『高松競輪開設59周年記念(GIII)レポート』 前検日編
 
配信日:8月21日


 高松競輪開設59周年記念「玉藻杯争奪戦」が明日22日から開催される。S級S班こそ3名と少ないが、村上義弘、渡部哲男に佐藤慎太郎ら今年の記念覇者がズラリと顔をそろえたハイレベルなシリーズだ。気合の入る地元勢は香川雄介、児玉広志に大西祐らが参戦。明日からいよいよ4日間の激闘が始まる。
 開催中は毎日、先着1200名様にラッキーカードを配布し、抽選でオリジナルグッズなどが当たります。さらに井上茂徳さんによる「今日のおすすめ」が4レース発売中に、女車券師軍団による「かしまし大予想会」が1~3、8~11レース発売中に行われます。明日はぜひ高松競輪場へご来場ください。


<1R>
   オープニングレースはデビュー16年で初のS級に昇級した宮本憲が記念に初登場する。
 「前2場所は予選をクリアできてるし、ボチボチ戦えてますね。暑い中でも練習、調整はできてるし体調は問題ない。記念は初めてだけど、楽しみながら走りたいですね」
 森田正寿は前回佐世保FIで優出するなどS級復帰後の成績はまずまず。
 「やっぱりS級は気合が入りますね。調子も悪くないし、勝手に自転車が出てる感じです」


<2R>
   豊岡哲生は初のS級で早くも3勝を挙げている。今回が初の記念参戦だが、活躍が期待される若手の一人だ。
 「S級も予選や一般戦ならA級と変わらない気がするけど、準優クラスになるとワンランク違いますね。体調は問題ないし、ちょっとでも上のレースを走って、上位のスピードを体感したい」


<3R>
   なかなか調子の上がってこない川島聖隆だが、地元戦に向けてみっちりと練習をこなしてきた。
 「去年コケて4カ月休んでから調子が戻らんですね。でも、今回は頑張って練習してきました。勝ち上がりたいけど、まずは消極的にならんようにええレースがしたい」


<4R>
   及川裕奨は久々の予選スタートに気持ちを入れ直す。
 「そろそろかな? とは思ってました。調子は良いんだけど、初日は上手くレースを運ぼうと構えすぎて失敗してばかりですね。高松のイメージは悪くないし、ここでちょっと頑張りたいです」
 上吹越直樹は最近逃げの決まり手が増えている。
 「流れの中でのものだけど、最近はなるべく早めに動こうとは心がけてます。けっこう練習もできてますしね。調子は上がってきてるし、久々の記念だから頑張りたいと思います」


<5R>
   水谷好宏は「まだまだ勉強です」と初のS級戦の感想を話すが、ここまで2勝とまずまずの滑り出しを見せている。
 「前回(前橋FI)は疲れがあったし、今回は中4日だったから2日間軽めに乗ってきました。記念は記者の人が多いですね(苦笑)。勝ち上がりを意識していつものレースができないのはダメだし、いつもどおりのレースで結果を出したい」


<6R>
守谷陽介選手
守谷陽介選手
   守谷陽介(写真)はバック本数が14本、逃げの決まり手が8回と最近は積極性が増している。
 「ギア倍数(4.00)をかけてから、前々に動けてるのが理由でしょうね。前回の前橋FIは叩いちゃったけど、軽かったので状態は悪くない。配分が詰まってて、そんなに追い込んでないのがどう出るか。高松は去年の10月に鎖骨骨折したところだし、今回はリベンジですね」
 溪飛雄馬は小松島記念で決勝進出するなどブレイク間近だ。
 「前回の豊橋FIは脚自体は軽かったけど、成績はイマイチでしたね。記念の決勝に乗ったこともあって、みんなの見方が違う。ちょっと警戒されてきたけど、ここが踏ん張りどころです」


<7R>
高城信雄選手
高城信雄選手
   前回の弥彦FIを連勝で優出し高城信雄(写真)は久々の記念参戦に「楽しみです」と笑顔を見せる。
 「練習も充実してるし、だいぶいい状態になってると思います。ようやく戦えるって感じですね。良くなったら(弥彦の決勝で)失格だから僕らしいというか…。普段どおりのレースで勝ち上がりたいですね」
 3場所連続で決勝に乗っている佐々木雄一は首をかしげる。
 「展開もあるし、何なんでしょうね? 3連続優出だけど、決して調子が良いとは思わないんですよ。高松は優勝とか決勝2着とかあって相性は悪くないです」


