広島競輪場を舞台に開催された開設68周年記念「ひろしまピースカップ」は、12月27日に最終日を迎えた。117期の新鋭2人が勝ち上がった決勝戦は、地元の町田太我が主導権。山口拳矢を後方に置いて、中団から先まくりに出た野原雅也が記念初優勝を飾った。また、9レースに行われた「レインボーカップチャレンジファイナル」は、渡邉雅也が白星をゲット。佐藤礼文と下井竜も確定板入りを果たし、A級2班への特班を決めた。
決勝戦 レース経過
号砲で鈴木竜士、野原雅也、松谷秀幸が出て、その後ろはややけん制状態に。最終的には野原-鈴木、松谷、町田太我-佐々木雄一-阿部力也、山口拳矢-皿屋豊-吉田敏洋で落ち着いて周回を重ねる。青板バック手前から山口が上昇。山口は中団まで上がって町田に併せ込んでいく。併走を嫌った町田は7番手に下がって、中団位置が中部勢に代わる。車間を切った山口に警戒される中、町田は赤板と同時に迷わず仕掛ける。山口は合わせようとしかけたが、結局動かず、打鐘手前で主導権を握った町田ラインを受けて野原がすんなり中団を確保。緩めず後続を一本棒にして逃げまくる町田に対し、最終2コーナーを過ぎたところで野原のまくりが襲う。スピードに乗った野原は、3コーナーからの佐々木のけん制を問題にせず乗り越えて直線へ。ゴール前は、ぴったり続いた鈴木との一騎打ちとなるが、押し切った野原がV。2センターでようやく踏み出した山口は3着までがやっとだった。
野原雅也選手
117期のルーキーに注目が集まるシリーズだったが、デビュー7年目の野原雅也(写真)が完ぺきなレース運びで記念初優勝を飾った。
「すごいうれしいです。なかなか成績が出ず、自信を持って走れるレースっていうのは今まで少なかったんですけど、最近は脚力が付いてきて、内容も考えて走れるようになってきました」
前受けした野原は、打鐘手前から仕掛けてきた町田太我に合わせて踏み込んでしっかり中団を確保。7番手に山口拳矢を置いて、最終バックまくりで前団を飲み込んだ。
「中団でも後方でも、チャンスがあるタイミングで行こうと思っていたけど、良い位置が取れて展開にも恵まれました。(番手の鈴木)竜士は脚があるので、振り切れたのはうれしいし、ワンツーが決まって良かったです」
今回から新車を使ったことも優勝につながった。
「ちょっとデキ過ぎですね(笑)。変えて良かったと思います。でも今回は展開が向いたっていうが大きいので、向かなかった時でも勝ち上がれるようにならないといけないし、作戦面とかもしっかりできるようになりたいです。まだひとつ記念を獲れただけなので、もっと上のグレードで成績を残せるように精進します」
21年はGI戦線でのさらなる活躍に期待したい。
野原マークの鈴木竜士が2着でラインワンツーが決まった。
「(野原を)全然抜けなかったです。踏み出しは問題なかったけど、コーナーの加速がすごくて、(最終)3コーナーを出てからの伸びもすごすぎた。山口君が来れば止める態勢には入っていたけど、並ぶこともなかったですね。これで勝っていたら(新年初戦の)立川記念で頑張れなかったかもしれないけど、抜いてないから立川記念も頑張れそうです(笑)」
後方で動けなかった山口拳矢は、最終2センターから踏み込むも3着までだった。
「(最終)ホームで行こうと思ったけど、町田君が全開で踏んでいたし、緩めなかったので行けなかったです。自分も脚に余裕がなかった。そんなに上手くいかないですね。来月も(豊橋)記念があるので内容も意識して走りたいです」
地元の新鋭・町田太我は、決勝でも主導権を握って見せ場を作った。
「最終バックまでは良いカカリだと思ったんですけどね。4日間、走って疲れがあったのか、踏み直しが難しかったです。4日間、先行できる体力をつけないといけないですね。良い経験になりました」
野原雅也選手
「すごいうれしいです。なかなか成績が出ず、自信を持って走れるレースっていうのは今まで少なかったんですけど、最近は脚力が付いてきて、内容も考えて走れるようになってきました」
前受けした野原は、打鐘手前から仕掛けてきた町田太我に合わせて踏み込んでしっかり中団を確保。7番手に山口拳矢を置いて、最終バックまくりで前団を飲み込んだ。
「中団でも後方でも、チャンスがあるタイミングで行こうと思っていたけど、良い位置が取れて展開にも恵まれました。(番手の鈴木)竜士は脚があるので、振り切れたのはうれしいし、ワンツーが決まって良かったです」
今回から新車を使ったことも優勝につながった。
「ちょっとデキ過ぎですね(笑)。変えて良かったと思います。でも今回は展開が向いたっていうが大きいので、向かなかった時でも勝ち上がれるようにならないといけないし、作戦面とかもしっかりできるようになりたいです。まだひとつ記念を獲れただけなので、もっと上のグレードで成績を残せるように精進します」
