『高松競輪開設60周年記念(GIII)レポート』 2日目編
 
配信日:2月20日


 高松競輪開設60周年記念「玉藻杯争覇戦」は2日目を迎え、本日は優秀戦「チータカカップ」をメインに2次予選が争われた。昨日7着に敗れた佐藤友和は2次予選を快勝して立て直しに成功。村上義弘は2連勝で準決勝に向けて弾みを付けた。
 場内ではたくさんのイベント、ファンサービスが予定されております。まずは開催を通して、先着1200名様にプレゼントが当たるラッキーカードを配布。また、未確定車券抽選会(2,000円分)が行われます。また、開催3日目の21日(月)は井上茂徳氏による「今日のおすすめ」、児島一彌氏による「レースはこう読め!」、日本競輪選手会香川支部によるグッズ販売コーナーなどを予定しております。こちらもどうぞお楽しみに。


<5R>
飯田辰哉選手
飯田辰哉選手
   坂本貴史の先行に乗り、番手の飯田辰哉(写真)が有利に追い込んで1着を手にした。
 「今日は粘られるのを覚悟してたけどすんなりでしたね。8番(伊原弘幸)を飛ばしたかったけど少し前にいたんで。坂本君には残って欲しかったな。踏んだ感じは変わらないけど、日に日に疲れが出てきてるかな。でも、落ち着いて走れてますね」
 出口眞浩も同じく「坂本君には残って欲しかったね」と口にする。「ペースで駆けてるように見えたんだけどね。自分は落車、失格の恐怖症が残ってる。余裕を持って走れればいいんだけどね」。
 出口の後位を選択した平坂典也が3着に入り準決勝進出。
 「志村君はイン粘りすると思ってたんで、こっちを選んで正解でした。恵まれましたね」


<6R>
村本大輔選手
村本大輔選手
   五十嵐力が前受けから突っ張ってレースを支配。最後は村本大輔(写真)が追い込んだ。
 「五十嵐は強いから引いてまくってしまうと思ってたし、実際引くと思ってたんで焦りましたよ。作戦にも全くなかったしね。五十嵐が強かった」
 水書義弘が2着で、逃げた五十嵐力は3着。南関ラインで上位を独占した。
 「自分では(車輪を)差し込んでるつもりだったけど、結構ギリギリでしたね。ジャンで9番(桑原亮)が踏んできてたし、4番(鈴木雄一朗)を出させたらベタ流しされるんで、それなら突っ張った方がいいと思って。最近、先行してないわりには3着に残れたんで、調子は良いと思います」


<7R>
佐藤朋也選手
佐藤朋也選手
   7レースは佐藤朋也(写真)が逃げる松岡孔明を力強くまくって勝利した。
 「今日は後ろ攻めだと脚を使うんで、前を取って向こうに脚を使わせておいてから、カマシで一発狙う作戦でした。今日は展開でしたね。松岡君はペースで駆けてたし、あとから踏み直してた感じだったんで。出切るまでまくれるとは思わなかったですね」
 2着入線の阿部康雄は押圧で失格。北村貴幸が2着に繰り上がった。
 「佐藤君が強かったね。阿部さんが失格したのは残念です。自分は調子は悪くないし、踏んだ感じは良いです」
 加倉正義も繰り上がりの3着で準決勝行きも「阿部さんの失格で繰り上がりだし、素直には喜べないですね」と笑顔はなし。「(佐藤を)持っていったら逆に2コーナーで山おろしが掛かってしまった。行かれてしまったけど、阿部さんの所でスピードが合ったんで、あそこ(佐藤の番手)しかなかった。ひるんでバックを入れても仕方ないしね。昨日は離れて、今日はまくられてショックなことばかりです」。


