『玉野競輪開設56周年記念(GIII)レポート』 前検日編
配信日:3月9日
明日から玉野記念開設56周年記念「瀬戸の王子杯争奪戦」が開幕する。伏見俊昭、佐々木則幸、海老根恵太ら多数の欠場が出たが、西王座を制した小嶋敬二、GP覇者・有坂直樹、手島慶介らを中心に豪華なメンバーがそろった。また、前検日当日になって中村一将と松岡健介が欠場。仮番組は大幅に組み替えとなり慌しい1日となったが、選手全員が身体と自転車の検査を無事に終えた。
直後に控える平塚ダービーの前哨戦となる今開催。ダービー出走組は最終調整といったところだけに、今回の走り、仕上がり具合が注目される。ぜひ、先を見据えた車券検討を。
なお、本場内ではたくさんのファンサービスやイベントが催され、開催を盛り上げています。まず明日の10日は、オリジナルシャープペンが先着入場者に、オリジナルクオカードが抽選で100名様に当たります。
また、開催4日間を通して競輪グッズの販売、緒方浩一氏による後半3個レースのレース展望をイベントホールにて、さらに、地元選手によるサイン会が場内第1投票所前特設テントで行われます。
さらに、今節のもうひとつの目玉である91期生ルーキーチャンピオンレースが2日目の11レースに行われます。これに先立ち、明日第8レース終了後にルーキーチャンピオンレース出場選手による公開練習を実施します。どうぞこちらもお楽しみに。
<1R>
1レースは、徹底先行の
山本健也
がレースの流れを作る。
「S級には徐々に慣れてきましたけど、成績はまだまだですね。玉野はA級のときに走ったことがあるけど、全くダメだったんです。その分も明日から頑張りたい」
<3R>
西村豊選手
3レースで元気が良いのは
西村豊(写真)
だ。直近2場所では手堅く予選をクリアしている。
「配分が空いていたので、納得のいく練習ができたから楽しみです。練習とレースは違うけど、体はできているからいけると思います」
<6R>
6レースは激戦区で、松山勝久、吉田勇人、高田大輔と自力型3車の力のぶつかり合い。
落車続きの
松山勝久
は「前回は左肩関節の捻挫。ウエイトができなかったけど大丈夫だと思う。痛みが少しあるけど、乗る分には問題はないですよ」。
吉田勇人
は「次のダービーを見据えてバッチリ乗り込んできました」。
高田大輔
も負けられないが、「3日前に鎖骨に入っていた針金を抜いてきました。体は軽くなった気がするけど、あまり練習ができていない」と少々気掛かり。
<7R>
牧剛央選手
7レースは
牧剛央(写真)
を取り上げたい。
「前回は正直、調子が悪かったんです。風邪で前検日の前日に病院で点滴を打ってもらったんです。でももう治ったし、今回は大丈夫です。玉野の成績は良い方だけど、99欠場もあるから気は抜けない」
<8R>
菅原晃選手
8レースからは
菅原晃(写真)
。前回の3月久留米では957着と大敗を喫してしまったが、「まだ完調とはいえないけど、前回よりは戦えると思います。できる限り修正してきたつもりですから」。
<9R>
小林大介選手
9レースは
小林大介(写真)
。近況絶好調の小林だけに、検車場に姿を見せると一斉に報道陣が群がる。「F1開催ですからね」と謙遜しながらも、「高松、小倉は苦手なんですけど、どちらもうまく克服できているんで調子は良いんでしょうかね。こんな豪華なメンバーと対戦するのは久しぶりですよ。玉野バンクも久しぶりで記憶にないですね」。
圧倒的な強さで西王座全を制した
小嶋敬二
は今回も人気集中は必至だ。
「西王座の決勝が終わってから疲れがあってか、悪寒がして少し熱を出してしまった。でももう治ったし、いつも通り練習してきたから問題はないと思う」
連係する
有賀高士
は「一昨日に追加が入ったけど体は問題ないですよ。問題なのは小嶋の強さだね(笑)。今年は暖冬で雪が少ないけど、地元はちょうど雪が降ってきたんですよ。練習ができなくなるところだったから、追加が入って良かった」。
<10R>
石丸寛之選手
10レースは石丸寛之と三宅伸の地元コンビに期待がかかる。
石丸寛之(写真)
は臨戦態勢が整っているようで「地元に向けて今までにないというくらいやってきました。疲れは少しあるけど、午後にゆっくりと休めば大丈夫でしょう。一昨日から花粉症が出たけど、競走には影響はない。地元は成績が良いんで、気負わず自然体で頑張りたい」。
三宅伸
も「気負って練習して失敗するケースもあるし、逆に調子が良くなかったときの方が結果が出たりするときもある。だから今回は4、5日ゆっくりしてから調整しました。とりあえず決勝戦には乗れるように」とリラックスムードだった。
地元後位には
藤野義高
が付ける。二日目のルーキーチャンピオンレースには息子の孝彦が登場、そちらも気がかりだ。
「息子はここに向けて練習してきたんでね、最高に仕上がっていますよ。自分ですか? 一緒にやってきたから悪くはないと思うよ」
<11R>
三宅達也選手
最終11レースは地元の
三宅達也(写真)
が取りを飾る。
「昨日から少し調子を崩してしまって。風邪かな? でも熱はないし何とかやれるでしょう。次にダービーがあるし、寝込んでいる訳にもいかないしね」
同型の
岡部芳幸
も力で真っ向勝負する。
「玉野は久しぶりで4日制になってからは初めて。前橋は風邪で欠場。2、3日ゆっくりしたら良くなったんで今回は大丈夫です」
海田和裕
も、「前回の向日町は風邪でした。でも決勝に乗れたし、今回も問題はないでしょう」。
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情報提供:日刊プロスポーツ新聞社
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