『広島競輪開設58周年記念(GIII)レポート』 2日目編
 
配信日:12月24日


 広島競輪場開設58周年記念「ひろしまピースカップ」は今日がシリーズ2日目。優秀競走「もみじ賞」をメーンに、二次予選6個レースで準決勝への勝ち上がりを争った。優秀競走は岡部芳幸が番手まくりで快勝。地元勢は1人も準決勝に進むことができなかった。明日は準決勝3個レースでトップレーサーが火花を散らす。
  明日25日は先着1000名様にクオカードなどが当たるラッキーカードを配布。お子様へは別途、お菓子の詰め合わせ(クリスマスブーツ)を先着300名様にプレゼントいたします。場内ではお好み焼きの実演販売や縁日コーナーなどで開催を盛り上げています。ぜひ、本場へ足をお運びください。


<5R>
矢口啓一郎選手
矢口啓一郎選手
   稲川翔が果敢に先行。しかし、叩かれた矢口啓一郎(写真)は4番手で立て直すと、2コーナーからまくって力の違いを見せた。
  「風が強いし、寒くて苦しかったです。稲川君の番手に飛び付こうと思ったんですが、すぐに追い上げてきたので、4番手で立て直してからまくりました。昨日は身体が動かなかったけど、今日はいい反応でしたね。稲村さんと決まって良かったです」
  稲村好将が2着に続いて群馬ワンツー決着となった。
  「矢口が落ち着いて走ってくれました。強かったです。今日は風が強くて力の差が出ますね。調子はだんだん良くなっています。準決勝の明日が勝負です」
  先行した稲川翔を利した松山勝久が3着に入った。
  「稲川君のダッシュが良くて反応が遅れました。付け直してからは余裕があったけど、直線で矢口君が来たので止められなかった」


<6R>
小橋正義選手
小橋正義選手
   古屋琢晶が打鐘から積極的に飛び出して主導権奪取。上手く好位を確保した坂口晃輔が最終2センターから力強く踏み込み、激戦を制した。
  「乾さんがカマして来て、出切れるか見定めながら走っていた。坂本さんが内から来たので、それに付いていったら結果的にいい位置が取れました。最後は1人づつ抜いていった感じですね。今回はケガ明けですが、ここに備えてしっかり練習してきたし、状態は問題ないです」
  小橋正義(写真)は坂本健太郎との併走をしのいで追い込んだ。
  「坂本が内から入ってきて、遅れないように踏み込んだ。併走はきつくなかったし、昨日よりも感じは良かった」


<7R>
谷田泰平選手
谷田泰平選手
   谷田泰平(写真)が豪快にまくって連勝のゴール。通算100勝のメモリアル勝利を飾った。
  「勝ち上がりで100勝を達成できて嬉しい。今日は前受けは考えていなかったんですけどね。流れで自分の順番が来たら仕掛けるつもりでした。まくれているし、悪くないと思います。直前の練習の感じは良くなかったんですが、2走して徐々に上がってきました。準決は格上が相手なので、挑戦者の気持ちで走ります」
  守谷陽介の番手にはまった屋良朝春もバックからすかさずまくって出た。
  「自分だけ前で放置プレイされてましたからね。かなりなめられていたので、一発狙っていました。番手に入れたけど、すぐいかないと、みんな来ますから。結果を出せて良かったです」
  守谷陽介はまくられながらも3着に粘って準決勝に進出。
  「出切るまでは良かったんですけどね。吉永さんと決められなかったのは残念です。最近は着が悪かったけど、状態はずっと良かった」


<8R>
佐々木則幸選手
佐々木則幸選手
   西田雅志の当日欠場により、8車立てとなった。レースは先行した金山栄治を佐々木則幸(写真)が7番手からのまくり追い込みで捕らえた。
  「組み立てが中途半端だった。荒木君に中団を取られては、その上をまくるのが難しいですからね。金山さんは先行したら強いし、ホームではもうダメだと思いました。外のコースが伸びるのは知っていたし、最後の山おろしで何とか届きました。体調はいまいちですね」
  マイペースで逃げた金山栄治がしぶとく2着に粘りこんだ。
  「出切ってからホームで別線が来る気配はなかったので、自分のペースで踏めました」
  荒木伸哉のまくりに乗った鈴木誠が3着に突っ込む。
  「荒木君の車の出がちょっと悪かったですね。もう少しいいところまで行ってくれれば楽でしたけどね。三谷君がけっこう外に持っていったので、それを待ってからコースを探して踏みました」


<9R>
和田圭選手
和田圭選手
   人気の永井清史は中団で山田英明にフタをされる展開。前受けから先行する形になった和田圭(写真)がそのまま押し切った。
  「色々と作戦は考えていたんですけどね。打鐘でも中団で併走していたから、もしかしたら自分が先行かなと。駆けるときに後ろを見たら永井さんはかなり後ろだった。残れるように踏みました。今日は恵まれですね」
  和田マークの堀政美が2着に流れ込んだ。
  「最高の流れでしたね。後ろがどうなっているか分からなかった。永井がいつ来るのかと思っていました。ライン3人で決まって最高の結果です」


<10R>
小嶋敬二選手
小嶋敬二選手
   打鐘過ぎの4コーナーから一気に仕掛けた小嶋敬二(写真)が後続を引き離して1人旅。人気に応えて圧勝した。
  「前受けから下げて、8番(廣川)に切り替えられたけど、前が流していたのでカマシ頃になった。上田が付いてくれば2人で決まると思ったんですけどね。駆けた感じは悪くなかったです。明日もいいメンバーなので、しっかり頑張ります」
  菊地圭尚が大きく離れて小嶋を追い、その後ろで立て直した上田国広が直線で差し返す執念を見せた。
  「粘られるのは覚悟していたし、小嶋さんが出切って緩めると思ったら、そこからまた伸びていった。菊地君に当たらずに、そのまま付いていけば良かったです。山田君に3番手に入れてもらえて助かりました。最後はギアを上げていた分、ひと伸びがありました」


<11R>
岡部芳幸選手
岡部芳幸選手
   後閑信一の先行に乗った岡部芳幸(写真)が桐山敬太郎に合わせて3コーナーから番手まくり。好展開をきっちりものにした。
  「先行してくれて、びっくりしました。(伊藤)保文が3番手に入って、そっちばかり気になったんですが、桐山がまくって来てヨコまで来ましたからね。後閑の頑張りを無駄にできないし、前に踏ませてもらいました」
  桐山マークの林雄一が昨日に続き、直線で鋭い伸び脚を披露した。
  「連日、展開がいいですね。前がやり合っていたから抜けただけ。あまり伸びている感触はないです」
  先行した後閑信一は納得の表情を浮かべる。
  「1回前に出て、誰も来なかったから流れで先行しました。セッティングをいじって、昨日よりも感じは全然良かったです」
  濱田浩司は後方に置かれて不発。
  「もうちょっと早めに仕掛ければ良かったです。9(桐山)が仕掛けるのを待ってしまった。ちょっと見すぎですね」

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情報提供:日刊プロスポーツ新聞社
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