『防府競輪開設63周年記念(GIII)レポート』 3日目編

配信日:9月24日
 防府競輪開設63周年記念「周防国府杯争奪戦」は3日目を迎え、準決勝3個レースをメーンに熱戦が展開された。最終レースで武田豊樹が敗れる波乱はあったが、浅井康太、伏見俊昭のSSレーサーをはじめ、新田祐大、濱田浩司らベストナインが出そろい、明日はいよいよ決勝戦が争われる。
 明日もファンサービス、イベントが盛りだくさん。吉岡稔真氏&内林久徳氏による予想会、地元選手トークショーは最終日も行われます。ぜひ、防府競輪場でお楽しみください。
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三宅達也選手
三宅達也選手
新田祐大選手
新田祐大選手
 新田祐大と松谷秀幸で激しい主導権争い。三宅達也(写真)が豪快にまくって決勝一番乗りを果たした。
「いいもがき合いをしてくれましたからね。山田(英明)のところに飛び付けたし、あの1車が大きかった。前のかかりが良くて、なかなか車が出なかったけど勝てて良かったです。富(弥昭)さんを連れていけなかったことが残念。ワンツーを決めたかったんですけどね。ここは本当に相性がいい。疲れているけど、みんな条件は一緒ですからね。決勝もしっかり頑張ります」
 新田の番手から追い込んだ伏見俊昭が2着に入った。
「新田が強かった。いかれちゃうと思ったけど、さすがにダッシュがありますね。志智(俊夫)さんが後ろにいるので内は空けられなかった。今日は何もしていない。決勝に乗せてもらいました。流れはいいですね」
 突っ張って先行した新田祐大(写真)がしぶとく3着に粘り込んだ。
「見ながら踏んだら少し遅れましたね。でも、踏み出しなら誰にも負ける気はしない。昨日の武田(豊樹)さんのような感じで三宅さんにまくられたので、厳しいと思ったけど、何とか残れて良かったです。五輪後は思った以上に4回転のギアに手こずっていますが、だいぶ手応えをつかめてきました」
 地元の富弥昭は4着で決勝進出を逃した。
「ギアが足りなかったですね。三宅が仕掛けたときに口が空いてしまい、追い付いたけど脚はいっぱい。自分の力不足です」

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井上昌己選手
井上昌己選手
小倉竜二選手
小倉竜二選手
 小埜正義が赤板から主導権。この3番手を確保した井上昌己(写真)が最終2コーナーからまくって圧勝した。
「3番手を取れたのが全てですね。入られると思って、踏んだら何とか間に合いました。初日は重かったんですが、だんだん軽くなっていますね。アップを長めにやって身体がほぐれました。防府はゲンのいいバンクですね」
 浅井康太は勝負どころ立ち遅れたが、最後は意地で2着に突っ込んだ。
「小野(俊之)さんのところで勝負しようと覚悟を決めたんですけどね。脚を使って引いたし、すんなり井上さんが3番手だったので、その動きを見てからになりました。最後、内にいくのは怖かったけど、何とか決勝に乗れて良かったです。後ろの(山口)富生さんには申しわけなかったです。今回は状態が良くない。弱いですね」
 小倉竜二(写真)は最終バック9番手から猛襲。得意のハンドル投げで際どい3着争いを制した。
「たまたまコースが空いたからでしょう。詰まったらお終いなので、どこを突っ込もうか考えていた。何かここは直線が長いですね」
 和田圭は番手で立ち回りが難しかった。
「小埜(正義)さんが頑張ってくれたんですけどね。やっぱりけん制すると内に入ってきますよね。残念です」

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濱田浩司選手
濱田浩司選手
柴崎俊光選手
柴崎俊光選手
 最終レースは武田豊樹が7着に敗れる波乱。小川祐司がハイペースで飛ばして、1列棒状の流れ。濱田浩司(写真)が最終2コーナーから番手まくりを決めた。
「小川君が前で頑張ってくれたおかげです。九州勢と踏み合いになったら厳しかったけど、いい展開になりました。もうちょっと小川君を援護できれば良かったんですが、緩んだら絶対に来ますからね。今日は後ろだったけど身体は動きました」
 単騎の柴崎俊光(写真)は愛媛コンビを追走。そのまま濱田を追って2着に流れ込んだ。
「南(修二)さんが愛媛勢に付けると思っていたんですけどね。九州勢を追っていたので、いいのかなって思いながら切り替えたら恵まれました。付いていっただけですけど、決勝に乗れて良かった。これでやっと浅井と走れますね。高校時代から自転車部でずっと一緒にやってきたし、実戦で連係するのは初めて。本当に楽しみです」
 中団の4番手をキープした松川高大が3着に入った。
「武田さんを後方に置かないと勝負にならないですからね。車間を切って仕掛けられれば良かったけど、ちょうど番手から出られてしまった。昨日、一昨日と先行していたのが今日のレースにつながったんだと思います」
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