『高松開設55周年記念競輪(GIII)レポート』 前検日編
配信日:1月13日
『若生武則の高松開設55周年記念競輪(GIII)レポート』 前検日編
こんにちは、KEIRINマガジンの佐々木です。
明日から高松競輪場で開設55周年記念・玉藻杯争覇戦が開催されます。
玉藻とは、持統・文武両天皇に仕えて歌聖と称された柿本人麻呂が、かの有名な万葉集で「玉藻よし」と讃岐の国の枕詞に詠んだことから、高松一帯の海が玉藻の浦と呼ばれていたことに由来します。高松城が別称、玉藻城と呼ばれるのもそのためです。
大宮、和歌山と続く今年の記念開催3発目。今開催が今年の走り初めとなる選手もまだまだたくさんいますから、大きなお年玉を狙って車券も頑張っていきましょう。
■伏見-佐藤の北日本コンビがGPの鬱憤を晴らす!
今開催の注目1番手は伏見俊昭と佐藤慎太郎の北日本最強ラインだ。昨年のグランプリ05では3年連続の連係で期待されたものの、勝負所で佐藤が落車、伏見は5着と完全燃焼には至らなかった。それだけ、両者の06年一走目となる今開催はその鬱憤も晴らしたいところであろう。グランプリ出場組はどうしても調子の見極めが必要となってくるが、昨年も伏見は走り初めとなった大宮記念で(1)(5)(1)(3)と勝ち上がっており、心配はないだろう。
佐藤も04年当地で行われた共同通信社杯を制しており相性も抜群。2人の連係実績は周知の通りで、連係ならキッチリとワンツーを決めてくれるはずだ。また、北日本からは高谷雅彦、12月にS級初Vと売り出し中の佐藤友和も特選スタート。佐藤友和は初日に佐藤慎太郎と連係で、大アピールのチャンスだ。
そして今回、もうひとりグランプリ05から参戦してくるのが、小嶋敬二だ。昨年の後半戦はまさに「小嶋1強」といっても過言ではないほどパワーの違いを見せつけた。グランプリでは一番人気に推され、レースでは何度もブロックされながらも脅威の脚力で粘り、結果的には7着に終わるも「不沈艦・小嶋」強しを再認識させられた。今年はさらなる高みへ、より一層の気合いが入ることは間違いなくここも強烈なパワー捲りが炸裂だろう。唯一心配なのが、今回は中部勢のマーク勢が手薄な点だろうか。
この強力なグランプリ組を迎え撃つ地元勢。その浮沈のカギを握るのは佐々木則幸の復活だ。昨年は3度の落車でリズムに乗れないまま、悔しい一年となってしまった。ようやくそのケガも癒え、今年は心機一転、奮起を誓った。1走目の高知FIでは決勝2着であったが、そこからの上積みはもちろん望める。強力な他地区を一蹴できる力をビッグレースで証明済みだ。
マーク陣も勢ぞろい、その筆頭が小倉竜二だ。昨年は後半戦にビッグで落車が相次ぎ、こちらもリズムには乗れなかったが、記念競輪ではパーフェクトに優出と安定した成績を残した。佐々木-小倉は四国ナンバーワンタッグの呼び声も高く、覇権を他地区に譲るわけにはいかない。地元香川の香川雄介も初日特選は佐々木と連係が濃厚で、気合いも満点だ。また今回も中四国の連係は必至。昨年のもう一つの傾向は、中四国の連係が北日本・中部に負けず劣らずの好結果をグレードレースで生み出したことだろう。今回は昨年記念初Vを飾った石丸寛之が参戦、初戦は小倉竜二との連係で、こちらも楽しみな連係となる。
他にも1月の大宮記念でも優出(9着)、S級初Vに向けていよいよ体勢は整った矢口啓一郎、鋭いタテ脚が蘇り、完全復活が近い小橋正義の関東勢。石毛克幸、吉川誠を好目標に南関東の総大将・高木隆弘も虎視眈々と優勝争いに加わってくるはず。近況好調な各地区を代表するスタッフが揃い、ラインの総合力がものを言いそうな今開催、激戦は必至で寒さを吹っ飛ばす熱い4日間になること間違いない。
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