『東日本大震災被災地支援 玉野競輪開設61周年記念(GIII)レポート』 前検日編

配信日:3月16日
 明日(17日)から岡山県・玉野競輪場で、東日本大震災被災地支援競輪・開設61周年記念「瀬戸の王子杯争奪戦」(GIII)が開幕します。村上義弘選手、伏見俊昭選手のS班両者を中心に、各地から優勝候補がズラリ集結。迎え撃つ地元勢もガッツある楽しみなメンバーが揃っており、連日激戦が繰り広げられることは間違いなさそうです。注目レースが続くので、ぜひ第1レースからお見逃しないように。なお、開催2日目には第100回生ルーキーチャンピオンレース「若鷲賞」も行われますので、こちらも重ねてご期待下さい。
 初日のイベント・ファンサービス情報です。初日は先着1000名様に爪磨きシートをプレゼント。また抽選で100名様にオリジナルクオカードも当たります。またオープニングとして「早川太鼓」の演奏が開催を盛り立てます。イベントとしては、「緒方浩一氏による後半3個レース展望」(4レース発売中・イベントホール)、「佐々木昭彦氏・坂本勉氏によるおすすめレース展望」(6R発売中・イベントホール)、両氏によるトークショーも実施。さらに自転車などが当たる未確定車券抽選会や特設ブースでは飴細工の実演もございます。16日からの4日間、玉野競輪場で存分にお楽しみ下さい。
前検日の玉野競輪場の様子
前検日の玉野競輪場の様子
「玉野競輪」目立ちます!
「玉野競輪」目立ちます!
<1R>
岩本純選手
岩本純選手

 オープニングレースから地元勢がさっそく登場。岩本純(写真)がトップバッターを務める。
「やっぱりオープニングレースでしたか(笑)。そんな気がしていました。地元だし、積極的に攻めていきたいですね。今の競輪はギアもかかっているので、前々にいかないと巻き返すのが厳しいですし。ちょっと今までは流れが悪いので、違う走りもしてキッカケを掴みたいです。記念は初日クリアしないと、4日間長いですし、勝てないと面白くないですしね。オープニングで勝ち上がって、地元勢に勢いを付けられれば良いですね」

 前走の小田原GIIIでは安定感ある差し脚で決勝進出した阿部康雄は「最終日だけ沈んでしまいましたね。あとは言うことなかったんですけど、脚が無いし、言い訳できないです。けっこう間はあいていたので、普通にノラリクラリと練習をやってきました。(金子哲大に)付いていくだけ、頑張るだけです!」


<2R>
利根正明選手
利根正明選手

 1着はないものの、コンスタントに予選を突破している利根正明(写真)は「けっこうあいたので、練習は出来ていると思います。(内容は)いつも通りですね。悪くはないと思うんですけど、レースを走っていないので、そこがどうなるか分からないです。玉野はあまりイメージがないですね。いつも通りに頑張ります」

 利根との対戦では良績を残しているという守澤太志は「静岡では先行して押し切っていますし、大垣では先行されてしまったんですけど、捲りました。今は内藤(宣彦)さん達と一緒に、静岡の競輪学校に冬季移動しています。(調子も)だいぶ良くなってきたと思いますし、自力で頑張ります」


<3R>
篠原龍馬選手
篠原龍馬選手

 試行錯誤が続く篠原龍馬(写真)。復調のキッカケを今回も掴み取りたい。
「前走のあとはいつも通りに乗り込みとバンクで練習して、試行錯誤してきました。今はペダリングとか、そういう基本に戻って自転車の扱い方から考え直しているんです。今はギアもかかってきているので、セッティングもやらないといけないし、今まで通りでは行ききれなくなっています。だから体幹トレーニングも始めているんですよ。これが正解かどうかは分からないですけど、変わったこともやっていかないといけないですしね」

 記念はこの男に注意。丸山啓一が今シリーズも一発を狙う。
「前回からけっこうあいたので、長かったですね(笑)。でも練習は十分に出来ていたので、いつも通りの練習ですけど、その成果を出したいです。今までは注目されていなかったから、その抜け目で成績も良かったんですけど、最近はバレてきてしまって、『記念の丸山は要注意』と警戒されてしまうのが嫌ですね(笑)。調子自体は安定しているし、初日をクリアしないと下がる一方になってしまいますから」


