『広島競輪開場55周年記念(GIII)レポート』 初日編
配信日:12月9日
開設55周年広島記念「ひろしまピースカップ」が今日から開幕した。青空の広がる絶好のバンクコンディションの中、朝の1レースから熱戦が繰り広げられた。メーンの特選は井上昌己、西田雅志、手島慶介の3人がそれぞれ白星スタート。特選の上位3名が明日の優秀競走「もみじ賞」に進出した。
明日(10日)は先着500名様に食事券(300円分)をプレゼント。また、1500名様にラッキーカードを配布し、抽選で150名様にオリジナルクオカードを差し上げます。その他にもK-ギャルによるイベントや専門解説者による早朝予想会も毎日実施されています。明日もぜひ、広島競輪場へお越し下さい。
<2R>
田中雅史選手
2レースは
田中雅史(写真)
が中団確保から力強くまくって圧勝した。
「車を外に持ち出せたら、すかさず仕掛けようと思っていましたが、ずっと(小泉俊也に)フタをされて焦りました。4番(高津晃治)が突っ張りそうな気配だったので、内を狙って中団を取りに行きました。2コーナーぐらいから仕掛けたけど、車の出は凄く良かったです。調子はずっと問題なかったんですが、ここ3場所は予選で組み立てを失敗して負けてましたからね。久々に初日を突破できてホッとしています。広島はS級初優勝を決めたバンクだし、記念にもよく呼んでもらっているので、明日も頑張りたい」
<4R>
4レースは
久富武
が福田知也のまくりを許さず、堂々の逃げ切り勝利を収めた。
「先月広島に来た時は大久保(義郎)さんに迷惑をかけてしまったので、今日は先行してワンツーを決めたかった。でも、逃げ切りは出来すぎですね。準地元の記念だし、1つでも上に勝ち上がりたい」
久富後位は競りとなったが、地元の
大久保義郎
がしぶとく食い下がって2着に流れ込んだ。
「踏み出しが勝負だと思っていたし、ホームで付いていくのに脚を使いましたね。すんなり番手なら勝てたと思うけど、今日は抜きに行く余裕がなかった」
<5R>
5レースは岡崎孝士がタイミング良く主導権を奪い、完全に九州勢のペースに。
坂本晃輝
が番手絶好の展開をモノにした。
「今日はただ付いて行っただけだし、何もしていません。全て岡崎さんがやってくれました。やっぱり岡崎さんは先行すると強い。脚には余裕があったし、明日が勝負ですね」
3着に残った
岡崎孝士
も笑顔が絶えない。
「考えていた中で一番いい展開になりました。バックからタレたけど、後ろに何とか残してもらえて良かったです」
<6R>
城戸崎隆史選手
6レースの選抜戦は長欠明けの
川村昭弘
が鋭いキメ脚を発揮して激戦を制した。
「体調を崩して1カ月以上も休んだけど、復帰戦で1着が取れて良かった。今日は三番手の仕事に集中するだけだったし、落ち着いて走れました。最後も突っ込めたし、状態も悪くないと思います」
先行した森田達也の番手に追い上げマークを決めた
城戸崎隆史(写真)
が2着に入った。
「沢田(義和)さんと中団で併走になったし、思い切って仕掛けたら、踏み遅れていたのが見えたので、上手く番手に入れました。バックでは余裕があったけど、4コーナーからの伸びは今ひとつですね。ただ、腰痛と風邪で10月に1カ月近く休みましたが、復帰してからは徐々に良くなっています」
<7R>
原司選手
7レースは岡村潤が先行。成田健児がまくって来た浅井康太をブロックして空いたインコースを
原司(写真)
が伸びて1着。
「岡村君が先行してくれる展開が一番いいと思っていた。もう少し後ろがまくって来るのが遅ければ自分でまくることも考えていました。今日はたまたまコースが空いただけだし、運が良かっただけですね」
人気の
浅井康太
は大外をまくって2着。
「踏みっぱなしだったので、きつかったです。上吹越(直樹)さんに中団から併せられて危ない展開だったけど、何とか凌げて良かったです」
<8R>
荻原尚人選手
8レースは地元の
吉永和生
が通算200勝のメモリアル勝利を達成した。
「川島(聖隆)さんには申し訳なかったんですが、もう巻き返せないと判断して番手勝負に行きました。最後は抜かれたと思ったけど、地元記念でいいスタートが切れて嬉しい。脚は仕上がっているし、優勝を目指して頑張るだけです」
3着に逃げ粘った
荻原尚人(写真)
は浮かない表情。
「色々作戦を考えていましたが、一番理想の展開に持ち込めました。でも、3コーナーぐらいからきつかったし、最後はタレましたね。初日はいつもあまり良くないので、明日はもう少し良くなるでしょう」
<9R>
加倉正義選手
9レースは
井上昌己
が豪快にまくって快勝。上がり11秒1の好時計をマークした。
「ホームでバック踏んでいる時に七番手で焦りましたが、三番手から舘(泰守)さんがまくってくれて助かりました。全日本選抜の前に練習した成果が出ていますね」
2着の
加倉正義(写真)
も井上を称える。
「一列棒状では厳しかったかもしれないけど、それにしても強かった。3コーナーを過ぎてもまだ加速していく感じだった。自分もまだ本調子ではないし、あれは抜けないね」
先行した
菊地圭尚
は「きれいに出切ったと思ってペースで踏んでいたけど、早めに来られて驚きました。舘さんが三番手に入っていたんですね」。
<10R>
西田雅志選手
10レースは村上義弘の先行を石丸寛之がまくる展開。石丸は届かずに不発に終わったが、その後ろから
西田雅志(写真)
が鋭く伸びて快勝した。
「石丸さんが頑張ってくれたし、そのスピードをもらって突っ込めました。選手になって今が一番点数を持っているし、いい状態で地元記念を迎えることができました。準決が決定したけど、明日も気を引き締めて走ります」
村上の先行を利した
加藤慎平
が2着。
「村上さんはいつも頑張ってくれますからね。自分は後ろで番手の仕事に集中するだけでした。村上さんをかばいながら踏んだし、抜かれたのは仕方がない」
先行した
村上義弘
は4着。
「花月園記念から競走が続いているので、さすがに疲れはありますね。でも、自分のやる事は変わらないし、明日もいつも通りのレースをするだけ」
<11R>
手島慶介選手
最終11レースは人気の関東勢で上位独占。
手島慶介(写真)
が平原康多の逃げをゴール前できっちり捕らえた。
「平原はかかっていたし、いつも通り強かった。自分の状態はあまりいいとは言えないけど、今日は平原のお陰で勝つことができました」
2着の
平原康多
も満面の笑みを浮かべる。
「ラインで決まって良かったです。レース内容は満点。あれで逃げ切れれば本物なんですけどね。最後はかなり踏み直したけど、やっぱり手島さんは強い。グランプリレーサーはさすがに違いますね」
七番手に置かれて見せ場なく終わった
金子貴志
は「行けそうなところもあったんですが、たぶん合わされてましたね。今日は平原君に上手く駆けられたし、かかっていました」と完敗を認める。
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情報提供:日刊プロスポーツ新聞社
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