『防府競輪開設58周年記念(GIII)レポート』 前検日編
 
配信日:10月12日


 明日10月13日から防府競輪場開設58周年記念「周防国府杯争奪戦」が開幕する。前検日の今日は武田豊樹や荒井崇博、渡部哲男らトップレーサーが全国各地から続々と集結。明日からの熱戦に備え、愛車を入念に整備した。
 開催中はファンサービス、イベントも盛りだくさん。4日間を通して先着1000名様が対象となる”ダイスをころがせ抽選会”やアミノバリュー試飲会、東京太と吉岡稔真の競輪談義が催されます。ぜひ、本場に足をお運びください。


<1R>
安東宏高選手
安東宏高選手
   オープニングレースからは安東宏高(写真)をピックアップ。直前に行われた九州地区プロでは団体追い抜きで優勝を飾った。
 「結構前から地区プロに向けて競技の練習をしていたので、結果が出て良かったです。競輪の練習はほとんどできていないけど、問題ないと思います。3場所前の別府から3・69のギヤを使っていたけど、まだいい時と悪いときがありますね。ギヤはまだ模索中なんで、とりあえず明日は3・64のギヤを使います」


<2R>
 2レースの竹内優也は今年7月にS級初昇格を果たしたが、今ひとつ波に乗り切れない状態が続いている。
 「S級はやりがいがあるけど、皆強いですね。練習方法を変えたり色々試しているし、もう少し成績を上げたい。9月の岐阜記念はボロボロだったので、今回は見せ場を作りたいと思います」


<5R>
浅井康太選手
浅井康太選手
   5レースの浅井康太(写真)は前回の地元四日市で完全優勝を達成し、S級特進を決めた。
 「A級も強い選手が多いから特進できるとは思っていなかった。前回はさすがに少し緊張したけど、地元だから落ち着いて走れました。ここの追加は先月28日に入ったし、直前の地区プロのチームスプリントでも優勝していい感じで迎えられました。ここからが本当の勝負だし、力を試す意味でも積極的なレースをします」


<6R>
渡辺十夢選手
渡辺十夢選手
   6レースからは選抜戦。夏場に落車が続いた渡辺十夢(写真)だが、徐々に調子を取り戻している。
 「去年の今頃は大怪我をして車いすの生活でしたからね。それを考えれば走れるだけでも幸せ。ようやく調子が上がって来た頃にまた落車が続いてどん底に落ちてしまいましたが、だいぶ良くなりました」
 森川剛は9月大宮でS級初Vを達成したが、その後の2場所は予選で敗退している。
 「優勝は本当に嬉しかったし、自信になったんですが、その後は少し気が緩んでしまったのかもしれません。自分で不利な展開に持っていってしまいましたね。でも、前回の大垣からは10日ぐらいあって練習をしっかりやってきたので、今回は結果を残したい」


<7R>
 7レースの鈴木誠はここに来て急速に力を付けている。
 「調子はずっといいし、流れもいいですね。特に今までと変わったことはしていないけど、6月ぐらいからフレームを換えて成績が上がりました。後は練習でギヤをかけるようになったぐらい。前回の落車は全く影響ないし、今回も展開さえ向けば、いい結果を出せると思います」
 荒木伸哉は不振が続いている。
 「練習の感じはそんなに悪くないんですけどね。前回の立川で落車した影響もないし、後は結果を出すだけです」


<8R>
 8レースの松山勝久は追加だが、状態面に全く不安はなさそうだ。
 「前回の高松最終日に追加が入ったので、練習は普通にやってきました。直前の近畿地区プロはチームスプリントで優勝できたし、脚の感じは悪くない。2場所前の奈良からフレームを換えたんですが、いい時と悪い時がはっきりしている。慣れて来ればもっと良くなる感じがするので、今回も使ってみます」


<9R>
渡部哲男選手
渡部哲男選手
   9レースの特選は渡部哲男(写真)にまず注目。高知オールスター、共同通信社杯では満足のいく結果を残せなかった。
 「オールスターと共同は自分なりにきっちり仕上げたつもりだったけど、今いちでしたね。途中欠場で皆より早く帰ったし、地区プロのチームスプリントもいつもは3走目だけど、疲れが残るから1走目にさせてもらった。今回は開き直って頑張るしかない」
 小倉竜二からは気になるコメントが飛び出した。
 「取手記念の落車は大したことなかったけど、その後の練習中にギックリ腰をやってしまって…。痛みもまだ残っているし、自転車に乗っていても少し違和感がある」
 海老根恵太は共同通信社杯で勝ち上がりに失敗したが、敗者戦では鋭いまくりを連発した。
 「初日はちょっと勿体なかったけど、二日目からギヤを上げたら感じが良くなりました。今回も3・71のギヤで勝負します」


<10R>
武井大介選手
武井大介選手
   10レースの武井大介(写真)は三三バンクを得意にしている。
 「三三バンクは好きだし、2年前の記念で決勝に乗れているので、このバンクはいいイメージがあります。ここ2場所の決勝は大きな着だけど、脚の感じは良かった。直前は地区プロのチームスプリントで優勝しました。ちょっと疲れは残っているけど、問題ないと思います」
 高城信雄は共同通信社杯で見せ場を全く作れなかった。
 「共同はしっかり調整したつもりだったけど、連日重く感じました。その後の地区プロはケイリンで村上(義弘)さん、金山(栄治)さんを相手に先行して3着に粘れた。カマして来た村上さんをけん制して失格したけど、手応えはつかめました」


<11R>
武田豊樹選手
武田豊樹選手
   最終11レースは優勝候補筆頭の武田豊樹(写真)に期待が集まる。前回の共同通信社杯の決勝では山崎芳仁を相手に先行したが、9着に敗れた。
 「前回の決勝は自分と山崎との戦いだったし、強い相手と走る時は先行基本だから先行と決めていた。勝つためには他の手段もあったかもしれないが、力を出し切れたから納得している。防府は去年のふるさとダービーでも決勝に乗っているし、悪いイメージはないけど、ちょっと疲れが心配です」
 対する石丸寛之も引き続き好調をキープしている。
 「調子は変わらずいいですね。直前の地区プロチームスプリントでも力を出し切って優勝できました。ちょっと疲れはあるけど、チームスプリントの練習で長い距離をもがいたので、いつもより早めに仕掛けられそう」
 地元の富弥昭は9月武雄の落車で鎖骨を亀裂骨折したが、地元記念に何とか間に合わせた。
 「かなり痛かったけど、3日後くらいからパワーマックスに乗り始め、10日間ぐらいは自転車に乗れました。地区プロが全くダメなら欠場しようと思ったんですが、何とか走れるメドが立ったので出場を決めました。出脚は不安だけど、地元だから気持ちで乗り切りたい」

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情報提供:日刊プロスポーツ新聞社
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