<8R>
佐々木雄一選手
佐々木雄一選手
   8レースは金澤竜二が山崎晃を叩いて先行する展開となった。佐々木則幸が好スピードで迫ると、番手の佐々木雄一が2センターで大きくけん制。空いた内を井上辰也が抜け出して1着を手にした。
 「佐々木(則幸)君は出足も良かったし、スピードに乗って行ってしまうと思ったから安心して付いていったけど、結構持ってこられたし、2発目は無理かなと思ったんで内を行かせてもらいました。調子はいつもと変わらずって感じだけど、決勝目指して明日も頑張ります」
 吉田健市が昨日に続き鋭い差し脚を見せて2着に入った。
 「山崎(晃)君のおかげ。ホームで脚にきてたしキツかったですね。たまたまコースが空いてくれたんでよかったですね」
 佐々木雄一(写真)は金澤を残せず悔しがる。
 「(佐々木則が)全然止まらなかった。俺が1発で止めていれば金澤も良いとこまで残せたのに」


<9R>
吉本卓仁選手
吉本卓仁選手
   9レースは番手まくりを放った山田幸司、合わせて出た後閑信一の上を、吉本卓仁(写真)が力強くまくって快勝した。
 「今日は前受けから引いてドップリと構えてもいいし、自分が自信のある戦い方でいいって言われたんでそうさせてもらいました。前受けから引いてどこまで行けるか。後閑さんの横までは流して下りで踏み直そうと思ってたけど、山田さんにも出られたからヤバいと思いましたね。まあでも1着が取れたんで脚は大丈夫だと思います」
 前記の通り、山田幸司が番手まくりを放って2着となった。
 「高橋君があれだけフカして行ってくれたし、気持ちを無駄にしないためにも行かせてもらった。今日は高橋君のおかげです」
 香川雄介は吉本を懸命にマークして3着。
 「外併走だったんでキツかったですね。前を取って(吉本が)自分のスタイルでいったんで、あれを交わすのは厳しいよ。吉本が一回止まったし、その分自分はちょっと苦しくなった。今日は緊張しましたね」


<10R>
佐藤友和選手
佐藤友和選手
   10レースは佐藤友和(写真)が後続を千切って圧勝。実力の違いを見せ付けた。
 「倉野君にもっとじらされると思ったけど、早めから行ってくれたんでね。片山(彰)さんも切り替えずに付いていてくれたし。レース前に3連単のオッズを見たらラインで4倍だったんでビックリしましたね」
 紺野哲也は離れながらも前を懸命に追走。かろうじて2着に入り人気に応えた。
 「皆ギアを掛けてるけど、佐藤だけ3.69でしょう。久々に(小さいギアの後ろに)付いたんで難しかったね。カマしたときに多少は口が開くのを覚悟したけど、グングン掛かっていくし全然差が詰らなかった。ショックですね。いやあ、それにしても参った」
 倉野隆太郎の先行に乗り、小川将人が追い込んで3着に入る。
 「連日恵まれてますね。あんなスピードで(佐藤が)来たから1車だと思ったし、何とかなると思ったけど、最後は倉野に合わされてキツかったですね」


<11R>
村上義弘選手
村上義弘選手
   チータカカップは川村晃司が昨日と同様に4コーナーから渾身のカマシで巻き返した。一瞬で前を叩いて主導権を奪うと、最後は村上義弘(写真)がキッチリと追い込んで2勝目を挙げた。
 「前を取った方が川村も突っ張っても良いし、引いて巻き返すなりやり易いと思ったんで。川村がやる気を出して頑張ってくれましたね。あとは俺は自分の仕事をするだけ。武井君がきたけど凌げたんで。調子は普通ですね。明日は絶好調の岩本(俊介)がいるから厳しい戦いになると思うけど、目の前の一戦一戦を頑張るだけです」
 川村晃司は持ち前のスピードと粘りを発揮し2着に。
 「濱口(高彰)さんと志智(俊夫)さんが4,5番手を固めてくれてるし、昨日と同じ感じで思い切っていきました。前の岩本君も掛かってたけど、何とか出切れましたね。ゴール前で脚が一杯になってしまったけど、村上さんがうまく残してくれました」
 武井大介は必死の抵抗を見せたが、村上を退かせず。
 「ケツを上げているうちに、1コーナーで行かれてしまった。何とか潜り込もうかと思ったけどダメでした」
 岩本俊介は「強かったですね。今日は力負け、完敗です」と、サバサバ。

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情報提供:日刊プロスポーツ新聞社
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