『防府競輪開設63周年記念(GIII)レポート』 前検日編

配信日:9月21日
 防府競輪開設63周年記念「周防国府杯争奪戦」が明日22日に開幕する。前橋オールスターの興奮さめやらぬ中、トップスターが防府に舞台を移して覇を競う。4日間のハイレベルな戦いから目が離せない。
 なお、初日は地元選手&成田栞によるウェルカムに始まり、成田栞ミニライブ、吉岡稔真氏&内林久徳氏による予想会などイベント満載。ぜひ、防府競輪場でお楽しみください。
<1R>
山田義彦選手
山田義彦選手
 オープニングレースは山田義彦(写真)が同型のライバルを相手に闘争心を燃やす。
 「追加は3、4日前に受けたから大丈夫。最近は成績があまり良くないけど、調子自体は悪くない。自分のレースはできています。中村(雅仁)さんの方が強いと思っているし、しっかり主導権を取って粘り込みたいですね」
 河野通孝は落車、失格で流れが悪いが、気落ちはしていない。
 「失格は仕方ないですからね。3場所前の落車で手首を痛めたんですが、思ったより回復は早かったので、もう影響はありません。山田君とは何度か連係しているし、強いから信頼して付いていきます。今回は武田(豊樹)さんや師匠の十文字(貴信)さんと一緒なのでいつも以上に気合が入ります」

<2R>
 藤田大輔は2場所連続で決勝進出と上昇ムードだ。久々の記念参戦で存在感を示す。
 「成績はいいんですけど、内容が伴っていないんですよね。でも、調子は悪くないし、久々の記念なんで頑張ります。防府はそんなに良くないんですが、33は得意なんですよ。3分戦で廣川(泰昭)さんと中団を取り合っても厳しいですからね。前々で勝負するか、タイミング良くカマすしかないかな」

<3R>
 内村泰三は地元記念に照準を合わせてきっちり仕上げてきた。
 「前回の名古屋の前は日にちが空いていて練習できたので、何とか間に合いました。1周ちょっと、打鐘ぐらいからなら駆けても持つ手応えはあります。準決勝で同県の人たちと一緒に走りたいし、そこまでは勝ち上がりたいですね」
 池田良はキメ脚が冴えている。
 「2場所前の落車のケガはもう大丈夫。状態は悪くないと思います。防府はいつも成績がいいから楽しみ。明日は内村さんにお任せします」

<4R>
小川祐司選手
小川祐司選手
 小川祐司(写真)は8月豊橋で待望のS級初優勝を飾った。その後も好調を維持している。
 「セッティングを換えたりして、最近は良かったり悪かったりなんですけどね。豊橋は優勝できたんですが、直後の前橋は初めてのバンクで失敗してしまった。前回の松山が終わってから支部の北海道合宿に参加してきました。けっこう乗り込めたけど、疲れは少し心配ですね。初日は地元の白井(圭一郎)さんが付くので責任が大きい。合宿の成果を出せるように頑張ります」

<5R>
 守谷陽介は33バンクで積極的な仕掛けを意識している。
 「身体の方は問題ないです。明日は地元の富さんに任されて責任重大。後手を踏むと厳しいし、消極的にならないように気を付けます。今回は自分のことももちろん、地元勢の前で頑張ろうと思っています」
 富弥昭は地元の意地を見せる。
 「成績ほど調子は悪くない。地元の気負いはないし、しっかり頑張ります。守谷君はいつも頑張ってくれるので期待しています」

<6R>
松岡篤哉選手
松岡篤哉選手
 松岡篤哉(写真)は落車から立ち直り、本来の力強いタテ攻撃が戻った。
 「(7月)小田原で落車して、そのあとの2場所はダメでしたが、前回の松山は決勝に乗れたし、だいぶ感触が戻ってきました。バランスが崩れていたんですけど、修正して力が入るようになりました。初日はしっかり突破したいですね」

<7R>
松谷秀幸選手
松谷秀幸選手
 松谷秀幸(写真)はF1シリーズでコンスタントにV争いを演じている。前回函館の決勝は失格したが、気持ちはもう切り替えている。
 「レースに慣れてきて、成績は上がってきていますね。せっかくいい流れだったので、前回の失格はショックでしたけど、すぐに気持ちを切り替えて練習してきました。記念は久しぶりですね。初日から厳しいメンバーですけど、しっかり勝ち上がっていきたいです」

<8R>
 人気を集めるのは九州勢か。小川勇介が同型相手にスピードの違いを見せる。
 「オールスターは悔しい結果でしたが、途中からギアを上げてアタリが出ました。終わってから日にちがなかったので調整程度の練習です。予選はしっかり決めたいですね」
 梶山裕次郎が小川を巧みにアシストする。
 「小川君に任せて頑張ります。最近は前の選手が頑張ってくれるけど、前回はちょっとダメでしたね。状態は前回と変わらず。33なんでギアは3.92に落とします」

<9R>
三宅達也選手
三宅達也選手
 三宅達也(写真)は充実一途の近況だ。得意の防府バンクで輝きを増す。
 「脚自体は変わらずいいと思います。でも、前回のオールスターはちょっと難しかった。どう動いても後方になってしまった。同じ33でも防府はすごく相性がいい。ここはまくりも効くし、先行しても粘れますからね。明日は松川(高大)君にお任せします」
 松川高大はスランプ脱出へ試行錯誤を続けている。
 「練習ではだいぶ戻っています。動くところで動けているし、あとは自信が戻ればまた違ってくると思います。この開催で何かきっかけをつかめればいいんですけどね」
 伏見俊昭も悪い流れをここで断ち切りたい。
 「成績が物語るとおり悪いですね。流れに乗れていない。オールスターから中3日でいつも通り練習してきました。最近は33ばかり。今回は何とか結果を残したいですね」

<10R>
浅井康太選手
浅井康太選手
 浅井康太(写真)は3年前の当所で記念初制覇を果たした。思い出の地で傑出したスピードを披露する。
 「オールスターは調子というよりも準決であれだけのメンバーがそろって、どこに入るか運も大きいですよね。終わってから疲れもあって自転車には乗っていません。まずは一走してみてですね」
 新田祐大はロンドン五輪から本業に戻って4場所目。そろそろ勝ち星が欲しい。
 「オールスターは自転車の感触が良くなかったので、今回は換えてきました。疲れも少し残っている感じですが、しっかり頑張ります」
 小倉竜二は相性のいい濱田浩司をうまくリードして勝機を見出す。
 「オールスターからは軽めの調整程度。濱田君はギアを下げるみたいですね。自分も4.25に下げるけど付いていけるか心配。踏み出しに集中して離れないようにします」

<11R>
武田豊樹選手
武田豊樹選手
 武田豊樹(写真)はオールスターの決勝で車体故障。不完全燃焼に終わった分も強い気持ちで4日間を戦い抜く。
 「オールスターの決勝はスポークが飛んでしまい、最後は踏めなかった。しょうがないけど、悔しいし、残念でしたね。中3日でも疲れはありません。優勝を狙って全力で走ります」
 藤原憲征が武田の番手をしっかり死守する。
 「前回の落車で腰を痛めたけど、走る以上はそんなこと言ってられませんからね。身体のケアを中心にできることはやってきました。脚はフレッシュな状態。武田さんの番手でしっかり自分の仕事をします」
 一昨年の61周年大会の覇者・井上昌己はオールスターから中3日でも追加参戦を受けた。
 「1日休んで2日間は練習してきました。疲れは大丈夫だと思います。このバンクは得意というイメージはないけど結果は出ています」
↑ページTOPへ