『玉野競輪開設59周年記念(GIII)レポート』 前検日編
配信日:11月27日
いよいよ明日から玉野競輪場開設59周年記念「瀬戸の王子杯」が開幕。地元勢は石丸寛之の欠場こそあったものの、三宅伸、岩津裕介らが総力戦で覇権を死守する構え。そのほかにも、SS班入りを巡る争いや、ダービー出場権をかけた賞金獲得争いなど見どころの多い開催となりそうだ。
なお、明日(28日)は先着1000名様にカレンダーが配布されるほか、女性限定で先着200名様にブランドパンストがプレゼントされます。その他にも、緒方浩一氏による後半3個レース展望(4R発売中)や、地元選手によるサイン会など楽しいイベントが盛りだくさんですので、ぜひ本場へ脚をお運びください。
<1R>
まくりのイメージが強い
笹倉慎也
だが「最近はバック本数が減ってきたのが気になっている。主導権獲りの気持ちが無いわけではない」と先行もありそうなコメント。「徹底先行相手に暴走する気はないけれど、このメンバー相手ならね…」と積極的にレースを組み立てる構えだ。
<2R>
前走の西武園Sで998着と最近は大敗が続く
服部克久
は、ここからの巻き返しを誓う。
「10月の函館Sで落車したけれど、怪我は問題ない。その後の不振は気持ちの問題。レースを見すぎてしまい身体が反応できていなかった。でも前回の大敗である意味、気持ちは吹っ切れましたよ。今回はしっかり練習もできているし、玉野はS級で初めて決勝に乗った場所でイメージは良い。ここと広島記念でラストスパートをかけますよ」
<3R>
山口貴弘
はここ6場所で初日1着が4回。今期初昇級ながらS級でも順調に勝ち星を重ねている。
「9月の高松SでS級初勝利を挙げてからは、良い感じで競走ができているし、名古屋でギアを上げてからはバックも取れるようになってきました。とにかく今回は格上の選手と戦ってみたいので、初日は絶対にクリアして、準優くらいまでは乗りたいです」
<4R>
10月小松島Sで311着、続く青森Sでは118着と白星を量産中の
増成富夫
は地元戦でも大暴れを誓う。
「10月あたりからレース間隔が空いてしっかり練習ができているし、体調はバッチリ。地元をあまり意識しすぎると固くなってしまうから、いつも通り頑張るけれど、まだまだ、若手には負けませんよ」
<5R>
柴田洋輔選手
長欠と大敗続きで大幅に競走得点を下げた
柴田洋輔(写真)
は慎重なコメントに終始する。
「記念で予選回りにまで落ちたのは今回が初めて。ふくらはぎを痛めてからは流れが悪いですね。何とかしてここから巻き返していければ良いんですけど…。自力で3着までには入りたいですね」
<6R>
自力選手がそろい細切れ戦で混戦の様相を呈すが、
山田英明
からは景気の良い発言が口を突く。
「調子はずっと良いし、今回は間隔が空いたのでしっかり練習できた。細切れ戦も嫌いじゃないし、明日は一番車だから位置取りも有利ですね。後ろには(佐々木)昭彦さんが付いてくれるし、よく考えて走ります」
ライン2車となった
岸澤賢太
は「難しい番組になったけれど、僕にはいつも通りの積極策しかないですからね。玉野は昨年4月に初めて決勝に乗ったバンクだしイメージは良い。思い切った競走をします」と堂々の先行宣言。
<7R>
守谷陽介選手
三宅伸のブログで大ブレイクし、今や全国区の知名度を誇る
守谷陽介(写真)
。10月広島Sや、11月観音寺Sで優参するなど、競走成績も充実一途だ。
「直前はリフレッシュも兼ねて2泊3日で沖縄に行ってきました。今年好調の要因は大ギア。ギアを上げてからは競走得点を10点近く上げられましたからね。大ギアはバックが踏めない分、逆に競走に迷いがなくなりましたね。前回の玉野記念では決勝で失敗し、(三宅)伸さんに迷惑をかけているので、今回こその気持ちが強い。何とかそこまで勝ち上がりたいですね」
数年前から見るとやや物足りない状態が続く
吉川誠
も強気の姿勢を崩さない。
「海外遠征もあってレース勘が鈍っていたが、前回松戸の最終日で1着取れて気分はいい。体調面は全く問題ないですよ。点数は落ちたけれど、力さえ出し切れれば十分やれる自信はある。とにかく良い所をみせますよ!」
<8R>
柴崎俊光選手
優参続きで7月の昇級から大幅に競走得点をジャンプアップさせている
柴崎俊光(写真)
。強敵そろいのメンバーにも自信をのぞかせる。
