『高松競輪開設59周年記念(GIII)レポート』 2日目編
 
配信日:8月23日


 高松競輪開設59周年記念「玉藻杯争覇戦」は2日目。今日は11レースの「チータカカップ」をメーンに、二次予選A、B合わせて6個レースで準決勝への勝ち上がりを争った。「チータカカップ」は三番手確保の村上義弘がまくりで快勝。地元勢からは香川雄介が準決勝B、児玉広志が準決勝Cで、それぞれ決勝進出を狙う。
 明日(24日)も引き続き井上茂徳氏による「今日のおすすめ」(4レース発売中)、女車券師軍団による「かしまし大予想会」(1~3、8~11レース発売中)が行われ、先着1200名様には素敵な賞品が当たるラッキーカードを配布しております。ぜひ高松競輪場へご来場ください。


<5R>
坂巻正巳選手
坂巻正巳選手
   二次予選のオープニングレースは守谷陽介が会心の逃げ切り勝ちを収めた。
 「今日は中団を取れたら先行しようと思ってました。宮内(善光)くんがスンナリ出させてくれましたからね。宮内くんと佐野(梅一)さんは中団を狙ってくるだろうし、落ち着いてレースが見えてました。西本(龍)さんと一緒のレースはいつも結果が良いので、気分も楽でしたね」
 4コーナーで守谷ライン三番手の小笠原弘高が内をすくって西本をドカすと、空いたインコースから坂巻正巳(写真)が2着に食い込んだ。
 「宮内くんが引かずに中団にいてくれたからよかったね。最後はたまたまコースが空いただけ。良かったです」


<6R>
森田正寿選手
森田正寿選手
   後ろでレースが始まると、前受けの大内達也が意を決して先行勝負に。番手絶好の田村真広が楽勝かに、バックドン尻からコースを縫った森田正寿(写真)が強襲。この二人で1着を分け合った。
 「バックで最後方だったけど、最後にはチャンスがあるだろうと思ってた。島田さんが前に突っ込んで行ったし、僕も空きそうなところを突っ込みました。感じは良いし、明日も気をつけてくださいよ(笑)」
 同じく1着の田村真広は準決勝Aへ。「(大内の先行は)嬉しい誤算です」と笑顔でレースを振り返った。
 「三番手の三ツ石(康洋)くんが車間を空けてるのは分かったし、余裕はありました。体調も数字ほど悪くはなかったですからね。1着で準決勝Aとはツキがある。これは大きいですね」
 3着には宮本憲の番手からインコースを突いた島田竜二が食い込んだ。
 「良かったです。コースも冷静に見えてましたね。後ろ(森田)に食われたのは納得いかないけど、良いレースはできたと思います」


<7R>
黒木誠一選手
黒木誠一選手
   豊岡哲生が打鐘先行。そこに川島聖隆が一人で襲い掛かると、上手く川島後位に追い上げた黒木誠一(写真)が直線抜け出した。
 「バックを踏んでから追いかけたし、しんどかった。ギアを上げた成果かどうかは分からんね。オッズを見たら僕から万遍なく売れてたし、みんな取ってくれたのかな? 今日は恵まれました」
 2着には同じく単騎でレースを運んだ北川智博が入線した。
 「今日は(豊岡と川島が)やり合った外を踏む作戦でした。内に詰まるのはイヤだったし、5番(黒木)を目掛けて行きました。感じは良いと思います」
 3着の本田博は判断を迷った様子だ。
 「川島が強かったですね。豊岡も頑張ってるし、どうしようと迷ってるうちに黒木さんが来てしまった。弟子(森田正寿)より前のレースを走りたくなかったけどなあ」