<4R>
鈴木庸之選手
鈴木庸之選手

 前回の宇都宮FIでS級初優勝を果たした鈴木庸之(写真)は「優勝はギリギリだったし、メンバーも良かったのでたまたまですよ(笑)。でも、コレ(優勝賞金)を毎回受け取っている人がいるんだなと(笑)。今は静岡の競輪学校に冬季移動していて、間もあいていたので、練習もだいぶ出来ましたね。(調子は)上がってきていますし、良いとは思います」

 関東3番手の関一浩も「前回の小倉で決勝に乗れたし、小倉のときは練習では8割くらいの感じだったのに、レースではすごく良かったですよ。余裕も出てきたと思います。玉野は昨年の10月に走ったときも決勝に乗れていますし、まずは初日、上越勢に離れないようにしっかり付いていきたいと思います」


<5R>
才迫勇馬選手
才迫勇馬選手

 熊本ダービーでは758着と不発に終わった才迫勇馬(写真)。ギアをチェンジしてリズムを取り戻せるか。
「ダービーはギアがしっくり来なかったし、仕方なかったですね…。レースも見えていなかったです。79にしていたんですけど、71に戻したいと思います。ダービーのあとは雨だったので、ウエイトばっかりやっていました(苦笑)。調子は普通ですね。先行で頑張ります」

 前走で落車棄権、途中欠場している前反祐一郎
「落車で首と肩こう骨まわりを痛めてしまって…練習は軽くやってきました」

 前検日に欠場があり出場が決まった藤田昌宏は終始笑顔。
「舞い上がっています。そりゃもちろん走りたかったし、棚ぼたでの出場ですけど、決勝戦に乗ったような気分ですね。(補充と違い)勝ち上がりがあるし、頑張ります」


<6R>
倉野隆太郎選手
倉野隆太郎選手

 合宿で仕上げてきた倉野隆太郎(写真)は、うまくその成果を出すことが出来るか。
「豊橋のバンク合宿があって、バック向かい風できつかったけど、自力でない人もみんなで1000mをやって仕上げてきました。今の豊橋は若手の自力型もたくさんいますし、良い練習は出来たと思います。疋田(敏)さんをはじめベテランの方も良い姿を見せてくれるので、盛り上がるし、結果を出したいですね」

 倉野マークの吉村和之は「前回のあとは普通にバンクで練習したんですけど、胃腸性の風邪で体調を崩して…。良くはなって来ているとは思いますけどね。倉野の後ろはよく競られるんですよ(苦笑)。頑張ります」


<7R>
飯野祐太選手
飯野祐太選手

 予選スタートの飯野祐太(写真)。実績上位なので、まずはしっかりと勝ち上がりたいところだろう。
「点数が全然でしたからね。玉野は走りやすいイメージはあります。熊本に比べれば、直線は短いですしね。今は密度が落ちてきていたのでウエイトをやっていて、元々はやっていたんですけど、ここ2~3年はやっていなかったので、また真面目にやって、やりながら絞っていきたいと思っています。筋肉痛はありますけど、それでどうなるか。頑張ります」

 負傷欠場あけの熊本ダービーで落車棄権に終わった高橋大作だが、明るい表情を見せる。
「そんなもんですよね…。前回は(落車で)スポークが詰まってしまって…。でも体の状態としたら、落車してケガをする前と同じくらいだったと思うし、良いと思いますよ。頑張るので、またよろしくお願いします!」


<8R>
友定祐己選手
友定祐己選手

 予選のラストカードには地元の友定祐己(写真)が控える。
「一気に崩れてしまったんですけど、まずはなんとか調子を元に戻さないと。FIの予選ならなんとかなりますけど、もう少し上で戦うには、まだまだです。自分で動かないと分からないですしね。上積みはないと思うけど、徐々に良くはなって来ていると思います。今は予選回りだし、初日が勝負ですからね」

 自力自在戦で勝機をうかがう関根幸夫は「2週間以上あいていたので、練習はしてきましたよ。前回の小田原も調子が良かったから力を出し切りたかったんですけど、人の後ろだったのもあってね。今回は力を出し切れるように、初日は自力自在で頑張ります」


<9R>
三宅達也選手
三宅達也選手
海老根恵太選手
海老根恵太選手

 9レースからメインの初日特選。まずは地元の三宅達也(写真)に注目が集まるところだが、熊本ダービーも途中欠場しており「腰痛が出てしまったのが…。気合いで頑張ります」

