『広島競輪開場55周年記念(GIII)レポート』 前検日編
 
配信日:12月8日


 開設55周年広島記念「ひろしまピースカップ」が明日9日から4日間に渡って開催される。年末のグランプリ出場が決まった手島慶介をはじめ、全日本選抜で表彰台に上がった平原康多と神山雄一郎、村上義弘ら競輪界を代表するトップレーサーが元気に競輪場入り。明日からの熱戦に備えて愛車を入念に整備した。
 なお、初日は先着2000名様にラッキーカードを配布し、抽選で200名様に開設記念オリジナルクオカードをプレゼント致します。そのほかK-ギャルによるお出迎えや早朝予想会など、ファンサービス、イベントが盛りだくさん。ぜひ、この機会に広島競輪場へお越し下さい。


<1R>
 オープニングレースからは五日市誠を取り上げたい。ここ3場所は初日を突破できていないが、本人はそれほど悲観していない。
 「予選で負けているけど、レース内容は悪くないんですよ。上手く流れに乗れれば戦えると思います。前回の伊東の後は1週間ぐらい空きましたが、雪が降ったりしてパワーマックスでの練習が中心。最近は4回転のギヤも試しているけど、明日はいつも使っているギヤで走ります」


<3R>
稲川翔選手
稲川翔選手
   3レースの稲川翔(写真)は10月小倉Sの最終日に落車負傷。約1カ月ぶりの実戦となる。
 「小倉で転んで腰痛が出ました。何日か休んで軽い練習から再開したし、しっかりケアしたので、もう影響はないと思います。練習の感じもケガをする前と同じぐらいの状態まで戻りました。今は力を付ける時期だと思っているので、積極的なレースを心がけます」


<4R>
福田知也選手
福田知也選手
   4レースの福田知也(写真)は1着回数が多いが、大敗も目立つ近況だ。
 「原因が分からないし、何とも言えないんですよね。1つきっかけをつかめば、変わる気もするんですが…。前回の花月園記念の後は、12月1日から宮古島に3泊4日の合宿に行ってきました。疲れはないし、調子もいいと思うので、明日は思い切って仕掛けたい」


<6R>
 6レースからは選抜戦。人気は澤田義和に集まりそうだが、最近は勝ち切れないレースが続いている。
 「練習の感じはだいぶ良くなっているけど、実際にレースを走ると何か違うんですよね。原因は全く思い当たらない。前回の全日本選抜も最終日は2着でしたが、今ひとつでした。調子は悪くないので、まずは初日はしっかりクリアしたい」
 森田達也は近況大きな着が目立っているが、先行1車のメンバー構成だけにチャンスはありそう。
 「調子自体はずっと悪くないんですよ。ただ、先行しても番手に別線の自力選手が入ったりしてダメな時が多い。明日はやりやすい組み合わせだし、何とかいい着に残りたいですね」


<7R>
浅井康太選手
浅井康太選手
   7レースは本格化した浅井康太(写真)に注目。前回の別府Sは初の特選スタートだったが、連勝で決勝に勝ち上がった。
 「18番目でギリギリだったし、ツキがありましたね。でも、人気になったので驚きました。初日は中団からのまくりで、準決はカマシ。決勝は8着でしたけど、赤板から先行したので納得しています。今はFⅠは決勝に乗って当たり前というぐらいの気持ちで走っています。それぐらいじゃないと上では通用しませんからね。調子はずっと良い状態をキープできているし、まずは準決まできっちり勝ち上がらないと」
 岡村潤は浅井との対戦に気合が入っている。
 「一時期のすごく悪かった頃と比べるとだいぶ良くなっています。後は走るグレードを少しずつ上げていきたい。浅井君はテレビで観て強い印象があるけど、何とか頑張ります。来年は地元のダービーがあるので、出場するためにもここでしっかり賞金を稼ぎたい」


<8R>
吉永和生選手
吉永和生選手
   8レースの吉永和生(写真)は通算200勝にリーチをかけている。
 「全日本で達成しようと思ったけどダメでした。地元記念で決めろということでしょう。全日本は脚の感じが良かったし、手応えをつかめた開催だったけど、ツメの甘さとか反省材料もありました。直前は郡(英治)さんにバイク誘導を手伝ってもらったし、それに応えるためにもきっちり結果を残したい」


<9R>
菊地圭尚選手
菊地圭尚選手
   9レースの特選は菊地圭尚(写真)は全日本選抜を走れなかった悔しさをここにぶつける。
 「半年ぐらい前まではまくりに構えて着を拾うようなレースが多かったんですが、それではダメだと思い、積極的なレースをするようになって成績が上がりました。調子が良かっただけに全日本は走りたかったけど、この後はヤンググランプリも控えているし、今回もしっかり頑張ります。前回の花月園記念の後は平に冬季移動したので忙しかったんですが、それなりに練習はできたし、調子は問題ないと思います」
 神山雄一郎は全日本選抜で決勝3着と好走したが、グランプリ出場は逃した。
 「全日本前の地元FⅠの感じがすごく良かったので、それぐらいの状態で臨めればチャンスがあるんじゃないかと思っていました。グランプリに乗れないのは残念だけど、一生懸命やった結果だからしょうがない。その後は中3日だから軽めの練習。まだ今年が終わったわけではないので、ここもしっかり頑張りますよ」


<10R>
石丸寛之選手
石丸寛之選手
   10レースの石丸寛之(写真)は全日本選抜で二次予選敗退という悔しい結果に終わった。
 「前回はせっかく特選スタートだったのに、9、9着で勝ち上がれず、さすがにヘコみました。でも、調子は良かったし、敗者戦はしっかり勝てましたからね。疲れは心配だけど、みんな一緒の条件ですから。今回も展開さえ向けば、やれると思います」
 地元の西田雅志はいつもと変わらない表情で検車場に現れた。
 「花月園記念は結果が出なかったけど、体調はここのところずっといい。花月園の後も普段通りに練習して来ました。地元記念ですが、あまり気負わずにいつも通りに走ります」
 加藤慎平は骨折明けの前回の大垣Sで完全Vを飾った。
 「身体の痛みはまだありますが、レースを走っている時はそれほど感じなかった。久々の実戦で不安があったけど結果が出たし、前回よりは間違いなくいいと思います」


<11R>
平原康多選手
平原康多選手
   最終11レースには手島慶介が登場。全日本選抜は準決6着で敗退したが、賞金ランク9位で2年連続のグランプリ切符を手にした。
 「準決勝で負けてまた来年頑張ろうという気持ちになっていたけど、最終日にああいう形で乗れることになりました。全日本の後はいつもの練習仲間と普段通りの練習をしてきました。状態は前回と変わらないと思います」
 平原康多(写真)は全日本選抜で惜しくも準V。
 「あと10m欲しかったですね。山崎(芳仁)さんはあの展開で勝つんだからやっぱり強い。一昨年のヤンググランプリでも山崎さんが勝って自分が2着。あの時から差は縮まっていない。もっと頑張らないと山崎さんには勝てませんね。全日本の後は休みもきっちり取って練習したし、調子は引き続きいいと思います」

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情報提供:日刊プロスポーツ新聞社
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