<8R>
三宅伸選手
三宅伸選手
   打鐘で内に切り込んだ松尾淳が松坂洋平の番手まで追い上げると、朝倉佳弘がイン切り。緩んだところを富弥昭がカマすと、番手の三宅伸(写真)が勝機をモノにした。
 「案外、富が強かった(笑)。一発ガツンと踏んだときの富はやっぱり強いね。自分も脚は軽かったし、勝てて嬉しいね」
 カマした富弥昭はホッとした表情でレースを振り返る。
 「伸さんには言ってなかったけど、今日はカマそうと思ってました。打鐘過ぎに番手まで行った松尾くんは引き切れんだろうと思ったし、流れが向きました。赤パン(S級S班)がついて変なレースはできんし、今日は久々に緊張した。今回は新車でスカスカするので、クランクとか換えるかもしれません」
 3着の秦修司は微妙な表情。
 「2コーナーで洋平を入れるかどうか迷った。でも、あそこでバックを踏んだら、かぶって厳しいからね。洋平に悪いことをした。なかなか上手くいかないけど、明日も頑張ります」


<9R>
松田治之選手
松田治之選手
   このレースは打鐘過ぎに前に出た松田治之(写真)が、そのまま先行勝負に。カマして来た桐山敬太郎を自ら止めると、そのまま力強く押し切った。
 「僕はまくり屋やし、先行の決まり手はいらないけどね。1着は嬉しいです。来なければ先行って感じだったけど、後ろに二人も付いてくれてたので思い切って駆けられたのが良かった。ナイター明けの不安はあったけど、良い感じでモガけてるみたいですね」
 桐山の仕掛けに乗って2着の渡邉晴智は引き揚げるなり小坂敏之とセッティングを調整する。
 「今日は出なかったね。小坂さんにはいつも見てもらってるし、徐々に良くなってると思う。明日は相手が強いけど、頑張りたいね」
 松田マークの西郷剛は3着。
 「今日は全部松田がやってくれた。僕は何もしてないですよ。内に詰まってコースがなかったけど、3着までに入れて良かったです」
 児玉広志は5着で準決勝Cに。「前(桐山)が行き切れなかったから仕方ないね。まだ何とかチャンスはあるし、頑張りますよ」と明日の激戦に目を向けた。


<10R>
石毛克幸選手
石毛克幸選手
   大西祐が松田優一を出させず先行すると、松本大地が先まくり。その外を石毛克幸(写真)が豪快にまくって南関勢で上位を独占した。
 「初手は中団が良かったけど、後ろ攻めから上手いこと入れ替えができた。昨日も反応は良かったし、南関でワンツースリーが決まって良かった」
 2着には香川雄介の抵抗をしのいだ鈴木誠が流れ込んだ。
 「石毛が松本に合わされそうだったから見てたら口が空いてしまった。調子は絶好調とは言えないね。何とか2着までにとは思ってたし、車券に貢献できてよかった」
 南関勢のまくりに屈した香川雄介は5着で準決勝Bへ。
 「しょうがないね。まさか7番(松本)がまくって来るとは思わなかった。あれが誤算だったし、鈴木さんとはスピードが違った」


<11R>
村上義弘選手
村上義弘選手
   優秀の「チータカカップ」は前受けの神山拓弥が渡部哲男を突っ張って先行。上手く三番手を確保した村上義弘(写真)がまくって、山口幸二とワンツーを決めた。
 「展開は分からない。(神山は)二車で突っ張るとは思わないでしょ。今日はたまたま展開が向いた。楽にレースを運べました」
 マークの山口幸二は村上の走りを絶賛した。
 「やっぱり村上は上手いね。色んな引き出しを持ってる。周りはみんな翻ろうされてるよ」
 突っ張られた渡部哲男は7着で準決勝Bに。
 「ひょっとしたらと思ったけどね。まくるにも腰砕けでタイミングが取れなかった」
 菅田壱道は「神山くんが突っ張ったと思って内に行ったまでは良かったけど、(坂本)亮馬さんが目の前で転んだのが…」と思わぬアクシデントを悔やんだ。

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情報提供:日刊プロスポーツ新聞社
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