『広島競輪開設60周年記念(GIII)レポート』 3日目編

配信日:12月23日
 広島競輪開設60周年記念「ひろしまピースカップ」は3日目を迎えた。今日のメインは準決勝3個レースでどれも迫力ある戦いが展開され、激戦を勝ち抜きベストナインが出そろいました。また、一発レースのレインボーカップ・A級ファイナルは市川健太が番手まくりを決めて優勝。表彰台入りした守澤太志と内田英介の3名がS級特進を決めました。
 なお、明日24日も広島の本場ではたくさんのイベント・ファンサービスが予定されております。まずは早朝予想会、地元選手とローラー対決が。最終日は焼かきプレゼントや、お好み焼き実演販売、「ゴーカイレッドと遊ぼう!」などが予定されています。こちらもどうぞお楽しみに。
<9R>
市川健太選手
市川健太選手
猪俣康一選手
猪俣康一選手
 A級のトップナインによるレインボーカップ・A級ファイナルは猪俣康一が思い切って主導権を握ると、市川健太(写真)が北勢の動きに合わせて番手まくりを敢行。反撃をしのいで1着でゴールした。
 「猪俣君がジャンからすごいフカしてたし、あんなに行くとは思ってなかったんで『エッ!』ってビックリしました。とりあえず後ろから来たら合わせようと思ったけど、踏み遅れたかと。今日は前と後ろのおかげです。勝ててホッとしました。S級に上がっても先行で頑張りたいと思います」
 竹村勇祐のまくりに乗り、守澤太志が追い込んで2着に入る。
 「まくれたと思ったんですけどね。最後は内か外か迷ったし、車もあまり出なかったですね。来期はS級に定着できるように頑張ります」
 内田英介は3着で特進も、東京ワンツーが決められず悔やむ。
 「最後、竹村君が結構締めてきたけど、僕もやっておかないと守澤君とかがきてしまんで。そうしたらハウスしてガシャンと音がしたから、俺が失格かと思って焦りました。優勝のチャンスもあるかと思ったけど、せめて2着に入らないとダメですね」
 猪俣康一(写真)は力を出し切り満足げ。
 「顔見せで脚が軽かったから行けると思ったけど、走ったら緊張からか重たかった。もう少し落ち着いていければ後ろも楽になったのかな」
 井上剛は最終バック最後尾から、一か八か内を突っ込んだが、落車の影響もあり4着止まり。
 「落車がなかったら面白かったんですけどね。前を任せてた以上仕方ない。来期S級で頑張ります」

<10R>
後閑信一選手
後閑信一選手
山口富生選手
山口富生選手
 準決勝1つ目のレースは前受けの池田勇人が突っ張り先行し、番手の後閑信一(写真)がチャンスをキッチリものにして1着を手にした。
 「今日はとにかく池田君が頑張ってくれたに尽きる。最後まで我慢したけど、一気に来てしまったんで踏ませてもらった。僕の脚は問題なく大丈夫です」
 埼京ラインに続いた山口富生(写真)が2着(同着)に入る。
 「作戦は全くなかったんですけど、あの位置にいれば突っ張ってくれるかなと。行ってくれたけど、最後に堤(洋)が内から来たし、外も山賀(雅仁)がきてたんでダメかと思ったけど行けてよかった」
 7番手に置かれてしまった山賀雅仁だったが、得意のまくりで強襲し2着(同着)に食い込んだ。
 「ひどい組み立てでした。ジャンで皆に笑われてるんだろうなと(苦笑)。最悪でした。初日より踏めているし、あの位置から届いてるんで悪くないと思う」
 逃げた池田勇人は「才迫君を出すつもりはなかったし、あとは山賀さんの動き次第と思ってました。赤板でくるかなと思ったけどこなかったんで腹をくくりました」と話す。

<11R>
芦澤大輔選手
芦澤大輔選手
大竹慎吾選手
大竹慎吾選手
 11レースは激しい入れ替わりの後、篠原忍が最終的に主導権。上手く中団を取った芦澤大輔(写真)が鮮やかなまくりを決めて快勝した。
 「今日は行けるタイミングで先行も考えてました。中団を取れたけど、大竹さんを連れ込むイメージで早めに行きました。2日間重たかったけど、今日は身体が動いてたんで修正できてます。決勝も頑張るだけです」
 村上博幸が芦澤の番手にスイッチして2着に流れ込む。
 「芦澤君が強かったですね。今日はちょっと重たかった。前検日にコケていつもと違う車輪なんで、フィーリングが少し違う。でも一生懸命頑張るだけです」
 大竹慎吾(写真)は踏み出しで離れたものの、懸命に前を追って3着をキープした。
 「(北津留)翼よりダッシュが凄いね。村上君に見られてたし、どうかと思ったけどしのげましたね。地道にやってきたことが、最後に出てくれて嬉しいですね」
 飯野祐太は8番手で不発。「ホームと2コーナーで行くタイミングがあったけど、前が三宅(達也)さんだったし見てしまった。脚は悪くないんだけど」と悔やむ。

<12R>
上原龍選手
上原龍選手
爲田学選手
爲田学選手
 12レースは近畿勢が惨敗に終わり大波乱。レースは桐山敬太郎が藤木裕の番手でイン粘りを敢行した。そのうしろももつれ、ゴチャ付いたところを、上原龍がひとまくり。最後はこのラインに切り替えた萩原孝之が直線外を突き抜けた。
 「自分でも良く伸びました。決勝は今年の別府記念以来です。ダービーの賞金は諦めてたけど、これで少し芽が出てきた。決勝も頑張ります」
 上原龍(写真)も嬉しい決勝進出。
 「今日は藤木(裕)さんがカマしていく展開にはなると思ったけど。桐山さんが粘ったのは予想外だったし、展開が向きましたね。普通にまくる展開になったし、ゴチャ付いたのを目掛けて行く感じでした。ケアをして決勝もしっかり頑張ります」
 爲田学(写真)も決勝進出に大喜び。
 「展開が向いたし2人で決まったと思ったね。でも、後ろから来てたんでハンドルを思い切り握って、力を振り絞ったよ。ここ4場所、外国人と走って脚をしごかれたし、セッティングも合ったんでそれが結果に出たね」
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