『広島競輪開設58周年記念(GIII)レポート』 前検日編
 
配信日:12月22日


 広島競輪場開設58周年記念「ひろしまピースカップ」が明日23日に開幕する。今年最後の記念開催に全国各地から強豪が集結。4日間に渡って熱戦が繰り広げられる。
 初日の明日は先着2000名様に焼ガキをプレゼント。場内では早朝予想会に始まり、自転車ローラーコーナー、健康相談コーナー、チャリティーオークションなど多彩なイベントが用意されています。ぜひ、本場でお楽しみください。


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 オープニングレースからは金山栄治をピックアップ。12月奈良Sで今年初Vを達成すると、続く小倉Sでも2勝と充実一途の近況だ。
 「成績がいいだけで、身体の状態はそんなに良くないんですけどね。朝は苦手なので1レースは嫌。それだけが心配です。いつも通りのレースで頑張ります」


<2R>
 山田英明は2場所連続で決勝進出と好調だ。今シリーズも得意のまくりを決めるか。
 「前回の平塚は決勝にタマタマ乗れただけ。決勝は小嶋(敬二)さんが相手なのに下手なレースをしてしまった。今回は追加だけど、しっかり準備はしてきました。明日は藤野(光吉)さんが付いてくれるし、決まるようにしっかり仕掛けます」


<3R>
坂口晃輔選手
坂口晃輔選手
   坂口晃輔(写真)は長期欠場からの復帰戦だ。状態面には自信を持っている。
 「11月頭にBMXの大会で転んでしまい、左手の薬指を痛めました。でも、もう痛みはほとんどないし、練習の感じもだいぶ戻ってきました。久しぶりの実戦なので、自力を出して感触をつかみたいですね。今回はS1の点数がかかっているので頑張りますよ」
 荒木伸哉は直近5場所で5勝、2着4回と高い連対率を誇る。
 「ここ最近はケガもなく、ずっといい状態をキープできています。10月ぐらいから配分が詰まっていたので、前回のあとはゆっくり休んで疲れを取ってきました。記念を走れる機会は少ないので、結果を求めて走ります」


<4R>
 矢野昌彦は直近10場所のバック本数が大台の20を突破。4.17の大ギアを武器に奮闘している。
 「このギアに換えてから、ほとんど先行しかしていない。だいぶ馴染んできたし、結果も出ていますね。ただ、寒くなって、だんだん踏み上がらなくなってきました。前回の平塚から中2日で練習は調整程度。調子自体は変わらないと思います」
 篠原龍馬は前回の佐世保記念で2連対と好走した。
 「佐世保はみんなが斬って、斬っての仕掛けだし、展開に恵まれただけです。2日目、3日目は大敗してますからね。でも、自転車は流れるようになってきました。前回の初日、最終日と同じような流れで仕掛けるのが理想です」


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谷田泰平選手
谷田泰平選手
   谷田泰平(写真)の競走点数が抜けている。同期の蒔田英彦、地元の大川龍二を相手に実力の違いを見せるか。
 「前回から調子があまり良くないんですよね。中3日で調整程度の練習なんですが、感じはいまいちでした。寒くて身体が思うように動かない感じ。蒔田君との対戦はたぶん初めて。同期だし、負けたくないですね」
 河野通孝は好目標を得てニッコリ。
 「追い込みになりたくて最近は自力を出していないんです。明日はいい目標を付けてもらいました。先行してくれそうだし、自分がまくりを止められるかがポイントですね」


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 屋良朝春が前回岸和田Sの2日目に痛恨の失格を喫し、S級の点数確保が危うい状況になってきた。
 「岸和田はしょうもない失格でショックだけど仕方がない。点数は余裕がなくなったんですが、それを気にしていたら競走が小さくなってしまいますからね。いつも通りのレースを心がけます。岸和田のあとは実家の沖縄に戻って、しっかり乗り込んできました。記念でアピールします」


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金澤竜二選手
金澤竜二選手
   金澤竜二(写真)は11月高松Sで完全Vを飾るなど、今期に入って快進撃が続いている。
 「今期からフレームを換えたんですが、それから感じがいいし、成績も一気に上がりました。前回の地元平から中2日でちょっと疲れはありますね。いい流れを止めないように、しっかり頑張ります」
 大槻寛徳がしっかりと続いてワンツー決着を狙う。
 「最近は初日に失敗するケースが多いんですが、調子自体はそんなに悪くないです。いい位置で狙われるのは覚悟しているし、何とか死守したいですね」


