『玉野競輪開設58周年記念(GIII)レポート』 初日編
 
配信日:11月21日


 玉野競輪開設58周年記念「瀬戸の王子杯争奪戦」が開幕。1レースから激しいバトルの連続となった。そんななか、山崎芳仁、小嶋敬二の東西両横綱は順当に勝ち上がり、明日の「ももたろう賞」に駒を進めた。
 明日も大会を盛り上げるべくたくさんのイベント、ファンサービスが用意されております。開催を通して、競輪グッズの販売コーナー、緒方浩一氏による後半3個レース展望、地元岡山選手会によるサイン会が予定されております。明日22日(土)は、ももたろう賞選手紹介と表彰式、特設ブースでは飴細工実演とローラー体験が実施されます。どうぞお楽しみに。


<1R>
山原利秀選手
山原利秀選手
   オープニングを飾ったのは山原利秀(写真)。住村実のまくりに乗り、直線で抜け出して1着を手にした。
  「吉田(尚作)君は脚があるし、出て行かれたら外々を回らないといけないから苦しくなったけど、一本棒だったから助かった。ラインでワン・ツー・スリーが決まって良かったよ」
  住村実は逃げた和田信一を軽くひとまくり。
  「バックの向かい風が凄くて、先行があまり掛かっていなかったんでまくれました。自分も向かい風さえ乗り切れば行けると思ったけど結構キツかったですね」
  まくられた和田信一は「すんなり駆けられたし、風も気にならなかった。掛かりも悪くなかった。それなのに普通にまくられてしまったからね。自分が弱いのかな」と首をひねる。


<2R>
 先行一車の旭啓介が、落ち着いた運行で逃げ切り勝ちを収めた。(なお、旭選手は急性胃腸炎で二日目以降は欠場となりました)
  「押さえに行くときは風が強かったけど、駆けているときはそうでもなかった。変な感じで吹いていますね。木村(直隆)君が来たのが分かったし、バックからもう一度踏み込んで合わせることができた。今日は落ち着いていけました」


<3R>
 大方の予想通り久冨武が先行。村上卓茂が七番手からまくりを決め、八日市屋浩之が直線で追い込んだ。
  「立ち遅れて前との車間が空いていたけど、それでも村上君がある程度まで行ってくれるだろうから安心して付いていました。ホームが追い風だから最後はちょっとだけ踏めば抜けると思ったけど、踏みすぎてしまった」


<5R>
野口誠一郎選手
野口誠一郎選手
   5レースは高木和仁のまくりに乗り、野口誠一郎(写真)が差し切って今年初勝利を挙げた。
  「高木君が強かったね。最終ホームで6番(伊藤世哉)が行きかけて急に止めたから落車があるなと思ったけど大丈夫だったね。踏み出した瞬間に行ってしまうと思ったし、高木君のスピードが良かったから、タイミング的に9番(木村健司)のブロックが自分の所にくると。そこさえ乗り切れば大丈夫かと思ったけどまさか差せるとは思わなかったよ。今年は成績がボロボロだったし、1着が取れてすごく嬉しいね」
  高木和仁は「ホームでちょうど外に差して行く態勢だったから、何とか追突は避けられた。まくれたのはたまたまですよ」と謙遜する。


<6R>
井手健選手
井手健選手
   6レースは最終バックでドン尻の井手健(写真)が中バンクを駆け抜けて1着をさらった。
  「バックで最後方になったけど、ずっと風をよけて走れたからね。とにかく8、9着にはならないように必死で踏みました。最後は立石君の外は届かないから内を行かせてもらった。今日は周回中から脚が重たかったし、追い掛けるだけで一杯一杯でしたよ」
  逃げた神山拓弥は直線で失速し、8着に敗れた。
  「ダメでしたね。今日は風が強かったし後ろ攻めはキツいですよ。押さえに行って脚が一杯になってしまった」


<7R>
小林正治選手
小林正治選手
   7レースは小林大介の逃げに乗り、小林正治(写真)が絶好の展開を生かして1着。
  「七番手になってしまう所だったけど、大介はすかさず行ってくれた。出切ってからはペースで駆けていたし落ち着いてたね。佐野(梅一)君がまくってきたけど、大介は巧く合わせていたんで行かれることはないなと思った。最後は高橋(雅之)が先に踏んできたから、自分も踏みました。踏んだ感じは良かったですよ」
  小林大介は3着に踏み止まった。
  「今の流れなら3着は上出来でしょう。京王閣の初日は逃げて8着に沈んだけど、今回は残れましたね。あまりレースで先行してなかったし、この前はあまり感覚がつかめていなかった。練習とレースの感覚は違うからね。徐々に戻ってくればもっと戦えるようになるでしょう」


