくなると思いますが、頑張るだけです」
 守澤太志マークの佐々木健司が2着。
「スタートで考えもしていないところにいった。もうこれは抑え先行しかないなと。いやぁ、きつかった。地脚で、守澤(太志)が強かったですよ」
 中団争いも8着に敗れて桑原亮はうつむく。
「後ろにならないように、前を取っていったんですけどね。自分の中では上田(国広)さんが切りにきたら引いてカマそうと思ったら、守澤(太志)君が来ました。それでもカマシにいけば、力を出し切れて終われたのに。最終日は力を出し切りたいです」


<5R>
小原太樹選手
小原太樹選手
   逃げる伊藤成紀を小原太樹(写真)が捲りで捕らえた。連日の快走が光る。
「本当は前を取りたくはなかったんですけどね。7番手になった時は、ちょっと焦ってしまいました。伊藤(成紀)さんとは以前対戦した時に主導権争いになっていたんですよ。でも(伊藤の後ろの古原勝己が)離れているのも見えたし、緑川(修平)さんを確認したら、行く感じでもなかったので、どこまで行けるかと思って踏んでいきました。本当は先行したかったですけど、1着で良かったです。また明日頑張ります」
 古原勝己は伊藤成紀マークも9着に敗れる。
「うーん。(伊藤は)4回転だから、踏んだ時に追いつくと思ったのに、全然追いつきませんでした。そこからはどんどんきつくなってしまって・・・」


<6R>
星島太選手
星島太選手
   山口貴弘の捲りをゴール前で差し1着の星島太(写真)。内藤敦に向かって「これ二次予選だよね(笑)?」と冗談合戦。
「山口(貴弘)君は力があるし、捲りが強いのは分かっていますから。今日は変に余裕がありましたね。初日のギアを落としたけど、また戻したんです。昨日バックファイヤーしたから(笑)。これなら昨日そうしとけば良かったです。恵まれました」
 タテ勝負に出た山口貴弘が2着入線。
「中団、中団で行こうと思ってました。星島(太)さんが付いてくれましたしね。相手は関東だし、番手にはいけませんし、脚を試すためにも捲りでいきました。(屋良朝春の番手が)離れていたのが良かったし、離れていなかったら厳しかったかも知れません。ギアの感じもどうかな? だいぶ慣れて来た感じもしますけどね」
 実質先行1車も屋良朝春は4着に沈む。
「後ろが競りなのは仕方がないですけど、先行1車も苦手ですね。相手がいた方が、走りやすいです。競りは気にしないようには駆けたんですけど、離れてしまったので、あれでは後ろの人が楽になりますよね。踏んでいるので合わせることも出来なかったですし・・・。でも明日もバックを取るレースで頑張ります」


<7R>
勝瀬卓也選手
勝瀬卓也選手
   福田知也は捲り不発も内コースから一気に差し切った勝瀬卓也(写真)。だが、後輩の走りに一喝。
「僕の感じは良いですよ。コースがあいて見えていたし、1着でしたしね。でも(福田)知也の走りはちょっと説教しないといけないです。僕だけではなく、後ろに2人も付いているのにね。付いてくれるのが当たり前と思ってしまってはダメ。2分戦だし、後ろにしゃくられることもないわけだから。せっかく知也は強いんだから、もったいないよ」
 昨日はイン粘り、今日は先行策に出た笹倉慎也(6着)。
「今日は先行8割くらいの気持ちでいました。踏み直したし、4コーナーではもう大丈夫だと思ったんですけどね・・・」


<8R>
松岡健介選手
松岡健介選手
   松岡健介(写真)が得意のカマシでシリーズ2勝目を挙げる。
「朝日(勇)さんは捲ってくると思っていたので、ラインは2人だと思って走っていました。そうしたら捲ってこなかったのでラッキーでした。後ろが並走していたから来ると思ったんですけどね、良かったです。昨日は引いて負けたけど、自分の脚の感じを確認するためにも、若い子ばかり相手なんだから力勝負で脚を戻していきたいです」
 松岡追走だった山岸正教は絡まれたことも影響し3着入線。
「展開も松岡(健介)君の得意なカマシだったし、文句なし。松岡君と抜くか抜かれるかのワンツーをしないといけなかったんですけどね。内にいた時の乗り方がまずかったです。内は開けてへんし、来ないなと思っていたら、ずっと上がって来たので、振り返ってみればあそこで早めに対処できなかった分、最後に影響しましたね。早めに判断して、決めとけば良かったのに。甘かったです」。2着の朝日勇に向かって「抜かれたのが悔しい!!」というと、朝日は笑顔で「俺を殴れ(笑)!」
 トリッキーな動きを見せた齋藤和伸(5着)。
「出来は良いですね。切ったは良いけど、村上(直久)さんも急にバックを踏んだ感じになったので、押し出されるようにインを切る形になりました。元々地脚なので、外を決めるか、ああするしか自分の展開にならないと思っていました。どうしても相手は10点以上ですからね。もう少しでした」
 村上直久は主導権を奪えず9着大敗を喫する。
「(齋藤和伸は)追い上げかと思っていました。そうしたら前に出て、(松岡健介に)カマされてしまいました」