「練習はしっかりできているし、状態も悪くない。最近は1か9という競走が多いけれど、自分の競走さえできれば何とかなるでしょう。玉野は風が強そうだけれど、(ホームの)四日市も風が強いですからそんなに気にはなりませんよ」
<9R>
岩津裕介選手
特選レース一個目の9Rには岩津と三宅達の地元コンビが登場。
岩津裕介(写真)
の口からは絶好調宣言が飛び出した。
「上り調子だし勝負出来る状態に仕上げてきた。今朝起きた瞬間に万全の状態だと確信しました。競輪祭から気持ちも切らせず来ているので期待していてください」
一方、競輪祭を見せ場なく終えた
三宅達也
は慎重な発言に終始する。
「競輪祭の結果が今の自分の現状ですね。状態は大分戻ったけれど、やや練習不足かな。とにかく今出来る事を一生懸命やるだけ。ボチボチ頑張りますよ」
稲垣裕之
は、ギアの選択に試行錯誤を続けている。
「なんだか最近は、(ギアを)かけたり戻したりの繰り返しですね(笑)。最近のスタンダードは85。上位戦ではそれ以上じゃないと通用しない。でも、僕はようやく71を踏めるようになったところですからね。それでも課題が多い分、楽しめていますよ。ギアが何であれ、持ち味の積極性だけは崩さないようにしたい。玉野はあまり良い印象はないけれど、何とか決勝には乗りたいです」
世界戦、競輪祭とハードスケジュールが続く
渡邉一成
はさすがに疲労の色が隠せない。
「とにかく一週間おきに競走が続いている感じ。状態は悪くないけれど疲れがたまって、競輪祭の後はほとんど練習できませんでした。(自転車に)乗らなかったことで、疲れが抜けてくれていれば良いんですけどね。こればっかりは明日レースをしてみない事には…」
<10R>
三宅伸選手
地元のエース
三宅伸(写真)
は10Rに登場。初日は吉田敏洋の後位からレースを組み立てる。
「競輪祭との間隔は短いけれど、僕の場合、福岡と岡山で移動距離が短いですからね。近場の移動は全然苦にならないし、疲れはありませんよ。10月の千葉記念あたりから良い状態が続いているし、地元戦も気張らずに頑張っていきたいですね」
急きょ追加参戦となった
吉田敏洋
も体調に不安はなさそうだ。
「連絡を受けたのは24日。確かに疲れがない訳じゃないけど、状態自体は競輪祭のまま維持できているしG1の緊張も抜けきっていないので、戦闘モードでレースに望めそう。まぁ、追加の参戦なので気張らず気楽に優勝を狙います」
競輪祭では優参を逃した
成田和也
だが、最近の充実ぶりには目を見張るものがある。
「特に疲れは問題ないし大丈夫。千葉に続き記念連覇を飾れれば良いですね。明日はオギ(荻原尚人)を信頼して付いていきます」
<11R>
小嶋敬二選手
荒井崇博選手
競輪祭では優参を逃し最終日は失格と踏んだり蹴ったりだった
小嶋敬二(写真)
は、ここからの巻き返しを期す。
「競輪祭の後は、いろいろと用事があって自転車に乗っていません。今回は少しずつギアを上げることも想定しているけれど、とりあえず明日は85のままでいってみたいと思います。玉野といったら東西王座戦で、22着で勝ちあがって病気で緊急入院したほろ苦い想い出があるので、今回は良い競走で払拭したいですね」
SS班入り争いの渦中にいる
村上博幸
は小嶋敬二の番手からレースを組み立てる。
「SSのことはあまり意識しすぎず、上手く気持ちをコントロールして行きます。とにかくいつも通りの競走を心掛けます。競輪祭の時は花粉が酷くって、成績もイマイチだったけれど、今回は確実に状態は良い。小嶋さんの番手と言う最高の位置を得られたので、ダッシュに離れないように気をつけて頑張ります」
荒井崇博(写真)
は前々勝負で勝機を見出す。
「とにかく明日は4番手より後ろにならないように。最近は豪快なまくり勝負は出来ないから、前々を心掛けて何でもやっていきたい。小嶋さんが先行してくれれば良いんですけどね」
チャレンジャーの
牛山貴広
はいつも通りの積極策を宣言。作戦に迷いはない。
「玉野は初めてだし、相手は強敵だけれど、僕には先行しかありませんからね。取手の共同あたりから状態は良いので、疲れさえなければ良い勝負ができるはず。ここをしっかり走ってうまくヤンググランプリにつなげていきたいです」
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情報提供:日刊プロスポーツ新聞社
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