『広島競輪開設58周年記念(GIII)レポート』 3日目編
配信日:12月25日
広島競輪場開設58周年記念「ひろしまピースカップ」は後半戦となる3日目に突入。準決勝3個レースをメーンに熱戦が繰り広げられた。岡部芳幸は番手まくりで3連勝。完全Vに王手をかけた。小嶋敬二も7番手からのまくり追い込みで貫禄勝ち。ベストナインが出そろい、明日はいよいよ決勝戦が争われる。
最終日の明日26日は先着1000名様に豚汁をプレゼント。お好み焼き実演販売や縁日コーナーなど場内イベントも盛りだくさん。ぜひ、本場でお楽しみください。
<9R>
濱田浩司選手
上田国広選手
前受けから7番手まで下げた守谷陽介が最終ホーム手前から一気に巻き返して主導権を奪う。番手絶好となった
濱田浩司(写真)
が谷田泰平のまくりをけん制しながら早めに追い込んだ。
「守谷君のおかげです。カマシにしっかり付いていけたし、反応も悪くなかったです。バック向かい風でスピードが緩んで、後ろから来る気配があった。かぶったらお終いなので前に踏ませてもらいました。セッティングはもう少し。しっかり修正して決勝に臨みます」
まくった谷田ラインの3番手から
上田国広(写真)
が2着に突っ込み、記念初優出を果たした。
「結果が良すぎて怖いですね。谷田さんがすかさず仕掛けてくれたし、コースが空いてくれた。スピードをもらえたのが大きかったです。ラインのおかげですね。昨日からギアを上げたのも正解ですね」
四国コンビを追走した
林雄一
が3着に流れ込んだ。
「四国の後ろが空いていて良かったです。濱田君は経験もあるし、番手で上手く走ってくれました。記念の決勝は初めてだけど、乗っただけで満足せずに、車券にからめるように頑張ります」
矢口啓一郎
は組み立て失敗。ガックリ肩を落とした。
「中途半端なレースをしてしまった。あの展開なら先行か、出られたら番手に飛び付くしかなかった。日に日に感じは良くなっていたんですけどね。もったいない」
<10R>
岡部芳幸選手
佐々木則幸選手
和田圭が金山栄治を突っ張って赤板から先行。
岡部芳幸(写真)
が3角からの番手まくりで人気に応えた。
「和田君が頑張ってくれました。連日、前の選手のおかげです。自分は後ろで精一杯やっているだけ。今日は重く感じたけど、和田君の方がもっと重かったと思います。状態は良くないんですが、あと1走、気を引き締めて頑張ります」
加藤圭一
が岡部にしっかりと続いて2着に入った。
「今日は展開だけですね。前の2人が落ち着いて競走してくれたし、自分は付いていくだけでした。修正して感じは少し良くなったけど、4コーナーからもうちょっと踏めるようにしたい」
佐々木則幸(写真)
がまくり追い込みで前団に迫り、稲村好将との3着争いを制した。
「ライン2車で戦法は限られてきますからね。我慢して溜めて、2センターから踏みました。本当は金山さんを早めにどかして2コーナーから仕掛けないとダメなんですけどね。車の出は悪くなかったし、体調は日に日に良くなっている」
和田圭
は先行で見せ場を作った。
「金山さんが勢い良く来たら中団に引くことも考えていたんですが、中途半端でしたからね。先行態勢に入ったので思い切り仕掛けました」
<11R>
小嶋敬二選手
鈴木誠選手
小嶋敬二(写真)
が後方7番手から次元の違うスピードでまくって快勝。前団を一気に飲み込んだ。
「屋良君の中団を狙うような走りは予想していなかった。屋良君の動きを見てから仕掛けました。本当は後ろを連れ込むような走りをしたかったんですけどね。でも、今は半年前と違ってそこまで考える余裕があるし、脚の状態も悪くない。決勝は今年最後のレースになるし、総力戦で優勝を狙います」
先行した桐山敬太郎を利した
鈴木誠(写真)
が2着。
「桐山君は重いバンクの中でよく駆けてくれました。後ろで余裕はあったんですけどね。1人だけスピードが違ったし、いかれてしまったのは仕方がないです」
3着の
望月裕一郎
も桐山に感謝しきり。
「桐山君とは前回の静岡から6レース連続で一緒。クセも分かっているし、気持ちに余裕がありました。怖いぐらいいい展開でした。久々の記念で楽しんで走れているし、決勝も楽しみます」
桐山敬太郎
は直線で末を欠いた。
「バンクは重かったけど、ペースで踏むことができた。駆けた感じは良かったんですけどね。これで残れないんじゃ仕方がないです」
中団を確保した
屋良朝春
は仕掛けのタイミングを逸した。
「思わぬ展開で焦ってしまった。このクラスで走ったことがなかったし、経験不足ですね」
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情報提供:日刊プロスポーツ新聞社
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