 ここは海老根恵太(写真)鈴木誠の千葉タッグも強力だ。
海老根は「良くなってきているけど、(ダービーは)決勝に乗れないことには…。ダービーのあとはいつも通りに普通に地元で練習してきました。(仕上がりは)悪くないと思います。玉野は久しぶりで東西王座以来ですね。頑張ります」
鈴木は「ダービーは二次予選で失敗はしてしまったんですけど、上出来ではないですかね。(調子は)悪くはないけど、良くもなく、変わらずですよ」

 ダービーでも連日の主導権取りに出た永井清史は「ダービーは番手の選手が良い着を取っていましたけど、500バンクは久しぶりで難しかったです。ダービーのあとは地元で練習してきました。感触は変わらずですね。玉野は風が強いイメージがあります」

 永井マークの濱口高彰は「ダービーで初日に落車したので、終わったあとは休んで5日くらい乗ってきました。永井と連係して1着も取れていますし大丈夫です。頑張ります」


<10R>
伏見俊昭選手
伏見俊昭選手
三宅伸選手
三宅伸選手

 熊本ダービーは準決勝敗退となった伏見俊昭(写真)。もちろん今回も優勝候補のひとり。
「ダービーのあとは沖縄にいって練習をやって、昨日帰ってきました。ダービーまでに強めに練習していたので、抜きながらですね。1人で行って、沖縄勢と一緒に練習しました。玉野は東西王座戦以来ですね。初日は永澤(剛)君の後ろです、連係はいわき平でありますよ」

 負傷欠場あけとなる永澤剛は「入院して、退院して、そうしたらまた練習で落車してしまって…。走ってみないと分からないですけど、頑張ります」

 三宅伸(写真)はマイペースで地元戦に挑む。「普通に練習してきました。最近はバイオリズムも良いし、早寝早起きでうまく過ごせていますね。でもダービー、地元記念と続いて気が抜けるかも(苦笑)。でもケガがなく来られたのは良かったですね。則(佐々木則幸)に好きに走ってもらいます」

 佐々木則幸はギアでの悩みが続いている。
「今は重いギアを踏んでやっていかないといけないですからね。71から79に上げているんですけど、熊本ダービーでは自分のレースが出来ませんでした。71では厳しい面があるから79にしたんですけど、そこでまた71に戻してしまったらいつもに戻るだけですからね。今は辛抱していかないといけないのかな」

 新田康仁は「熊本ダービーのあとは普通に練習してきました。玉野は良くもなく悪くもなくという感じですね。自力で、前々にいって仕掛けていきたいと思います」と一発を匂わす。


<11R>
村上義弘選手
村上義弘選手
園田匠選手
園田匠選手

 最終レースにはS班・村上義弘(写真)が登場。
「3日くらい前が一番悪かったですけど、そこからはだいぶ。玉野のファンに喜んでもらえるようなレースがしっかり出来るように、いつも通りに頑張るだけです」

 南修二は「ダービーの前検日に急にしんどくなったと思ったらインフルエンザで…。それで欠場しました。そのあとは休んで、というか休まざるを得なくて。1週間から10日くらいは練習してきました。(村上に)しっかり付いていきたいと思います」

 気合いの入った地元ダービーは二次予選敗退に終わった松川高大は「ダービーは直前の落車で、ケガはそんなになかったけど、自転車の部品も変えたし、バランスも…。あまり落車したこともなかったし、戸惑いもありました。慣れない雰囲気でプレッシャーもあったし、力不足、経験不足でした。あの悔しさをバネにしたいですね。先行で頑張ります」

 そのダービーで初の表彰台に上がった園田匠(写真)は「そこまで変わらないですね、いつも通りコツコツやっていくだけですから。松川との連係は決まっていないですよね(苦笑)。3回あると思うんですけど、そのうち2回でどちらかが落車していて。レースが詰まった方がレース勘が鈍らずに良いんですけど、調子は変わらずだと思います。しっかり付いていくだけです」

 震災後は玉野で練習する岡部芳幸は「でも競輪場に入ってしまえば、一緒ですからね。(調子は)普通です。石橋(慎太郎)君の後ろで頑張ります」
石橋慎太郎は「まだまだですけど、なんだか点数も上がってきましたし、体も反応できてきていると思います。頑張ります」

 池田勇人は「流れを見てからですね。状態は変わらずに良いと思いますし、頑張ります」

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