<9R>
神山雄一郎選手
神山雄一郎選手
   9レースから、準決勝戦がスタート。神山雄一郎(写真)が武田豊樹を捕らえて栃茨ワンツーを決める。
「武田(豊樹)のおかげですね。任せていました。良い形になったし、もう一生抜けないかも知れないから必死に、全身で抜きに行きました(笑)。状態は良いと思います」
 2車で先行の武田豊樹が2着で優出を決める。
「昨日も脚を使いきっているから厳しいね。友定(祐己)は絶対に動かないと思っていました。連に絡むようにうまく先行しないといけないし、難しいメンバーでしたね。神山(雄一郎)さんはやっぱり強い。僕は前にいた距離は長かったけど、仕掛けたところは遅かったんですけど、抜かれましたからね。2車でも先行したのは、後ろが神山さんというのもありますしね。仕事をしてくれるからこそ信頼していきました。SSカップを見据えているし、明日も無事に走って、もちろんここでも優勝を目指したいですね」
 関東を追った坂本亮馬が3着に入線。
「昨日は動けたんですけど、まだ自力とは言えないですね。重かったです。開けていたし、前に追いつく感じで詰めていけばいいなと。でも後ろに荒井(崇博)さんがいないのは気付かなかったですね。内を開けて、片寄(雄己)さんに内をすくわせて、先行させたかったんですけど、来なかったです。武田(豊樹)さんをきつく走らせるような展開にしようとしたんですけどね。でも力勝負が出来ない中での作戦で(決勝に)乗れて良かったです」
 主導権を奪えず片寄雄己は4着敗退。
「開いていたので行こうと思った時に、タイミングが合わず閉まってしまい、なくなっちゃいましたね。いつもの戦法しようと思ったのに。ラインには申し訳ないです」
 片寄マークで武井大介は5着。
「前から2番目なので、友定(祐己)さんが切って、切ってで片寄(雄己)さんがカマすのが理想でした。でも友定さんは動かなかったし、武田(豊樹)さんがやる気すぎましたね。でもこのメンバーで後ろから抑えて全部を面倒見るのはきついし、3番目の武田さんの位置の方がカマシ先行しやすかったかもしれない」


<10R>
山口幸二選手
山口幸二選手
   昨日同様に深谷知広の先行を山口幸二(写真)が差し切って連勝を決める。
「(深谷知広も)だいぶしんどそうだったね。でも昨日で深谷の感じも掴みました。強くなっているのは分かっていたけど、どれくらいかは分かっていませんでした。画面で見ているだけでは分からないですからね。実際に一緒に乗って付いてみないと、スピードがどれくらいかも分からないですし。もう43歳だからなかなか思うようにはいかないけど、感じは良いですよ」
 今日もパワー先行を発揮し深谷知広が2着に残る。
「最後は一杯でした。(踏んだ感じも)悪くないとは思います。明日は(山口)幸二さんに抜かれないようにしないと。疲れはあるけど、あとは結果が付いてくれば良いですね」
 海老根恵太が直線鋭伸びも3着まで。
「フレームはセッティングが出なかったから、変えました。7番手にだけはならないようにして、後ろにうまく付けたんですけど、8(馬場勇)がヨコにいたりして、そこからは脚が全然回復しませんでした」
 チャレンジャーの馬場勇だったが9着と大敗。
「深谷(知広)君とモガキあうようにしようとしたんですけど、何も出来ずに終わってしまいましたね。一番したくない形になってしまいました。じっとしていても仕方ないと思ったんですけどね…。力の差はありましたし、これでは勉強にもならなかったです」


<11R>
五十嵐力選手
五十嵐力選手
   中団から五十嵐力(写真)が捲って1着で準決を突破する。
「脚の感じは普通なんですけどね。今日はまず中団を取ってから。一歩目はけっこう出たんですけど、相手が村上(義弘)さんだから捲れるかどうかは分からなかったです。結果的には風も出てきてバンクが重くなったのも良かったと思います」
 先行した村上義弘は2着に粘って近畿勢唯一の優出を決める。
「重かったですね。相手も強いですし。出来はあまり良くないですけど、近畿勢から決勝に誰かは乗らんと、と思っていました」
 佐藤友和は捲り不発も、伏見俊昭が直線伸びて3着に入る。
「体調は日に日に良くなっていると思います。伸びも良かったです。出来たら、(佐藤)友和と決めたかったですけどね。明日は村上(義弘)さんの番手にいかせてもらいたいと思います。もちろん初の連係です。勉強させてもらいます」

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