<8R>
岩本純選手
岩本純選手
   岩本純(写真)は11月松戸Sで根田空史ら強豪を破ってS級初優勝。記念戦線でも通用する脚力は持っている。
 「前回の奈良のあとに練習しすぎて、腰を痛めたんですが、もう治ったし、練習もできています。S級シリーズは結果が出ているけど、観音寺記念はダメだったし、今回は頑張りたいですね。地元2人に任されて責任重大。乾さん相手でやりにくいんですが、ラインできっちり決めたい」
 吉永好宏は前回武雄Sの決勝で落車した。
 「擦過傷はひどくて、1週間ぐらい自転車を乗らずに休みました。そのあとは練習に治療とやることはしっかりやってきました。正直、もう少し日にちは欲しかったですけどね。岩本君とは初連係。強いので期待しています」


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後閑信一選手
後閑信一選手
   後閑信一(写真)は競輪祭で落車負傷したが、しっかり身体のケアをしてきた。
 「せっかく調子が上がってきていたので、もったいなかったです。右ひざを強打して、集中的にケアをしてきました。それから練習して、違和感なく踏めていたので大丈夫だと思います。多めにやってきたからオーバーワークの方が心配です。初日は流れに上手く乗ってチャンスがあれば踏みたい」
 地元の西田雅志は初出場の競輪祭で全く見せ場がなかった。
 「ここ2場所は流れが悪すぎですね。競輪祭は全く踏むところがなく、ストレスが溜まりました。すごい悔しかったです。練習はしっかりやってきたし、脚の感じは抜群。守谷に頑張ってもらいます」
 松岡孔明は追加で平ナイターから中2日の強行日程だ。
 「疲れはありますね。練習はほとんどやっていません。今年最後の競走なので頑張りたい。自力でいけるところからしっかり仕掛けます」


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永井清史選手
永井清史選手
   永井清史(写真)は競輪祭で未勝利に終わった。初日は3.86のギアを実戦で初投入する。
 「競輪祭は仕上げていったつもりでしたが、全然ダメでした。直前の地区プロがちょっと余計でしたね。明日は3.86のギアを使います。実戦はもちろん、練習でも使ったことがない。先行してどんな感じになるのか試してみたい」
 桐山敬太郎は前回の静岡SでVと上昇ムードだ。
 「成績はボチボチ安定してきましたね。松戸ダービーの後にギアを落として自在に戦っている成果が出てきました。静岡のあとはゆっくり休んで、疲れを取りました。広島は初めてだけど頑張ります」
 地元の吉永和生は佐々木則幸の番手から抜け出しを図る。
 「ここを目標に、やることをやって仕上げてきた。あとはそれを出せるかだけ。気負ってもしょうがない。賞金でダービーの出場権利もかかっているので、最低でも決勝に乗りたい」


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小嶋敬二選手
小嶋敬二選手
   小嶋敬二(写真)は前回の平塚Sで貫禄の完全V。今年最終の記念を制して気分良く来年を迎えたい。
 「やっていることは変わっていないけど、最近は結果が出てきた。成績が上がって来ている状態で来年を迎えられるのはいいですね。ここ数年はグランプリ、SSカップを走らせてもらっていたので、その点は残念ですけど、今年最終戦なのでしっかり頑張ります」
 矢口啓一郎は追加を喜んで受けた。
 「今年最後と思って走った佐世保で不甲斐ないレースをしてしまった。それで終わるのが嫌だったので、追加が来て良かったです。前回の反省を生かして走ります」
 坂本健太郎は前回の小倉Sの決勝でまくって圧勝した。
 「小倉の優勝はタマタマ。流れが向いただけです。終わってから休みと練習を半々ぐらいでやってきました。調子は上向きだと思いますが、走ってみないと何とも言えません。広島は走りやすいから好き。3、4番手をキープして、そこから仕掛けたいですね」

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情報提供:日刊プロスポーツ新聞社
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