<8R>
三ツ石康洋選手
三ツ石康洋選手
   初周の隊列のまま動きはなく、前受けの三ツ石康洋(写真)が腹をくくって先行し、力強く押し切った。
  「一回も動いてないし、すんなり先行できたんでね。後ろから誰も来ていなかったんでマイペースで駆けました。全てが良い方に向きましたね。1着は嬉しいね。調子自体も最近の中では一番良いし、これからもっと良くなっていくと思う」
  2着は志村太賀。中団から内を突いて三ツ石の番手を奪取した。
  「前が緩んでいたし、内が空いたから斬り込みました。すんなり駆けられるとまくれないから、抜けて先行しようと思ったけど閉まっちゃって。そこからは向こう(佐竹和也)が踏み遅れたら持っていけば良いと。高橋(光宏)さんには迷惑かけたけどうまくいきました」


<9R>
荒井崇博選手
荒井崇博選手
   9レースからはメインの特選競走。チャレンジャーらしく菅田壱道が主導権を奪ったが力負け。レースは中団を取った荒井崇博(写真)がひとまくりし、格の違いを見せ付けた。
  「岡部(芳幸)さんに出られたら9着の展開だったけど、内に詰まるよりは仕掛けた方がいいと思って出た。岡部さんがイエローラインギリギリまで持ってきたからキツかったね。今日はまくりだったし、調子はよく分からないけど、仕上がりは悪くないと思う」
  合志正臣は最後、荒井に離れてしまい3着に。
  「踏み出しで離れたけど、何とか3コーナーで追い付いた。そこから岡部さんを凌いで安心してしまった。閉める勢いで自分から菅田君に当たってしまい、引っ掛かってしまった。1番人気を崩してしまったことが悔しいね」
  七番手に立ち遅れた石丸寛之だが、何とか2着に届いた。
  「菅田君は徹底(先行)ではないし、緩めた所をカマす作戦だった。そうしたら、思った以上に菅田君がフカして行ったね。荒井君が仕掛ければ岡部さんも出るだろうから、届くタイミングで踏んだけどね。梶山(裕次郎)君と合志君が離れていた分届かなかったね」


<10R>
 三宅達也が福田知也を叩いて主導権を奪うと、すかさず小嶋敬二が早めに巻き返して出た。バック過ぎで三宅を捕らえると大勢は決し、ゴール寸前で山田裕仁が差し切って中部ワン・ツー。
  「今日は小嶋が力を出し切ってくれれば良かったし、作戦は全て任せていたよ。小嶋と連係するときは抜く云々ではなくて、付いていくことだけにいつも集中するようにしている。だからギアを少し下げた(3.71)んです。今日は強かったね。付いていてキツかったよ」
  豊田知之は3着を確保し、明日の「ももたろう賞」へ駒を進めた。
  「小嶋の影が見えたんでブロックしようと思ったけど、大外を踏んできたから届かなかった」


<11R>
飯嶋則之選手
飯嶋則之選手
   小嶋敬二に続き、東の横綱・山崎芳仁が力で捻じ伏せた。1コーナーから仕掛けるとグングンと加速し前団をひとまくり。
  「仕掛けるとき鈴木(誠)さんにあおりをくってスピードが鈍りましたね。でもスピードに乗ってからはいつもの掛かりだった。三番手がもつれていたし展開が向きましたね」
  飯嶋則之と太田真一はしっかりと追走し、それぞれ2、3着に食い下がった。飯嶋則之(写真)は「スピードが凄いんで、付いていてコーナーで外に膨れる。何とか寝かせて乗り越えられたけど苦しかったよ。2着で十分だし、体の反応が良かったから納得してます」と安堵の様子。
  太田真一は山崎の強さを初体験した。
  「山崎のラインに付いたのは初めてだったから、行けるのか半信半疑だった。2センターから凄いスピードだったし、最後普通はタレてくるのに加速して行ったからね。付いて行けただけで十分です」

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情報提供:日刊プロスポーツ新聞社
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