『広島競輪開設54周年記念(GIII)レポート』 前検日編
 
配信日:12月15日



 明日12月16日からから広島競輪開設54周年記念「ひろしまピースカップ」が始まる。昨年は大雪に見舞われた広島競輪場だったが、今年はまずまずの陽気で前検日の今日は、全国からスター選手が明日からの戦いに向け準備を整えた。昨年の覇者・村上義弘やGP初出場を決めた手島慶介も元気に参戦。明日からの熱戦に期待ができそうだ。
 バンク外からも場内イベントで記念開催を盛り上げます。開催中は毎日、先着1500名様にオリジナルクオカードが当たる抽選券を配布。また、正面入口でのKギャルのお出迎えや、K-ファンブースでのイベント、専門解説者による早朝予想会など、色んな催しが予定されています。明日から始まる広島記念をぜひ本場でお楽しみください。
 

<3R>
 まずは一次予選の3レースから。地元勢のトップバッターを務める吉本哲郎は、「地元のトップ? 務め上げます」と鼻息が荒い。
 「レースでは出ないけど、練習での感じは良いんです。まあ見せ場だけは作りますよ。結果はあとからついてくるでしょう」


<4R>
 4レースも、まずは地元のベテラン・上土井三昌から取り上げたい。
  「地元の記念は去年も出てないし、久々です。地元はいつもまあまあ良いと思うので、今回もしっかり初戦を突破してたいね」
 湊聖二はS級の点数確保するために、今シリーズは勝負駆けだ。
 「あと、もう一本あるけど、0.7点ずつ上げたいんですよ。あっせん停止で休んでいる間、風邪で体調を崩して体重も落ちたりと、調子はイマイチだけど、何とか頑張りたいです」


<5R>
川島 聖隆選手
川島 聖隆選手
   5レースの川島聖隆(写真)は、前回大宮FIで節目の200勝を達成して、今シリーズに乗り込んできた。
 「雨が降って地ベタを走れてないので分からないけど、調子は悪くないと思います。それにタイムの上がらない冬場は好きなんです」
 前回、一宮記念で2勝を上げた石田洋秀も地元戦に好気合だ。
 「地元の記念を初日から走るのは10何年ぶりですね。調子は変わらないけど、今回は展開が向いてくれると思います」


<6R>
山岸 正教選手
山岸 正教選手
   6レースからは選抜戦がスタートする。まずは11月和歌山FI、12月大宮FIと連続で決勝に進んでいる山岸正教(写真)に注目したい。
 「特別前後のFIだったけど、バブルが来てますね(笑)。体の使い方とか、感じが良いし、それをレースで落ち着いて出せてます。それで最後まで踏めてると思う。メンバーが軽かったから成績が良かったと言われないように、ここでも結果を出したいですね」
 久々の記念参戦になる増田鉄男は1カ月の長期欠場明け。
 「長欠といっても、ただの配分空きですよ。練習はバッチリ。選手になって初めて考えて練習をしました。久々に感じは良いって言えますね。今回はやりますよ」


<7R>
河野 通孝選手
河野 通孝選手
   7レースは記念で初の選抜スタートをする2人をピックアップしたい。まずはここ3場所連続で決勝に進んでいる河野通孝(写真)から。
 「初めての選抜なので、先行でどれだけ通用するか試してみたいですね。この成績は脚が上がった訳じゃなく、焦らずにレースができるようになったのが要因だと思います。広島は過去2回走ったけど、走りやすいイメージがありますね」
 瓦田勝也にとっても今回は楽しみなシリーズだ。
 「練習の感じだったら、今回がここ最近では一番良いと思う。徐々に感じが良くなってきてると思うので、今回も頑張ります」


<9R>
佐藤 友和選手
佐藤 友和選手
   9レースからは今シリーズの優勝候補がズラリと顔をそろえる特選がスタート。ここでは早速、荒井崇博と佐藤友和が激突する。
 佐藤友和(写真)はこのあとヤンググランプリに出場予定。これが今年最後の記念出走となる。
 「今年の目標は記念の優勝だったので、今回がラストチャンスだけどメンバーが良いですね。全日本選抜のあとは風邪をひいたり、新人訓練があったりと正直練習はできてないけど、普段の積み重ねがあるから大丈夫でしょう。ダービーの特選も狙ってるし、何とか今月であと500万上積みしたい」
 対する荒井崇博は、全日本選抜でGI初優出を果たすなど気分良く広島入り。
 「決勝は待ち時間も長いし、ドキドキしましたよ。雨もあって練習不足だけど、精神的にはリフレッシュできたかな。ここはいつ以来か覚えてないし、あまりイメージもありません。これが今年最終戦だけど、気負わずいつもどおり走ります」


<10R>
村上 義弘選手
村上 義弘選手
   10レースは昨年覇者の村上義弘(写真)が登場する。
 「今は練習内容もステップアップして、今は持ち味を増やせるようなトレーニングをやってます。まだ甘い部分もあるけど、全日本選抜でも平の先行が持たないバンクで1周半駆けて確定板に上がってるから。広島のファンは熱いし、去年もその刺激で優勝できた。今年も熱い声援でムチを入れてもらいます」
 吉永和生も昨年の広島記念で好走した一人。
 「正直、一時期よりは調子を落としてますね。切れがない。大きな着が多くて気持ちも沈みがちになるけど、ここは関係ないんで。いつも以上に気合を入れて乗り切りたい」
 渡辺晴智も最近は抜群の安定感を見せている。
 「この成績は良い位置を回っての結果ですよ。日ごろの行いが良いのかな? 今回も良くはないかもしれないけど、悪くもないはずです。ASのあと特別もなくて、追い込んでやれた分、最近は成績が良かった。今回も精一杯頑張ります」


<11R>
手島 慶介選手
手島 慶介選手
   11レースにはGP直前の手島慶介(写真)が出走する。
 「富山FIで痛めた肋骨はもう大丈夫です。医者からもじっとしててるのもいいけど、ストレスがたまるし仕事に行けばと言われましたから。GP前に転んだら、それも運命だし頑張りますよ」
 このレースには手島を含め、全日本選抜の決勝メンバーが3人。まずは決勝3着の平原康多
 「別府記念は優勝したけど、欠場明けで体と気持ちが噛み合ってなかった。前回は積極的に行って、あそこまでやれたので自信になりましたね。でも負けは負けだから、過信しないように。調子は変わらずです」。
 欠場明けで決勝進出の渡部哲男は、「腰はほぼ大丈夫です。直前は雨もあったり改修でバンクを乗れてないので分からないけど、街道での感じは悪くなかったです」と一走ごとに調子を戻している様子。
 最近は元気のない高木隆弘は来年に向け、そろそろきっかけをつかみたい。
 「ASのあとから風邪のウイルスが入って内臓を悪くして…。練習の疲れが抜け切れなかったりするんですよね。それでも最近はだいぶ良くなって来たし、ここは今年最後の開催。何とか来年につながる走りがしたいですね」

   
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情報提供:日刊プロスポーツ新聞社
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