21年はGI戦線でのさらなる活躍に期待したい。
野原マークの鈴木竜士が2着でラインワンツーが決まった。
「(野原を)全然抜けなかったです。踏み出しは問題なかったけど、コーナーの加速がすごくて、(最終)3コーナーを出てからの伸びもすごすぎた。山口君が来れば止める態勢には入っていたけど、並ぶこともなかったですね。これで勝っていたら(新年初戦の)立川記念で頑張れなかったかもしれないけど、抜いてないから立川記念も頑張れそうです(笑)」
後方で動けなかった山口拳矢は、最終2センターから踏み込むも3着までだった。
「(最終)ホームで行こうと思ったけど、町田君が全開で踏んでいたし、緩めなかったので行けなかったです。自分も脚に余裕がなかった。そんなに上手くいかないですね。来月も(豊橋)記念があるので内容も意識して走りたいです」
地元の新鋭・町田太我は、決勝でも主導権を握って見せ場を作った。
「最終バックまでは良いカカリだと思ったんですけどね。4日間、走って疲れがあったのか、踏み直しが難しかったです。4日間、先行できる体力をつけないといけないですね。良い経験になりました」
9R レインボーカップA級ファイナル
渡邉雅也選手
「優勝が目標だったのでホッとしました。作戦を何通りも立てたけど、違う展開になってしまった。でも後方になった時に、カマシに行こうって思ったところですぐに仕掛けることができました。調子は良かったし、1着も取れたけど、仁藤(秀)さんと決められなくて残念。でも、今年最後のレースでしっかりと特班を決められたのは良かったです。父(晴智・73期)からは自分のレースをして気合いで勝ってこいと言われてました。父は勝った時は褒めてくれるし、悪かった時はレースを見ながら解説してくれる。今回は怒られないと思います(笑)。今後は、同門の長田(龍拳)がA級にいるから、彼よりも先にS級に上がりたい。今回いる(町田太我と山口拳矢)2人のレースは予選から全部見ていて、力強いレースをしていたので、自分もそういうレースをしていきたいです」
佐藤礼文は最終ホームで内々に潜ると、2コーナーで渡邉の後ろにスイッチして2着に入った。
「車番も悪かったし、一車でも前に行こうって気持ちでした。最終ホーム過ぎに長屋(秀明)君が見えて、入れるかどうかを迷ってしまって、そのぶんロスをしてしまいました。キレイに流れたレースができなかったですね。悩み悩みで内に入っていった感じ。内にいくならもっと思い切って入っていけば、おもしろかったかも。S級までは自力で頑張ろうと思っているけど、これからもこういう若い子たちを相手にするのかと思うと骨が折れますね(笑)」
まくった下井竜は3着に粘った。
「打鐘前のところでみんなが見ていたから、下手に先頭に出るのはやめたほうが良いなと思いました。そのタイミングで兼本君の後ろが空いていたから、ひとまず入りました。その後は被るのも嫌だったし、仕掛けるならあのあたりかなと。粘り込みたかったですけど、力み過ぎましたね。前回の名古屋で(初)優勝するまでは、同期と対決すると弱いイメージがあったと思うけど、優勝したことで、そういうのが少しなくなったのかな。優勝はできなかったけど、これで師匠(萩原操・51期)に良い報告ができそうです」
次回のグレードレースは12月28日~30日まで平塚競輪場で「KEIRINグランプリ2020」が開催されます。GPメンバーからは、脇本雄太選手、GGPメンバーからは、児玉碧衣選手・高木真備選手、YGPメンバーからは、高橋晋也選手・松井宏佑選手に着目した。
28日はオッズパーク杯ガールズグランプリ 2020。
29日はヤンググランプリ 2020。113期と115期による熱いバトルに乞うご期待!
30日はいよいよKEIRINグランプリ 2020。BS日テレでの中継でもお楽しみ頂けます。
誰が勝つのか。。。今年活躍した選手たちによる最高のレースをご堪能ください!
2020年最高峰のレースがここに。
12月18日時点の出場予定選手データを分析した「KEIRINグランプリ2020」のメンバー及び狙い目選手を紹介する「プロスポーツ号外版」は以下をクリックしてください。
プロスポーツ号外版(表)は"こちら"
プロスポーツ号外版(裏)は"こちら"
28日はオッズパーク杯ガールズグランプリ 2020。
29日はヤンググランプリ 2020。113期と115期による熱いバトルに乞うご期待!
30日はいよいよKEIRINグランプリ 2020。BS日テレでの中継でもお楽しみ頂けます。
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