<8R>
古川圭選手
古川圭選手
   古川圭(写真)は7月川崎FIで4回転を使い始めてから、4場所で2回決勝に勝ち上がっている。
 「練習でも大きなギアをかけたことはなかったんだけどね。夏場はバンクも軽くなるからと思って上げたら、想像以上に軽かった。流れも良くなってきてますね」
 古屋琢晶も8月は弥彦FIで優出、松戸FIで2連対と調子を上げている。
 「6月くらいから感じが良くなってきましたね。レースが良く見えてるし、最後も粘れてる。余裕が出てきました」


<9R>
児玉広志選手
児玉広志選手
   前回の富山記念は途中欠場に終わった児玉広志(写真)だが、舞台が地元の今回は鼻息が荒い。
 「前回は追加で調整なしだったからキツかったけど、今回は違いますよ。帰って16日から練習したし、久々に順調に来れたと思う。地元記念だし頑張りますよ」
 渡部哲男は来月に控える地元オールスターへ向け、そろそろ流れを戻したいところだ。
 「今回も3.71のギアでいきます。以前に試したときはダメだったけど、セッティングを変えたことで良くなった。直前の練習も感じが良かったし、オールスターへきっかけをつかみたいですね」
 渡邉晴智は真っ黒に日焼けして検車場に姿を現した。
 「沖縄に家族を連れて1週間合宿に行ってきました。最近はレースが詰まってて中途半端に追い込んで、中途半端にことが進んでたけど、久々にだいぶ練習ができたね。ここは海老根(恵太)の東王座優勝のときに一緒に走った思い出のあるバンク。海老根はあれからブレイクしたし、僕が記念の決勝2着を連発したときも、ここで優勝してから始まった。今回も何かが始まってくれればいいね」


<10R>
菅田壱道選手
菅田壱道選手
   菅田壱道(写真)は6月久留米記念のS級初優勝からVラッシュと一気に波に乗った。
 「成績も安定してるし、ずっと流れが良い。いつ落ちるのかな? と思ってるけど、ずっと調子が良いんですよね。位置取りもある程度こなせるし、そこも良いのかな。レースでの焦りがなくなりましたね」
 佐藤慎太郎は「全日本のあとは前半ゆっくりして、後半徐々に仕上げました。仕上がりの途中だけど、体が変わったのか疲れが抜けないんですよね」と話すが、表情に全く焦りは見られない。福井に続く記念連覇へ不安材料は少ない。
 今シリーズ注目の一人は松坂洋平だ。2カ月のあっせん停止明けから3場所全てで決勝に進出し、7月豊橋FIではS級初優勝を飾った。
 「特に変わったことはないけど、あっせんが止まって練習できたのが良かったみたいですね。2カ月休んだけど、レース勘は大丈夫だったし、豊橋の優勝も自信になりました」


<11R>
村上義弘選手
村上義弘選手
山口幸二選手
山口幸二選手
     久々に2週間以上の配分間隔があった村上義弘(写真)はリフレッシュした顔で前検日を迎えた。
 「今回は練習もできたし、リフレッシュもできました。今回もギアはメンバー次第で考えていくつもりです。高松の成績も良いと思うし、力を出し切って頑張ります」
 山口幸二(写真)は前回富山記念では全日本選抜で落車の影響が残っていたようだ。
 「富山は落車の影響があったね。それでも初日より2日目のほうが良かったし、前回よりも今回のほうが良いと思う」
 小野俊之は全日本選抜で失格したのが残念だが、明らかに状態は上向いている。
 「前回、川崎FIのあとはゆっくり休んで直前にやった感じ。疲れはあるのかもしれないけど、最近はずっとこんな感じで入ってるし、僕は最終日をにらんで上げていくので。全日本選抜は失格したけど1着だったし、最高とは言わないけど今は十分に戦える状態だと思う。上がってる最中ですね」

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情報提供:日刊プロスポーツ新聞社
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