『高松競輪開設57周年記念(GIII)レポート』 前検日編
配信日:6月15日
明日6月16日から高松競輪場開設57周年記念「玉藻杯争覇戦」が開幕する。前検日の今日は渡部哲男、小倉竜二の地元四国勢や当所記念三連覇を狙う伏見俊昭らトップレーサーが元気に競輪場入り。明日からの熱戦に備え、愛車を入念に整備した。
明日はバンク内で競輪学校92期生の新人紹介(7レース発売中)、がんばれ! ド素人アスリート・競輪選手に挑戦(8、9レース発売中)が催されます。その他、開催中は様々なファンサービス、イベントが予定されています。ぜひ、本場まで足をお運び下さい。
<1R>
滝沢正光
選手
オープニングレースからは
滝沢正光(写真)
を取り上げたい。前回の地元千葉Sでは敗者戦で2連対と少しずつ調子を戻している。
「静岡記念の初日にゴール後落車して、鎖骨と肋骨、それに肩甲骨を骨折しました。かなり休みましたが、練習の感じはだいぶ戻っています。まだ、実戦ではいい時のイメージで走れていませんが、千葉では2回連にからめたし、確実に上向いていると思います」
<2R>
2レースの
田中誠
は予選クラスで安定した走りを見せている。
「前回の広島国際競輪の初日はジェリンスキにあっさり出切られたんですが、番手に入り、2着に流れ込むことができました。準決勝はカーステンを相手に先行したけど、全然勝負にならなかったですね。でも、最近は成績がまとまっているし、今回も頑張りたい」
<6R>
阿竹智史
選手
6レースからは選抜戦。
阿竹智史(写真)
は師匠の小倉竜二と一緒の配分で、気合が入っていた。
「5月に結婚したんですが、それから流れが良くなりましたね。2場所前の名古屋の決勝は南修二さんとの二分戦だったんですが、珍しく逃げたら優勝することができました。思ったよりも早く(S級優勝を)達成できて良かったです。前回の弥彦は初日に落車したけど、軽症だったし、その後も普通に練習できました。今回は勝ち上がって、師匠と一緒のレースを走りたいですね」
<7R>
坂本亮馬
選手
7レースの
坂本亮馬(写真)
も師匠の加倉正義と同じレースに乗ることが目標だ。
「師匠と一緒の配分は初めてです。一緒に走るシュミレーションをしながら、練習してきました。1月の前橋の落車で右太ももの筋断裂。まだ少し痛みが残っているし、本調子ではないけど、一戦ごとに調子は良くなっています」
<8R>
稲川翔
選手
8レースの
稲川翔(写真)
はここのところ少し流れが悪い。
「失格2回に、落車もありましたからね。地元の岸和田記念は気合が空回りしてしまった感じ。でも、これ以上悪くなることはないはず。特進してからA級と同じようにカマシ、まくりを中心に戦ってきたけど、それでは通用しないことが分かってきたし、もうちょっとラインで決まるような競走を心がけます。持病の腰痛もだいぶ良くなってきたので、思い切った仕掛けを見せたい」
対する
藤田竜矢
も少し元気がない。
「前回の京王閣では外国勢を相手に自分のレースができたし、決勝で後閑(信一)さんが勝ってくれて良かったです。でも、その後に疲れが出て、風邪を引いてしまいました。あまり練習できていないので、その辺りが少し心配です」
<9R>
荒井崇博
選手
9レースの特選には絶好調の
荒井崇博(写真)
が登場。いつも通り淡々とした口調でインタビューに応える。
「まだ(年頭に)骨折してそんなに日が経っていないし、宮杯は間に合えばいいな、ぐらいの感じだったけど、いい状態で走ることができた。決勝は周回中から(北津留翼が)牽制されたし、ちょっと後味が悪かったですね。宮杯の後はいつも通り練習しただけ。特に何も変わっていないと思います」
その荒井と連係するのは
加倉正義
だ。
「追加が入ったのは3、4日前。それまで結構練習していたので、受けた後はすぐに調整に入りました。身体のケアはきっちりできたし、疲れが取れていればいい結果を残せると思います」
村上義弘
はここ数場所決勝から遠ざかっている。
「宮杯の準決勝は単騎だったし、流れひとつですからね。今は緩やかに調子が上がっているし、状態としては悪くない。高松はずっと決勝戦にも乗っているし、相性のいいバンク。いいレースができるように、全力を尽くします」
<10R>
伏見俊昭
選手
10レースは当所記念三連覇を目指す
伏見俊昭(写真)
に期待が集まる。
「宮杯は調子が良かったんですが、そういう時に限って展開が向かないんですよね。ちょっと余裕を持ち過ぎてしまった。宮杯の後は中1日でアジアカップに参加。その後は中4日しかなかったし、ちょっと疲れが心配です。三連覇はあまり意識せず、いつも通りの競走をしますよ」
小倉竜二
も有力なV候補だ。
「ずっと悪かったけど、宮杯はそれなりに走れたし、状態は上向き。ただ、宮杯の後に競輪学校の罰則訓練があったので、今回は走ってみないと分からない」
五十嵐力
は5月岸和田記念で落車負傷し、宮杯を欠場した。
「腰の打撲がひどく、3、4日は歩けないぐらいの状態でした。宮杯は何とか出たかったけど、走れる状態ではなかった。今は練習の感じだと8割ぐらい戻っています」
<11R>
渡部哲男
選手
最終11レースは
渡部哲男(写真)
に注目。宮杯は2連対をマークしたが、本人は全く納得していない。
「宮杯は完全に調整失敗です。車の伸びが全然良くなかった。今回は宮杯よりはいい状態だと思います。高松はそんなに重いバンクではないし、走りながらきっかけをつかみたい」
山田裕仁
は宮杯の決勝で落車負傷した影響が気がかりだ。
「転ぶといつも戻るまでに時間がかかるし、今回もちょっと不安ですね。ただ、調子が悪くても流れが向くこともあるし、今回は四日間完走できるように頑張ります」
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情報提供:日刊プロスポーツ新聞社
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